（ブルームバーグ）：ユーロ圏のサービス業と製造業活動を示す指数は、域内経済が昨年10−12月（第４四半期）に減速した状況を示唆した。欧州中央銀行（ＥＣＢ）による追加刺激が必要な根拠が強まった。
英マークイット・エコノミクスが６日発表した昨年12月のユーロ圏総合購買担当者指数（ＰＭＩ ）改定値は51.4と、先日16日発表の速報値（51.7）から下方修正された。11月の51.1は上回った。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。ＰＭＩデータは10−12月の域内成長率がわずか0.1％だったことを示唆している。
同時に発表された12月のユーロ圏サービス業ＰＭＩ改定値は51.6と、速報値の51.9から引き下げられた。11月は51.1だった。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏は2014年についてリセッション（景気後退）を辛うじて回避した年と見なすだろうが、調査データが示す脆弱（ぜいじゃく）性は15年に再び景気が落ち込むことはないと保証するものではない」とし、「弱い12月のＰＭＩを受け、中銀に一段と積極的な刺激策を求める声は強まるだろう」と語った。
ＥＣＢ当局者らはユーロ圏のインフレ率押し上げと景気刺激に向け、大規模な国債購入を始めるべきか協議している。次回の定例政策委員会は22日に開催。
昨年10−12月のユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ）速報値は２月13日に公表される。ブルームバーグが先月まとめたエコノミスト調査中央値は前期比0.2％増と、７−９月（第３四半期）と同ペースが見込まれている。
原題：Euro Area Menaced by Relapse Threat as ECB Weighs Stimulus (1)（抜粋） Eurozone December Final Services PMI: Summary （抜粋）
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更新日時: 2015/01/06 19:22 JST

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