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癌との不思議な相関関係
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投稿者 あっしら 日時 2014 年 5 月 25 日 00:27:53: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先:  緑茶とサケで病をシャットアウト 投稿者 あっしら 日時 2014 年 5 月 25 日 00:22:14)


『ニューズウィーク日本版』2014−5・13
アルツハイマー治療と予防の最新研究


P.47
「癌との不思議な相関関係

癌とアルツハイマー病はいずれも高齢者に重くのしかかる病気だ。だがどちらか一方を患っていれば、もう一方を発症しにくいとの研究結果が昨年発表されている。

「2つの麻気に接点はまったくないと思われていた」と、この研究の筆頭著者であるイタリア学術会議のマッシモ・ムジッコは言う。彼が対象としたのは、イタリア北部の住民100万人以上。04〜09年の問に、2万1000人以上が癌、3000人弱がアルツハイマー病と診断され、両方を発症したのは161人だけだった。この結果から、アルツハイマー病患者は癌になる確率が43%減少し、癌患者はアルツハイマー病になる確率が35%減少すると結論付けた。

 ムジッコが元にしたのは、米ワシントン大学(セントルイス)のキャサリン・ローが65歳以上を対象に2つの疾患の関連性を調べた05年の研究だ。ローは、腫瘍を抑制する遺伝子「TP53」が関係しているのではないかと指摘する。この遺伝子はアルツハイマー病患者では活発だが、癌患者の50%では不活性化しているという。

 2つの病気に関連性があっても、一方がもう一方の発症を防ぐという意味ではない。それでも発症のリスクが小さくなる可能性について研究が進めば、まったく新しい治療法の発見につながるかもしれない。新薬の開発では、一方の病に効果的な薬はもう一方に対して効果的なのかも考慮すべきだろう。

アンソニー・リバス」
 

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