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素人には区別不可能?/(C)日刊ゲンダイ
知らずに偽装品を…絶滅危惧ニホンウナギ“闇ビジネス”最前線
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/151920
2014年7月17日 日刊ゲンダイ
今月29日は土用の丑の日だ。こう暑いと、ウナギで精をつけたいが、「ニホンウナギ」は先月、絶滅危惧種に指定されたばかり。不漁が続く稚魚をめぐる“トラブル”も増えている。ズバリ、偽物をつかまされるケースが多いのだ。
1960〜70年代、シラスウナギの漁獲量は200トン以上あったというが減少の一途。水産庁によると、ウナギの稚魚の推定漁獲量は、2004年の22・5トンから、13年には5・2トンに激減した。それにより、1キロ当たりの稚魚の平均価格は、25万2000円から247万8000円に高騰した。
これを見たアジア人ブローカーが暗躍している。熱帯地域に生息する「ビカーラ種」が取れるフィリピンでは、香港や韓国からのブローカーもいるらしい。
現地調査も行っている東大大気海洋研究所の青山潤教授は言う。
「養鰻業者によると、ニホンウナギの稚魚の取引価格は、少し前まで1匹100円前後でした。それが昨シーズンには500円程度まで高騰しています。ニホンウナギの品薄で混乱が起きているため、フィリピンなど熱帯地域のシラスウナギをニホンウナギと交ぜて売るブローカーが出ているのです。知らずに買ってしまう日本の卸業者もいるでしょうね。専門家でも稚魚の産地を見分けるのは難しいからです」
ビカーラ種の取引価格は1匹10円。ニホンウナギの10分の1といわれるから、ボロい商売なのだ。
さらに今月10日までに、グリーンピース・ジャパンが、大手スーパー14社で販売されていたウナギ加工品をDNA鑑定したところ、複数の商品が“種”を偽っていた。ダマされているのかもしれないが、一時期騒ぎになった、中国産偽装ウナギと同じようなことが起こっている。
「種類によっては私たちでもまったく区別できません。ニホンウナギではない種は脂の乗りが違うとのことですが、それは調理次第。日本のかば焼き屋も外国ウナギをうまく調理する方法を研究していますから」(青山潤教授)
ウナギビジネスは魑魅魍魎になってきた。
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