http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/356.html
Tweet |
急逝 クボタ益本会長が辛酸なめた入社2年目の「出社拒否」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150783
2014年6月7日 日刊ゲンダイ
致死性不整脈で死去
あまりにも突然の悲劇だった。クボタ(大阪市)は5日、東京出張中の4日にホテルで亡くなった益本康男会長兼社長の死因が致死性不整脈だったと発表した。
致死性不整脈は、異常な脈拍で、心臓から血液を送り出せなくなる病気の総称。最悪の場合、数分で命を落とすとされる。
「4日は、東京本社で執務があったのですが、益本が予定の時刻になっても出社してこなかったため、ホテルの従業員に部屋を確認してもらったところ浴室で倒れていたのです。益本に不整脈の持病はなく、私どももただただ驚いております」(広報室)
享年67。97年にクボタの枚方製造所の部長に就くと、当時、赤字に陥っていた建設機械部門の黒字化に成功。09年1月に社長に就任してからは、中国やタイなどアジア展開を進めて、リーマン・ショックで落ち込んだ業績をV字回復させた。
今年3月期の連結決算では、過去最高の売上高となる1兆5085億円を計上した。
まさに豪腕だが、母校・京大の広報誌「京大広報」11年11月号には、こんな寸言を寄せている。
〈人間として許容できなかった当時の上司(課長)と大ゲンカしたのです。『もう嫌だ、辞めてしまおう』と出社拒否を断行した〉
「当時の会長は入社2年目で、課長のパワハラに耐えかねて、『あんたの下じゃ働けない』と大阪本社を飛び出し、神戸の実家に帰宅。10日ほど出社を拒否しました。そんなどん底を救ったのが、京大OBの部長でした。部長は、会長が所属していた大学研究室の先生の同級生。会長に東京赴任を打診し、新天地での仕事を与えたのです」(同社関係者)
「京大広報」では、〈部長がいなかったら、間違いなく今の私はありません〉と結んでいる。部長に恩を感じた益本さんは、社員とのコミュニケーションを大事にしていた。
「会長は、幹部クラスからの2次情報をよしとせず、現場の社員から直接話を聞いていました。飲み会で自分の経験を披露して、『悩んでいる部下がいたら、よく話を聞いてあげろよ』と大きな声で語っていたのが印象に残っています。部下に厳しい声をかけた後は、笑顔でフォローするのを忘れませんでしたね」(前出の関係者)
合掌。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。