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日露2プラス2会議の成功を喜ぶ安倍政権とメディアは正気か
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/a9457c16f05b2ab6b511a4b3935dd914?fm=entry_awc
★「天木直人氏の視点ー(2013/11/04)」★ :本音言いまっせー
そのうち必ず誰かが言い出すだろうからその前に書きとどめておきたい。
どう考えても理解し難い外交がまかり通っている。
日露2プラス2会議の重要性を宣伝し、それを成功だといわんばかりに
喜んでいる安倍政権や外務省と、それに追従するかのように大きく報じる
メディアの事だ。
今度の2プラス2を報じる記事を読んでみると北方領土問題について
何の進展もない。
北方領土問題について進展のない日露間の閣僚会議など何の意味がある
というのか。
日本がロシアと初めて外交・安保問題で2プラス2閣僚会議に踏み込んだ
要因の一つが「中国」であるという(11月3日産経)。
しかし東京で2プラス2閣僚会議が開かれようとしていた10月31日に
中国中央軍委員会の許其亮副首席はロシアを訪問している。
プーチン大統領は大統領公邸に副首席を迎えて歓待している。
そもそもロシアと中国は北大西洋条約機構(NATO)の向こうを張って
作られた上海協力機構の二大国だ。
安全保障面におけるロシアと中国の結びつきは、日本とロシアの結びつき
よりもはるかに強い事は外交に素人でも分かる。
そんなロシアと「中国」問題で共闘しようと考える事自体が間違っている。
それよりも私が驚いたのは11月3日の産経新聞が書いていた次のくだりだ。
「・・・ロシアは米国のミサイル防衛網(MD)の構築が自国の核戦力を
無力化することを恐れており、米MDの一角を構成する日本を(米国から)
切り崩したいのが本音だ・・・」
なんという事だ。
周知とおり米露関係はあたらな冷戦が始まってるといわれるほど敵対的だ。
そしてその最大の理由は米国のロシアに対するミサイル包囲網にある。
その米国の安保政策に反することを、日米同盟を結んでいる日本がロシアに
させられようとしているという。
もちろんそんな誘いには乗らないと安倍政権や外務省は言うだろう。
しかし米国にとってみれば、日米同盟の日本がロシアと閣僚会議を行なって
喜んでいる事自体に疑いを持つだろう。
安倍首相がいつまでたっても米国の信用を得られない理由がここにある。
「価値観外交」を掲げる日本が、外交・安全保障政策で根本的に価値観の異なる
ロシアと外交・安全保障政策の閣僚会議を行い、それが成功したと喜ぶ。
そしてそれに対して何も疑義を挟まないメディア。
この国の外交が行き詰まるのは当然である。
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