http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/265.html
Tweet |
金融庁が隠した畑中長官肝いり危ない地銀リスト
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140717-00004185-sbunshun-bus_all#!bgzzOK
週刊文春 7月17日(木)13時1分配信
「開示されなくてよかった」
地銀幹部がこう安堵の声を洩らしたのが、7月4日に公表された金融庁の「金融モニタリングレポート」だ。115ページに及ぶレポートの焦点は、地域銀行(地銀・第二地銀)のパート。ここに金融庁検査局が作成した「地域銀行のマッピング表」が、銀行名入りで公表されるのでは、と“心配”されていたのだ。
同表の叩き台が、初めて地銀・第二地銀のトップに示されたのは、昨年12月のこと。金融庁幹部との懇談会の席で示された表の横軸には中小企業向けの総資金利ざや、縦軸に各地域の人口動態から推計した2025年3月末の地元市場の規模が書かれていた。そして、全国の地銀、第二地銀の105行が、どこに位置するのかが点で示されていた。
森信親検査局長が主導して作成されたという資料に、地銀業界はハチの巣をつついたような騒ぎになった。「金融庁が地銀、第二地銀を格付けしたようなもの」(大手地銀幹部)だったからである。
さらに、金融庁の畑中龍太郎長官の発言が追い討ちをかけた。長官は今年1月の地域銀行トップとの会合で、先の表を引き合いに「各行のデータをプロットすると、大変多くの銀行で、すでに黄色信号が点(とも)っていることがはっきりと見て取れる」と言い放ち、地銀の業務提携や経営統合にも言及したのだ。
地銀再編に積極的な畑中長官だけに、今回のレポートでは、銀行名も公表に踏み切るのでは、と地銀業界は恐怖に震えた。即それは「危ない地銀リスト」になるからだ。
だが、銀行名公表は見送られた。大手証券幹部が明かす。
「畑中発言を受けて、地銀・第二地銀の株価が急落し始めたのです。ヘッジファンドなどが危ない地域銀行を先回りしてあぶり出し、空売りを仕掛けたと見られています」
“株価連動政権”とも呼ばれる安倍政権にダメージを与えかねない株価急落に慌てた金融庁は、「再編・統合ありきは誤解である」(畑中長官)と弁明に追われた。
レポートが公表された同じ日、畑中長官は退任し、細溝清史監督局長が昇格した。細溝新長官は、麻生太郎金融相の意向を受け、金融機関との対話を重視する意向といわれる。ただ、地銀の経営問題は、今後もくすぶり続けそうだ。
<週刊文春2014年7月24日号『THIS WEEK 経済』より>
森岡 英樹(ジャーナリスト)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。