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http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/10/post-c93f.html
2013年10月25日
今、喫緊に各界で問題視されている危険は法案は、特定秘密保護法案(秘密保全法)である。
安倍晋三首相は2013年9月17日の閣議で、安全保障に関する機密情報を漏えいした公務員らに対し最高で10年の懲役刑を科すなどとした「秘密保全法案」を担当する大臣に、森雅子少子化担当相を指名した。
森雅子氏と言えば少子化担当大臣である。
子づくり奨励政策の担当大臣が、なぜ急に秘密保全法の担当大臣との兼務(?)を任命されたのだろうか。
実は森雅子少子化担当相に秘密保全法担当相を兼務させたのは、グローバル資本に魂を売り渡した安倍政権が常套手段とするイメージ・ロンダリングなのである。
神州の泉が勝手に決めた定義によれば、政治世界におけるイメージ・ロンダリングとは、本質が国民に大打撃を与える政策や法案を、いかにも国民のためになるかのように偽装を施す手法のことである。
それについてはこの後で説明したい。
ロンダリング(laundering)と言えば、すぐにマネー・ロンダリングを思い浮かべる人も多いと思う。
マネー・ロンダリングとは、いわくつきのお金、胡散臭いお金など、はっきり言って、日の当たる場所に堂々と出せない不正資金を、何らかの方法できれいに洗浄することにより、形式的には違法性という属性を取り去る行為である。
ウィキペディアを見ると、「ロンダリング」のlaunderはCoin launderette (コイン・ランドリー)などの洗濯する事を意味するとあるから、マネー・ロンダリングは「資金洗浄」ということになる。
洗浄とは言っても、洗剤でお札をごしごし洗うわけではなく、一般的には犯罪資金や違法資金を合法的な会社を経由することによって、見かけ上は合法的な資金になるように変換することである。
何というか、違法な金を合法的な“ブラックボックス”を通過させることによって違法性をはぎ取るというイメージであろうか。
具体的には、麻薬取引、銀行強盗、脱税、横領など、非合法な行為で得た資金、賄賂、テロ資金などを、口座から口座へと転々と移動させ、資金の出所や受益者が誰であるかをわからなくする行為のこと。
口座を転々とするうち、不正資金が正当な資金のように洗濯(ローンダリング)されてしまうことから、資金洗浄(マネー・ロンダリング)と呼ばれる。
この世には、われわれが想像する以上に裏金や闇資金が跳梁跋扈している。
表の経済があるように裏の経済があり、日の当たらない地下経済には膨大なアングラマネーが行き交っている。
近年、タックスヘイブン(租税回避地)やシャドーバンキング(影の銀行)などの言葉が頻繁に出てきているが、これらにはアングラマネーが深く関わっている。
よく分からないが、裏金や闇資金でも、延々と暗い地下で還流しているわけではなく、お金である以上は最終的に表の世界に出て、普通の消費活動に使われることになる。
だからこそのマネー・ロンダリングである。
となれば、闇資金が地下と表を自由に行き来できるスターゲート(?)のような流通門がどこかにできていることになる。
この流通門が「マネー・ロンダリング・ルート(資金洗浄経路)」である。
汚れたお金を流れ作業工程できれいにする洗浄ファクトリーである。
今述べたマネー・ロンダリングは分かりやすいし、誰でも知っていることだが、この世にはマネー(お金)以外でも、ありとあらゆることがロンダリング(洗濯)され、国民の目をごまかす詐術として罷(まか)り通っている。
卑近な例で言えば、今述べたマネー・ロンダリングのほか、学歴ローダリング、流通商品の産地偽装(生産地ローンダリング)等、いろいろなものがある。
産地偽装などは、日々口に入る食品に直結しているので、感覚的に分かりやすい。
小泉政権時代は耐震強度偽装事件や産地偽装食品等の偽装問題がクローズアップされた。
今日10月24日の日付で最も新しいロンダリング問題は、米(こめ)ロンダリング、つまりはお米の産地偽装事件である。
三重県四日市市の「三瀧商事」を舞台にした過去最大規模のコメの産地偽装事件が発覚し、三重県警が日本農林規格(JAS)法違反などの容疑で同社などを家宅捜索、刑事事件に発展しているそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131024/crm13102417200016-n1.htm
食品の産地偽装を英語で何というのか知らないが、普通、常識的に考えられることは、流通や小売関係者が食品のパッケージに嘘の産地を記したラベルを張ることが典型的な偽装として知られる。
もう一つは、例えば米(こめ)ならば、ラベルに刻印された生産地米が10%、残りの90%が他の地域のものである場合、厳密に言えば偽装表示には当たらないかもしれないが、ほとんどは別の生産地のものであるから、これなどはロンダリングに近い概念であろう。
つまり、ロンダリングとは、嘘や悪を真や善に思わせるイメージの置き換えであり、言わば詐欺、騙しの類である。
全国、どこの小売店に行っても銘柄米が多く出回っていることを考えると、そんなに大量にその生産地の米が出回るはずがないと思ってしまう。
ということは、米(こめ)ロンダリングは常態的に行われているということなのだろうか。
さて、以上述べたことは具体的な騙しロンダリングのほんの一端に触れてみたのだが、実は政治の世界でもこのロンダリングは当たり前のように行われている。
ダーティなイメージをクリーンなイメージに置き換えるということを、本記事で今扱っている「騙しのロンダリング」と定義するなら、昔から政治の世界ではごく当たり前のようにこれが行われてきている。
だが、これは小泉政権以降に国策の性格がガラッと新自由主義(フリードマン主義)に変えられてから、とくに顕著になってきているのだ。
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