(回答先: 癌との不思議な相関関係 投稿者 あっしら 日時 2014 年 5 月 25 日 00:27:53)

『ニューズウィーク日本版』２０１４−５・１３
アルツハイマー治療と予防の最新研究

Ｐ．４７
「母乳で育てたら　リスク減少

何がこの病気の予防になるのかほとんど解明されていないなか、母乳がアルツハイマー病のリスクを低減させるという研究結果が昨年発表されている。
　７０〜１００歳のイギリス人女性８１人を対象にした研究から導かれた主な結論は、次の３点だ。

�@授乳経験のある女性のほうが、ない女性よりもアルツハイマーを発症するリスクが低い。
�A授乳した期間が長いほどリスクは下がる。
�H授乳期問に対する妊娠期間の割合が高いほどリスクは高い。

　この結果は興味深い問題も提起した。アルツハイマー病患者の脳ではインスリンがうまく働いていないことが知られているが、授乳には、妊娠中に大幅に悪化したインスリンの働きを回復する作用がある。「出産後に授乳によって十分な回復期問を設けなかった女性は、インスリンの働きが阻害されやすい。私たちの研究で分かったアルツハイマー病のリスクが高い女性たちと一致する」と、同研究の筆頭者着であるケンブリッジ大学のモリー・フォックスは言う。
　シンプルでコストも掛からない母乳という予防策。その効果が本当なら、特に途上国での役割に期待が高まる。

ジョナサン・ワイス」

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