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雑感。来年について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52670787.html
2014年12月29日 在野のアナリスト
生活の党が、山本太郎議員を含めて『生活の党と山本太郎となかまたち』になります。政党要件を得たいためだけの合流ですが、再来年の参院選まで、この政党が残っている可能性は低いのでしょう。野党再編で消滅するからこそ、こんなふざけた名前をつけたとみられますし、その再編に小沢氏が参加することもないのでしょう。4年の任期で次の選挙は76歳、引退が過ぎります。小沢氏を嫌う議員も多く、自分が参加したら再編がうまくいかない、と見定めた行動を今回もとっています。矜持は示しましたし、後4年は寝業に徹することが予想され、今回得られる政党交付金は軍資金になるはずです。山本氏と折半し、最後は『なかまたち』への合流なのでしょう。
来年の日本は、相当に大変な一年になるはずです。今日の株式市場は一時、大幅下落でしたが、エボラ出血熱報道で先物主導の動きでした。しかしこれには伏線があって、先々週の投資主体別売買動向で、外国人投資家が現物、先物合わせて大きく売りこしていたのです。これは総選挙後の週ですから、つまり外国人投資家は安倍政権に期待していない。来年は10月がそうだったように、これまで買った分を外国人投資家が吐き出してくるのでは? との不安が漂うのです。年末はアノマリーで高くとも、年初から下落した昨年のことが脳裏をよぎります。
日銀、GPIFが下支えに動いても、外国人投資家が本気で売り始めると、下値を抜けてくる恐れがあります。そこに、原油安による物価の下落をどうするか? 日銀が新たな追加緩和に踏みだしても、外国人投資家は売り時、とみてくる恐れがあります。増税でリセッションを起こした日本の脆弱な経済構造では、いくら金融緩和をしても景気を押し上げないのですから当然です。
脱デフレの目的には、資産効果も挙げられます。つまりインフレマインドが醸成されると、土地、株、債券などが上がり易くなり、そのことで消費が活性化される、そんな目的もありました。日銀がETF、国債を買い上げても、資産の価値が上がれば日銀は利益を計上できることにもなる。しかし現状は原油安でデフレマインドに逆戻りする懸念があり、日銀は自らの資産価値の目減り、と苦境に立たされます。これまでの施策の失敗は、ある日突然それに気づくと、日銀は一気に不安定化する恐れがあります。それが来年、再来年中には起こってくるでしょう。
3.5兆円の経済対策にしても、3%以上の法人税減税にしても、市場は反応していません。外国人投資家は休みだから、といってもそれが好感できれば買いに動きます。そうした内容ではないため、休みモードなのです。先にも記したように、安倍政権には期待しない。外国人投資家のそんな態度が、資産効果を打ち消す方向で働くでしょう。長短の債券の歴史的な低金利は、何かの前触れのような気がしてなりません。安倍ノミクスの不都合な真実が明らかになると、それこそ回復すら難しい状況に陥りかねません。真価が問われる、とはよく使われる言葉ですが、真実か? が問われることになると、日本全体の問題を浮き彫りにすることになるのかもしれませんね。
今年一年、読んでいただき、ありがとうございました。本年はこれで終わります。体調が悪かったり、忙しかったりして記事の質がばらつき、中々一定の記事が書けないことが悩みですが、来年も何とか続けていきたいと思います。新年は1月5日から再開したいと思います。皆さん、よい年をお迎えください。
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