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(回答先: 公然のようで公然でないリニア中央新幹線の赤字問題(2) アセス新法施行前の駆け込み 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2014 年 9 月 16 日 10:52:47)
経営も赤字なら、工費も「想定外」があれば赤字になるのは必然だ。その時『国家事業』に血税が投入されることが無いとは考えられない。その証拠には、既に税制など優遇措置が始まっている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(引用ここから)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20140913-00039084/
公然のようで公然でないリニア中央新幹線の赤字問題(3)国土交通大臣の見極めやいかに
まさのあつこ | ジャーナリスト
2014年9月13日 18時42分
トンネル外もコンクリートカバーで被われる山梨実験線(14年7月30日筆者撮影)
(写真略)
公然のようで公然でないリニア中央新幹線の赤字問題(1) 2010年代後半に需給逼迫のヘリウム、(2)アセス新法施行前の駆け込みからの続き
・環境省「事業としての図体がとてもデカイ」
しかし会合では、環境省は自らの見解を繰り返しただけだった。参加者はからは「JR東海の補正書は、環境大臣意見に対応していない」(天野捷一・リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会共同代表、)「各自治体からも厳しい意見が出ている。環境省はアセスそのものレベルをどう考えているのか。これだけの巨大開発事業をするのにこの程度のアセスで進めていいのか」(川村晃生慶応大学名誉教授/リニア・市民ネット代表)との不満が漏れた。
川村晃生慶応大学名誉教授/リニア・市民ネット代表(9月12日筆者撮影)
(写真略)
これに自然環境の審査を担当した田中準審査官(環境省環境影響評価室)は、「確かに関係の県庁の方々からも良い評判は聞かなかった。事業としての図体がとてもデカイので細かいところまで確かに行き届いていないところがあるという印象は受けました」と言い放つにとどまり、失笑を買った。
JR東海は欠席、地元住民には椅子の数を理由に拒む
国交省鉄道局環境対策室の箕作幸治室長は、「環境大臣意見で求められた環境保全措置が十分でない場合に認可をせずにさらなる補正を求めることはあるか」、と問われたのに対し、「どう反映されているかは、今、工事実施計画を審査している最中」として回答の多くを避け、JR東海は欠席した。
これに対し、「こういった場にJR東海が出て来ないのはおかしい。国交省は監督官庁として指導すべきじゃないのか」との抗議が相次いだ。箕作室長は、「JR東海が説明を拒んでいるわけじゃなくて、一般の方々の質問は環境保全事務所で聞いていただくということで常にオープンにしている」と代弁した。
「リニア新幹線を考える相模原連絡会」の浅賀きみ江さん(9月12日筆者撮影)
(写真略)
これには神奈川県駅となる相模原駅周辺から参加した「リニア新幹線を考える相模原連絡会」の浅賀きみ江さんが立ち上がり、「相模原の環境保全事務所では10数人で説明を求めても、いつも『3人にしてください』と言われる」と諭すように現状を報告した。「どうして10何人ではダメかと聞いたら『椅子がない』と。『私たち椅子を持っていきます』と言っても『3人』だと言う。3人で行くと、若い方が分厚い書類の付箋を貼ったところをひっくり返して、型どおりのお話しかしてくださいません。これで何が分かるんですか。本当に失礼な、私たちは乗客になるかもしれませんし、ある意味、消費者です。事業者として不遜な態度です」と現場を知らない室長にピシャリと投げつけた。
これには、「長野県でも同じです」との声が飛び、日本自然保護協会の辻村千尋さんも「アセスの手続きは合意形成を図ることが目的だ。自分たちがやったアセスに自信があるなら出てきて説明すればよい」と後押しをした。
箕作室長は「JR東海の説明が十分じゃないのではないかとは色々なところで聞いた」と明かし、「工事をやる段階で工事説明会をやる、そういうところでキッチリ説明しなさいという意見を国交省として出している」と言い逃れようとする。
福島みずほ議員は、「認可した後ではダメだ。JR東海はこういうところにきて説明しなければ。こんな状態で認可はありえない」と強調した。
日本自然保護協会(理事長 亀山章)の指摘によれば、たとえば、湧水対策が必要とされるトンネル工事のうち、精度の高い予測が必要な南アルプスで、1983年にできた古い解析方法が使われていた。そこで、環境大臣や知事などからは最新の方法を使うべきだとの意見が出されていた。JR東海は、事業者の見解として新たな「三次元水収支解析方法」で実施したと記載したにもかかわらず、実際の補正書では依然として古い方法による分析結果しか示されておらず、矛盾したままだ。
日本自然保護協会とリニア・市民ネットは意見書や署名を関係大臣に提出した。(写真略)
補正書におけるごまかし疑惑も未解明なままで、「図体がとてもデカイので細かいところまで確かに行き届いていない」(環境省)では済まされない。ズサンなアセスで一気に着工した後に、さらなる環境保全措置が必要になり「赤字幅」が増えた後に、どれだけお金を積んでも買えないヘリウム問題で頓挫することだけは避けなければならない。
会合に参加した西島和弁護士は、「リニアが赤字でもJR東海が黒字ならいいという理屈は意味不明。社会的損失の大きい事業に東海道新幹線の利益をまわせるなら、それは東海道新幹線の料金が高すぎるということではないか」と根本的な疑問をも投げかける。
事業が進めば、長野県大鹿村の中心部は17秒に1回、ダンプカーが通る工事現場と化す。(写真略)
日本におけるアセス法の制定は先進諸外国でも最も遅く、対象も狭いために、適応事例も少ない。東京、神奈川、山梨、長野、愛知のほとんどの住民が事業の全容を理解していないまま、あたかも寝た子が起きないうちに事業を進むことだけは避けるべきである。
工事実施計画を認可する権限を持つ太田昭宏国土交通大臣には、ヘリウムの持続可能性や価格と共に、求められている環境保全措置、国民から寄せられる根本的な疑問にJR東海がどう応えるのかを見極めていただきたい。
まさのあつこ
ジャーナリスト。1993〜1994年にラテン諸国放浪中に日本社会の脆弱さ に目を向け、帰国後に奮起。衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学 大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。著書に「四大公害病-水俣 病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害」(中公新書、2013年)、「水資 源開発促進法 立法と公共事業」(築地書館、2012年)など。
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まさのあつこの記事
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(引用ここまで)
無理で無駄な事業なら、今辞めれば手遅れではない。
- リニア中央新幹線:来月着工なし JR東海「契約に何カ月かかかる」 /静岡(赤字モグラ超特急なぜ急ぐ?) 戦争とはこういう物 2014/9/16 11:09:40
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