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西アフリカでは恐怖が続く/(C)AP
日本の抗インフル薬で治癒例も エボラ熱の脅威は終わらない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153891
2014年10月6日 日刊ゲンダイ
日本にとっても朗報には違いない。日本の製薬会社が開発した抗インフルエンザ薬を投与されていたフランス人のエボラ出血熱患者の治療が成功、パリ郊外の軍病院を退院したと、トゥーレーヌ仏保健相が4日発表した。果たしてこれで、「地球規模の脅威」(オバマ米大統領)は終息するのか。
この抗インフル薬は、富士フイルムHD傘下の富山化学工業が開発した「アビガン」。インフルエンザウイルスの種類を問わずに抗ウイルス作用が期待でき、かつてはポスト「タミフル」の呼び声も高かった。
「ところが、動物を使った安全性試験で胎児に奇形が生じる可能性が認められたため、たとえばパンデミックが起きた時などに厚労相のOKが出たら製造していいなどの条件付きで承認された“異例”の薬です。開発関係者はガッカリしていたんですが、夏ごろからエボラに効くかもしれないという話になり、米国でも試験が進められ、再び脚光を浴びることになったのです」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
■アビガン以外の未承認薬も併用
アビガンはフランスでは未承認。今回はフランス政府の依頼で富士フイルムと日本政府が協議のうえ、緊急措置として提供したことになっている。日本政府も鼻高々だろうが、手放しでは喜べなさそうだ。そもそもフランス人患者は、アビガン以外の未承認薬も併用する形で治療が進められていたという。
感染症に詳しい東京医科歯科大名誉教授で、人間総合科学大教授の藤田紘一郎氏が「あくまで一般論ですが」と前置きして、こう言う。
「もちろん、ある程度の抗ウイルス作用は期待できるでしょうが、1例だけで効き目があったというのは早計です。因果関係を証明するには、データが少なすぎるし、自然治癒した可能性も考えられます。エボラウイルスは数種類あり、致死率も25〜90%とバラツキがある。ウイルスの型が違えば、当然、効き目も違ってきます。喜ぶのはまだ早いでしょう」
米CNNテレビなどによると、米国内で初めてエボラ感染が確認された男性は症状が悪化し、危篤状態に。国連のエボラ担当者は、ウイルスが空気感染型に変異する可能性を指摘していた。まだ脅威は去っていない。
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