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東京外為市場・午後3時=ドル117円後半、株大幅高でもドル買いの勢い強まらず
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0UU2Q120150115
2015年 01月 15日 15:27 JST
[東京 15日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 117.75/77 1.1766/70 138.55/59
正午現在 117.73/75 1.1779/83 138.68/72
午前9時現在 117.42/44 1.1782/86 138.21/25
NY午後5時 117.33/35 1.1787/89 138.30/34
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、小幅ドル高/円安
の117円後半。株価が前日比で上昇幅を拡大させる中、ドル/円も底堅く推移したが、
リスクオフの地合いが継続する中、投機筋によるドルの上値追いは見られなかった。
朝方からドル/円は、株価と連動する様子でじり高の推移となった。商業決済が集中
する五・十日に当たり、仲値にかけて実需筋のフローも支えになったもよう。
市場では「強い株価を受けて、慌ててドルを売らなくていいとのムードが出た」(国
内金融機関)との指摘が出ていた。
日経平均が前日比312.74円高で引けた後、ドルは117.88円まで上値を伸
ばしたが、市場の根底では、リスクオフの流れが継続しているため、投機筋の間でもドル
の上値を追う動きは限定的だった。
市場では「急激な原油安が一服したことぐらいしか、ポジティブ材料はない」(国内
金融機関)との声も出ており、原油の一段安に対する警戒感は依然、根強く「この上の水
準は買いにくい」(同)と、ドル/円の上値の重さも意識されているという。
黒田東彦日銀総裁はこの日、本店で開かれている支店長会議であいさつし、景気は基
調的に緩やかな回復を続けている、との認識を示した。総裁は、昨年4月の消費税率引き
上げに伴う駆け込み需要の反動減の影響は「全体として和らいでいる」とした。
また、金融環境は「緩和した状態にある」としたうえで、量的・質的金融緩和(QQ
E)は「所期の効果を発揮している」とし、2%の物価目標の実現を目指して「これを安
定的に持続するために必要な時点まで量的・質的金融緩和を継続する」と述べた。
ドル/円相場は同総裁発言に目立った反応を示さなかったが、市場では「QQEが所
期の効果を発揮しているなら、10月の大規模な追加緩和は必要だったのか、2%インフ
レの目標達成が難しくなったから実施したのではないか」(エコノミスト)と矛盾を指摘
する声が出ていた。
<企業は依然投資に慎重>
内閣府が15日に発表した11月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である
船舶・電力を除いた国内民需の受注額(季節調整値)は、10月の落ち込みの反動増が前
月比1.3%増の小幅増加にとどまった。
受注額も7880億円と、前年より14.6%減となり低水準だった。ロイターの事
前予測調査では5.0%増と予想されていたが、これを下回った。
マイナスに寄与した業種が多く、内閣府では機械受注の判断を「緩やかな持ち直しの
動き」から「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に下方修正した。
他方、時事通信は13日、日銀が2015年度の実質GDP(国内総生産)見通しに
ついて、現在の前年度比1.5%増からの上方修正を検討することが明らかになったと報
じた。原油価格の下落が国内経済を下支えするほか、消費税率10%への再引き上げの延
期が個人消費などにプラスに働くとみられるため。20、21日両日に開く金融政策決定
会合で議論し、会合後に最新の予測を公表するという。
市場では、「原油価格の下落が国内経済にプラスという見方は楽観的過ぎる。機械受
注を見ても、企業は景気の先行きに対して依然慎重で、(投資に対する)体温が低いまま
だ」(エコノミスト)との意見が出ていた。
<豪失業率低下、豪ドル強含んで推移>
午後3時の豪ドルは0.8213米ドル付近、豪ドル/円は96.80円付近。
豪失業率の低下を受け、豪ドルは強含んで推移した。オーストラリア連邦統計局が発
表した12月の雇用統計によると、就業者数は前月比3万7400人増加、失業率は6.
1%となった。就業者の内訳は、フルタイムが4万1600人増、パートタイムが410
0人減。労働参加率は64.8%。ロイターがまとめた市場予想は、就業者数が3800
人増、失業率は6.3%だった。
<日銀レビュー「ヘッジファンドが円安加速」>
日銀は14日、外国為替市場におけるヘッジファンドの動向などの分析したレビュー
を公表した。
ヘッジファンドの主な類型として、1)マクロ経済や金融政策の見通しに基づくグロ
ーバルマクロ、2)統計的なトレンド分析に基づくCTA、3)高速・高頻度の自動売買
を繰り返すHFTの3種類を挙げた。
2012年秋以降のドル/円相場では、グローバルマクロが円安シナリオを描き、C
TAがそのトレンドに乗ることで流れを加速、HFTが流動性を提供する──といった構
図がうかがわれる、としている。
グローバルマクロやCTAは株高・円安進行の局面で収益を上げた一方、相場がレン
ジ入りする中では伸び悩んだと見ている。相場トレンドに収益が左右されにくいHFTは
グローバルマクロやCTAが収益面で苦しんだ局面でもある程度の収益が確保できたが、
14年前半の極端な低ボラティリティの局面では裁定機会が見出しにくく苦戦したもよう
だとしている。
ヘッジファンド全体の預かり資産残高は、外為市場以外で活動する先も含めたベース
では14年8月時点で2.1兆ドル程度としており、シェアはグローバルマクロが8%、
CTAが9%程度としている。
日銀レビューは執筆者の意見であり、必ずしも日本銀行の見解を示すものではない。
(森佳子)
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