島根女子大生バラバラ殺人事件・その12(容疑者特定〜書類送検) 2016年12月24日 http://ameblo.jp/maeba28/entry-12229468968.html 長らく未解決のままだった、2009年・島根女子大生バラバラ殺人事件。
この事件につき、島根・広島両県警合同捜査本部は12月20日、臥龍山での遺体発見直後に山口県の高速道路上で事故死した会社員・矢野富栄(よしはる)容疑者(当時33)=島根県益田市=を、殺人と死体損壊、死体遺棄の疑いで容疑者死亡のまま松江地方検察庁へ書類送検しました。 容疑事実の概要 「2009年10月26日午後9時16分から深夜の間に、島根県浜田市および益田市周辺で被害者・平岡都さん(当時19)を窒息死させ、同年11月6日までの間に益田市内の被疑者宅において遺体を損壊。その後、遺体の頭部・胴体を広島県の臥龍山に遺棄した」 同日この件に関して合同捜査本部の会見があったのですが、その内容をまとめた記事として、こちらでは以下の三つを紹介させていただきます。 ---------- 島根女子大生バラバラ殺人事件 http://www.sankei.com/west/news/161220/wst1612200036-n1.html 平成21年11月に広島県の山中で島根県立大1年、平岡都さん=当時(19)=の切断遺体が見つかった事件で、平岡さんを殺害し遺棄したとして、島根・広島両県警合同捜査本部は20日、殺人と死体損壊、死体遺棄の疑いで、島根県益田市に当時居住し、遺体発見2日後に交通事故死した会社員、矢野富栄(よしはる)容疑者=当時(33)=を容疑者死亡のまま書類送検した。 矢野容疑者の遺品のデジタルカメラやUSBから、自宅風呂場や平岡さんの遺体のほか、首を圧迫した痕跡、包丁を写したものも確認された。 目撃情報などが乏しく捜査は難航したが、発生から7年を経て終結した。 捜査関係者によると、今年10〜11月、矢野容疑者の関係先にあった遺品のデジタルカメラやUSBから、行方不明後の平岡さんを撮影するなどした画像を発見。 矢野容疑者が住んでいた同市の自宅風呂場や平岡さんの遺体のほか、包丁を写したものも含まれており、画像は57枚あった。 捜査本部は矢野容疑者が平岡さんを殺害後、風呂場で遺体を切断したと判断した。 今年に入り、性犯罪歴を持つ人物を含めた不審人物の捜査を進め、矢野容疑者が浮上。 事件当時、遺棄現場周辺を車で走行しており、知人に「大変なことをした」と関与をうかがわせていたことも判明した。 平岡さんは同市に隣接する島根県浜田市に居住していたが、通話やメールの履歴から2人に接点はなかったという。 平岡さんの殺害場所は益田市や浜田市周辺とみているが、詳細な場所の特定には至らなかった。 遺体の切断に使われた刃物も見つからなかった。 書類送検容疑は 「平成21年10月26日夜、浜田市内のアルバイト先のショッピングセンターを出た平岡さんを窒息死させて殺害。同年11月6日までに益田市内の自宅で遺体を損壊した上、遺体の頭部や胴体を広島県北広島町の臥竜(がりゅう)山の山頂付近に遺棄した」 としている。 矢野容疑者は同山頂付近で遺体が見つかった2日後の同年11月8日、山口県の中国自動車道で運転中に事故を起こし、同乗の母親とともに死亡した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-00000095-san-soci 産経新聞 12/20(火) 15:04配信 20日午前11時から、合同捜査本部が置かれた島根県警浜田署で開かれた島根・広島両県警の記者会見。 捜査関係者によると、捜査本部は今年に入り、性犯罪者が関与した可能性が高いとみて、性犯罪前歴者の洗い出しの範囲を広げた。 すると、今夏から秋ごろにかけ、平岡さんが行方不明になった島根県浜田市と隣接する同県益田市に、当時居住していた矢野容疑者の存在が浮上した。 矢野容疑者はすでに死亡していたが、事件直後、遺棄現場周辺を矢野容疑者の車が走行していたことも通行記録から確認。 遺品のデジタルカメラやUSBから平岡さんの遺体が写った画像なども見つかり、捜査は進んだ。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161220/k10010813111000.html NHKニュース 12月20日 12時46分 7年前、島根県浜田市で19歳の女子大学生が行方不明になり、広島県で遺体が見つかった事件で、警察は、事件のあと交通事故で死亡していた33歳の会社員の男を殺人などの疑いで書類送検しました。 書類送検されたのは、事件当時、島根県益田市に住んでいた、会社員、矢野富栄容疑者(33)です。 警察は、ことし、性犯罪の逮捕歴などがある人物について捜査の対象を広げて、洗い出しを進めてきました。 その結果、警察によりますと、遺体が見つかった2日後に山口県内で起きた交通事故で死亡していた矢野容疑者が、女子大学生が行方不明になった当日に首を絞めて殺害し、その後、遺体を遺棄するなどした疑いのあることがわかったということです。 捜査関係者によりますと、矢野容疑者は事件の5年前の平成16年に東京・杉並区や北九州市で通りかかった女性に刃物を突きつけ、わいせつな行為をしようとしてけがをさせるなど、3つの事件で懲役3年6か月の実刑判決を受けていました。 警察によりますと、ことし10月から11月に矢野容疑者の関係先からデジタルカメラやUSBメモリーが押収され、記録されていたデータを解析した結果、死亡した女子大学生のほか、包丁が写った画像が見つかったということです。 画像は1時間半余りの間におよそ40枚撮影されていて、矢野容疑者の当時の自宅内の背景が写っていたということです。 警察は20日、殺人などの疑いで書類を検察庁に送りましたが、容疑者が死亡しているため、動機や詳しいいきさつが解明されないまま、捜査は終結することになります。 ---------- (距離等は直線距離なので、あくまで参考程度ということで)
合同捜査本部による会見内容に加え、この容疑者や事件そのものについてネットやテレビ等々に出ている情報をランダムに並べてみると ↓ (随時、追記あり) ■ 男は山口県下関市神田町出身の会社員・矢野富栄(やのよしはる)。 ■ 1976年生まれ、事件当時33歳。 ■ 事件当時は島根県益田市に住んでいた。(浜田市の隣) ■ 事件当時の勤務先は、山口県下関市に本社がある住宅設備会社の益田営業所。(とはいえ「一人支店長」状態だったとの情報あり) ■ 実家近くのラーメン店(夜)やコンビニ(昼)のバイトを掛け持ちする生活を経て、2009年の5月からこの住宅設備会社で働き始めたが、正式な社員採用のための「修業」の意味合いもあり、同社の益田営業所に派遣されて太陽光パネルの営業を始めた。(会社が借り上げた益田市高津の2階建て一軒家で一人暮らしを始めた) ■ 住宅設備会社の元社長によると、矢野容疑者は2009年4月、職業安定所の紹介でこの住宅設備会社の面接を受けた。印象が良くて採用を決めたが、ラーメン店でのアルバイトをすぐに辞められないとの理由で入社は5月にずれ込んだという。 (おそらく真ん中の家かと。とすると、2013年3月撮影のこの画像では車庫に車が入っており、矢野容疑者の後で、誰か一時期ここに入居をされていたのかと)
■ 元社長によると矢野容疑者の勤務態度は真面目で、1件数百万円の高価な製品(ソーラーパネル)を数カ月間で6件受注するなど成績優秀だった。 「営業成績はすこぶる優秀だった。(矢野容疑者には)いい印象しかない。今でも信じられない気持ちだ」(元社長談) ■ 平岡都さんが住んでいた浜田市内の営業も担当していた。 ■ 平岡さんが行方不明になった2009年10月26日(月曜日)、矢野容疑者は仕事は休みだった。 ■ 平岡さんが行方不明になった頃、勤務先に対して「客が取れないので営業先を変えてほしい」と依頼をしていた。 ■ 「平岡さんの遺体が発見される前日(2009年11月5日)、矢野容疑者は地元の山口県を訪れ、知人に対して『交際している女性の関係で暴力団に追われている。住所を貸してほしい』と依頼したが、知人はそれを断った。矢野容疑者がどういう意図でそのような依頼をしたかは不明」・・・ という興味深い話を広島のテレビが報道したとの情報あり。(おそらく事実だろうという印象を受けるのですが、もし仮に事実だとすれば、遺体発見直前の時点で、捜査が自分に及んでこないよう何か小細工をしようとしていたのかもしれないなと。) ■ 両親と弟の4人家族だったが、父親は事件の前年に亡くなっていた。 ■ 下関市神田町の実家は祖父の代から米穀店を営んでいた。(タバコ屋もやっていた。後に母親がクリーニング店を始めたとの情報も) ■ その米穀店があったところに、2011年に(容疑の男の)弟が美容院を開店している。 ■ その美容院は、今回警察が男の容疑を発表した1〜2週間ほど前に 「このようなかたちでお伝えすることとなり、大変申し訳ありません。一身上の都合で閉店することになりました」 との張り紙をドアに残して閉店、弟も同店から姿を消している。 ---------- 島根県女子大生バラバラ殺人事件 (赤枠で囲まれた、赤く着色された部分、下関市神田町) ■ 下関市で小中学校時代を過ごした。(神田小、向洋中) ■ 中学時代は陸上部に所属、中長距離をやっていた。3年の時は部長。 ■ 高校は北九州市門司区にある浄土真宗本願寺派の宗門校・私立鎮西敬愛高校(現・私立敬愛高校)で特進クラス(理系)に在籍。 ■ 受験では防衛大学校に合格したがそこには行かず、九州工業大学情報工学部の夜間部に進学した。 ■ 「男は浪人生活を経て、福岡県の国立大学の夜間部に進んだが、途中でやめたという」(産経) ■ 柔道経験者(高校の授業では一人だけ黒帯だった) ■ 複数の中学時代の同級生の証言によると、 「ムードメーカーといっても、いいんじゃないでしょうか」 「真面目な人間ですけど、ちょっと気が短い」 「真面目といえばまじめだけどすぐムキになる。冗談が通じないというか、そんな感じの人間。ちょっかい出したらすぐムキになって怒ってくる」 「(性格は)おとなしい。むしろ暗いくらい。変わっている感じだね。(変わっているというのは)キレたらひどい、みたいな」 「優しいといってもいいかな。どちらかというと動き回っているイメージが強いので。まあ楽しい人ではあったような気がしますよ」 「(彼は)三国志が好きでした。ドラクエVが流行ったとき、三国志(のゲーム)をやっていた」 「大学時代に、昔の友達に誘われてバンドを始めた。担当はドラムだったかな。力はあるんでパワフルに叩けたのかな」 「陸上をしていた。真面目に部活はやっていたという感じ。中学時代には、絶対にあんなことをしそうな感じではなかった」 「ウチの子と違って頭も良かったけど、女の子にはモテなかったみたい。マジメ過ぎて、堅苦しい感じでしたから」 「あまり記憶にないですね。今回の事件を聞いて、そういえばいたな、ぐらいの存在です」(同級生の女性) 「いつか夢を現実にするぞー!!」(中学卒業時の寄せ書きに、矢野容疑者本人の言葉) ■ 高校時代の同級生によると、 「一言でいうと真面目なタイプ」 「口数は少ないが、暗い性格ではなく、柔道が強かった」 「真面目な感じの生徒。積極的に女子生徒と関わるタイプではなかった。何があったのかわからないが、ただ驚いている」 「高校時代は、自分から前に出るような感じではなく、おとなしくて、まじめでした。バンドをやっていたと聞いていて、みんなと仲よくやっている、いたってふつうの高校生でした」 ■ 高校時代の担任は、 「目立つような子でもないし、人とトラブルを起こす子では決してない。真面目だしね、優秀だったんですよ」 ■ ご近所の談話 「昔は元気よく挨拶してくれる明るい子で、弟と一緒に買い物に出かける姿が印象的だった」 「そんなに付き合いはなかったが挨拶くらいはした。普通の人だった」 「なかなかイケメンの人だったよ、お兄ちゃんは。賢そうで頭もいいんだろうと私は思っていたけど」 「とにかくおとなしい人ということは確かだね。事件への関与については本当にびっくりしている。考えも及ばないよね」 ■ 矢野容疑者と同じ飲食店(ラーメン店)で働いていた女性は、 「普通の子ですから、信じられない。優しい人でした。送ってくださいと言ったら送ってくれたり。よく働いてましたよ。ソーラーシステムの営業をするのでと言って店を辞めた」 この女性かは不明ながらバイト関係者によると、 「(仕事後にバイト仲間とカラオケに行くなど)人付き合いのいい人だった」 ■ ソーラーパネル営業時代(2009年5月〜11月)の上司によると、 「面接のときには、”これからは太陽光発電の時代だ””仕事を頑張って自分の家を新築したい”と言っていた。温厚で律儀、入社時から覚えが早く、営業の成績は優秀。事件に関与したことについては信じられない」 ■ 大学時代にバンド活動にのめりこむ(ドラム担当、ピアノも弾けたらしい)。 大学を中退し、通っていた下関市のライブハウスの経営者に対して「バンドに打ち込むため大学を中退した」と語ったという。 「けっこう(演奏は)上手かった」(当時を知る人談) プロとしてのデビュー歴があるとの情報がある。 (本人が練習で使っていたドラムセット) ■ ところがバンド仲間と人間関係が悪くなってバンドを脱退、上京。 ■ 2004年に北九州市や東京・杉並区で、面識のない女性に刃物を突きつけ、わいせつな行為をしようとして、怪我をさせるなど3つの事件で懲役3年6か月の実刑判決を受けた。 (ネット情報で未確認ながら、2004年の杉並区の事件では、15分間の間に2人の女性に刃物を突き付け押し倒した、とある) ■ 強制わいせつで実刑判決を受けた当時の担当弁護士が(顔出しせず)NHKに語ったところによると、 「(矢野容疑者は)非常におとなしい。物言いも非常に穏やかだし、こんな男がこんな大胆な犯行をするのかと思った。バンド仲間と喧嘩をしたためバンドを辞め、東京に出てきた直後だったということで、つきあう友達の数も少なくなり、孤立した状態になったのではないか。(地元で)好きだった女性にふられたとも話していて、そのことによるうっ屈もあったと思う」 「女性と付き合いたいという欲求が非常に強かったですよ」 「普段は女性に声を掛けることもできない、おとなしい人間だった。女性と付き合いたいという強い思いを持っていて、事件を起こした理由については 『自分でもわからない』と言っていた。(実刑となった強制わいせつ事件については)念入りに計画を練ったのではなく、衝動的な犯行だった」 「面会の際、矢野容疑者はみずからのことを人に気を遣う人間だと話していた。気を遣えば遣うほど相手は離れていってしまうと。自分の誠意に相手が応えてくれないという苛立ちがあり、むしろ自分自身が傷つけられたという意識、被害者意識が強かった」 NHKに対し以上のように語った同じ担当弁護士と思われる人物が、今度は顔出しでANNで語ったところによると、 「(島根の事件の内容を聞いて)正直言って驚愕したっていうんですか、驚いたっていうんですか。(自分が担当した当時の矢野容疑者は)非常に神経質な人に見えたんですよ。逆上して何をやるかわからないというタイプの人でしたね。」 島根女子大生バラバラ殺人事件 (ちなみに「好きだった女性にふられ」の部分について、交際していて別れたのか、それとも矢野容疑者が一方的に思いを寄せ、告白してふられたのか、そのあたりは不明。) ■ 出所後の2009年、かつて通っていた下関市のライブハウスに姿を現し、そこの経営者に対して「腕を悪くしたからもうバンド活動はできない」と語った。 ■ 「彼はじっくり判断して時間かけて物事をするというタイプじゃないから」(ライブハウスの経営者談) ■ 矢野容疑者本人が会員制交流サイト(ミクシィ)に書き込んでいた形跡が残っている。 そこでは「dr. よしゆき」を名乗り、趣味の音楽や仕事の話などを書き込んでいた。 プロフィールには茶色に髪を染めた横顔を掲載、 「とりあえず、何でもいい。メッセージをくれ。話はそれからだ!!」 というセリフで始まる自己紹介には「警告」として 「来る者は拒まず 去る者は地獄の果てまで追って行きます 声をかける際は心して下さい」 などと記した。 ライブハウスの経営者に語った「腕を悪くした」に関係すると思われる書き込みがあり、 「dr.よしゆき 2009年04月15日 05:23 はじめまして。7年前から左手にジストニアを患っています。書痙と診断されておりましたが、こちらのコミュを見て、フォーカルジストニアって言うんだなと思いました。症状はドラムを叩くとき、ピアノを弾くときなどに現れ、左手を使う楽器全般の演奏が困難な状態です。最近まであきらめモードに入っておりましたが、思うところがあり、治療(まずは病院探しから)を再開しようかなと考えております。よろしくお願いします。」 ジストニアは筋肉が動きにくくなる難病。 本人は、楽器を激しく演奏したことが発症原因としている。 プロフ欄では、好きな音楽として「ラルクとかルナシー」「槇原敬之、さだまさし」。 「カラオケで男闘呼組の『Daybreak』をきれいにハモって歌える人募集中です」。 「dr.よしゆき 2009年08月15日 07:36 KATZEのコピバン、いいですね。 俺はセリフ聞き取れませんけど、カラオケのDAMでセリフの部分が表示されますので、参考にされたらいいかなと思います。」 好きな本として真っ先に挙げているのが 『天使と悪魔』(ダン・ブラウン) 『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン) 前者は遺体に焼き印、後者は古い人体図に似せた遺体が見つかるシーンが出てくる。 肉体が飛び散る『北斗の拳』を何度も加工した“MADムービー”のリンクを投稿したり、「(北斗の拳は)蘇生率が低い」と作品性に触れたりもしていた。 出会いを求めるような書き込みもあり、 「恋人募集中です」「出会い目的の方もいらっしゃいな★」 しかし反応は薄く、女っ気のない淡々とした日常の記録が残されている。 出身高校のコミュでは、 「dr.よしゆき 2009年05月04日 01:38 どうも、76年生まれです。 1年2組 **先生 2年1組 **先生 3年1組 **先生 だったと思います。多分。 だれか知り合いの人居ないかな」 2009年8月13日、関門海峡花火大会の日の深夜の書き込みでは、 「島根から2か月半ぶりに帰郷してみると、今年は親父の初盆という事で、仏壇の周りが花とか提灯で仰々しく飾り立てられてて驚きました。 夕方には墓参りをしたり、愛犬コー太を散歩に連れて行きました。久しぶりの俺との散歩で興奮しまくってました」 ソーラーパネルの営業職に就いたことに関する記述もあり、 「太陽光発電システムの設置に協力してくれる家庭を探して、毎日そこらじゅうをゾンビのごとく徘徊してます」 「歩く時に屋根ばかり見るクセがつきました」 「今日、やっと1本契約取れた♪」 事件前の9月12日、スーパーで牛肉ステーキのパックに「牛の死体」というシールが貼ってある画像をネットで拾い、「おおまかな意味でまちがってはいないと思う・・・」というコメントを付けて紹介している。 最後の書き込みは2009年11月1日、午後7時28分(平岡さんの行方不明から6日後)。 「一般家庭の消費電力について調べています」というもの。 事件をうかがわせる記述は一切なかった。 ■ サイトで矢野容疑者と知り合ったという益田市内の女性は、平岡さんが行方不明になったのと同じ10月に、直接会ったという。 それによると、当時の矢野容疑者は丸刈りに近い髪形で、 「ネットでは楽しげにやり取りしてたけど、現実にはあまりしゃべらなかった」 ■ 矢野容疑者が「7年前から患っている(2002年ごろに罹患か)」と書いているフォーカルジストニアは音楽家に多いらしく(RADWIMPSのドラマーも)、その記述はネット上に枚挙にいとまがないが、一部をかいつまんで紹介してみると、 「ジストニアは、不随意運動(自分の意思とは関係なく、体の一部が勝手に動いてしまう状態)の一種です。手指や体が不規則に捻ったような形になったり、動作の途中で止まってしまったりします。 フォーカルジストニアは”局所性ジストニア”ともいい、この症状が体の一部分のみに起こる症状です。フォーカルジストニアは、音楽家に多くみられる病気の一つです。 痛みやしびれは起こりませんが、楽器を演奏しようとすると意図せず手指に力が入って固まってしまったり、意図しない指の動きが起こってしまったりと、手や指を思い通りに動かせなくなることがあります。 例えば、ピアニストが速く指を動かすことができない、指に力が入らずうまく鍵盤を叩けない、などといった症状がみられます。 フォーカルジストニアでは、演奏時以外には全く症状が現れないことも少なくありません。そういった場合でも、楽器を演奏しようとすると途端に症状が表れ、意図した通りの演奏ができなくなってしまうのです。 ・上肢ジストニアを生じる職業・・・音楽家(ピアニスト、バイオリニスト、ギタリスト、打楽器奏者など)、ゴルファー(イップスという。パットが打てない等)、タイピスト、画家、時計・金細工等の職人など ・口のジストニアを生じる職業・・・音楽家(フルート、トランペット奏者など) フォーカルジストニアの原因は、脳の一部に変化が起こってしまうことにあります。 この変化は、楽器演奏などで特定の部位の精密な動きを長期間反復することが原因で起こると考えられています。 特定の動作を何度も何度も繰り返すことで、神経伝達機能に負荷がかかりすぎてしまい、問題が生じてしまうのです。 フォーカルジストニアを完治させるための治療法は未だに確立されていません。 しかし、症状を軽減させる治療法はあります。(後略)」 女性らに刃物を突き付け、強制わいせつで3年6か月の実刑判決を受けたのが2004年、当時の弁護士によると、 「バンド仲間と喧嘩をしたためバンドを辞め、東京に出てきた直後だったということで」 とあるので、矢野容疑者のバンド脱退や上京は、2002年ごろに発症したと思われるジストニアと関係はあったのだろうか? 大学を中退し、一部には「プロデビュー歴がある」という情報もみられる程には打ち込んでいたバンド活動だったと見受けられるので、ジストニアに罹患しドラムが思うように叩けなくなったことは(上京前、”結婚したいほど”好きだったという女性にフラれたというのも時期的に重なる?)---ジストニアの話が事実なら---本人的にはかなりの精神的ダメージが重なった可能性もあるのではないかと。 http://ameblo.jp/maeba28/entry-12229468968.html 島根女子大生バラバラ殺人事件・その13(容疑者特定〜書類送検U) 2016年12月31日 http://ameblo.jp/maeba28/entry-12232282681.html
■ 矢野容疑者は臥龍山で平岡さんの遺体が発見された2日後(2009年11月8日)の午後3時過ぎに、山口県美祢市の中国自動車道下り線で、同乗していた母親(当時58)とともに事故死している。 ■ 前年に亡くなった父親の納骨のために山口県萩市に赴き、その帰り道で事故にあったという。(上の画像、赤枠で囲まれた赤く着色された部分が萩市、青丸のあたりが萩市の市街地。ちなみに一部では自殺説も囁かれている) ■ 当該事故の際のブレーキ痕・スリップ痕なし。車はガードレール3か所に激突して路側帯に乗り上げ停止、炎上。二人の死因は焼死。発見時、男は運転席、母親は車外。DNA鑑定により二人の身元が特定された。 島根女子大生バラバラ殺人事件 (黒焦げになった矢野容疑者の車、おそらくトヨタ・ヴィッツ) ■ 事故現場はおそらく、 「34.140202, 131.228603」 ← 焦げた車両が停止していた地点 ネットの動画を見て知りえた範囲ですが、上の数字でグーグルマップ検索すれば出てくる地点ではないかと。(その地点の路側帯に乗り上げ、炎上したということであって、ガードレールに最初の衝突をした地点はもう少し手前ではないかと) https://www.youtube.com/watch?v=x8t6YS-p1_k (この動画の2分15秒〜2分20秒あたり、事故後4か月ほどの現場の様子。まだ炎上して焦げた痕跡が路側帯に残っている?) ■ 事故現場は、地元では有名な事故多発区間だという。
「美祢IC〜美祢西IC間の現場は以前から”運転の難所”とされ、県警やNEXCO西日本はこの(桜塚やっくんの)事故を機に同区間で路面のカラー舗装化などの事故防止策を強化した」(同じ区間で2013年に事故死した桜塚やっくんのウィキペディアより) 島根女子大生バラバラ殺人事件 ■ 矢野容疑者が当時勤めていた住宅設備会社の元社長によると、臥龍山で平岡さんの遺体が発見された2009年11月6日の夜、矢野容疑者から 「用事があるので、明日から2日間、代休がほしい」 と電話があった。 矢野容疑者は平岡さんの行方不明後も普段と変わらず出勤しており、休みの申請はこれが初めてだったという。 (矢野容疑者が事故死したことを受け、元社長は、益田市の社宅にあった矢野容疑者の遺品を親族に渡したという。) ■ 事故時に乗っていた車はハッチバックタイプのコンパクトカー。(色は白。車種はおそらくトヨタヴィッツ) 警察の推測では、平岡さんの連れ去りにはこの車を使用したのだろうとのこと(しかしそう推測する理由は「車を使わないとできないと判断している」から)。 仮にこの車を連れ去りに用いたのだとすれば、ゆめタウン浜田店の従業員通用口近くで目撃されていたという不審車両「白いセダン(警察は白のトヨタ・マークUと特定)」とは全く違うタイプの車だったことになる。 ---------- ■ 12月20日の警察の会見の中で、 「矢野容疑者につては素行不良者として捜査の初期段階から把握された多くの人物の中に含まれていた」(毎日新聞) 「疑わなければいけない程度の者だとは、当然思っていた」(島根県警・杉原知行捜査1課長) ■ 男を捜査の初期段階からどういう形で把握していたのか?の部分についてヒントとなりうる記事が書類送検前にあり、 「警察は男の車が事件当時、事件に関係する場所の周辺を走っていたことを、当時から把握しつつも、優先度は低いと判断し、捜査対象にしていなかった」(JNN) → 想像ですが、警察はこの男のことを浜田市内のNシステムか防犯カメラに映った多数の車の持ち主の一人として捜査初期から把握はしていたが、それは特に怪しいところもなく既に事故死している気の毒かつ善良なる故人として把握していただけであって、この男の過去に少なくとも3人の女性に刃物を突き付け強制わいせつの罪で実刑に服した前科があるという事実を見逃していたが故の 「優先度は低いと判断し、捜査対象にしていなかった」 ということではないかと。(「素行不良者として把握」していたかどうかは疑問) また、「疑わなければいけない程度の者だとは、当然思っていた」という捜査1課長のコメントについて、警察はだれでも最初は疑ってかかると思われ、ましてや浜田市内の防犯カメラに映った車の所有者の一人であれば一応「疑わなければいけない程度の者」とされるのは当然と思われ、問題は警察がこの男の前科前歴を把握した上で「疑わなければいけない程度の者」だと判断していたかだと思うのですが、果たしてそうであったのか、またそうであったのなら何故「優先度は低いと判断し、捜査対象にしていなかった」のか、そのあたりの捜査1課長の見解は、会見で明らかにされたのでしょうか? 島根女子大生バラバラ殺人事件 ■ 警察は今年(2016年)に入り、「性犯罪者が関与した可能性が高いとみて、性犯罪前歴者の洗い出しの範囲を広げた。」(産経) →「範囲を広げた」という言い方は、逆に言えば男は当初その「範囲」に入ってなかったことを窺わせるかと) ■ 性犯罪前歴者の洗い出しの範囲を広げた結果、今年の夏ごろ、浜田市と隣接する益田市に当時居住していた矢野容疑者の存在が浮上した。(北九州と東京で3人の女性を襲い強制わいせつ事件で実刑の前科あり) ■ ところが矢野容疑者は、平岡さんの遺体発見の直後に交通事故で死亡していた。(自殺説あり) ■ 警察が矢野容疑者のことを調べてみると、平岡さんの事件直後、遺棄現場となった臥龍山付近を矢野容疑者の車(白のハッチバック・コンパクトカー)が走行していたことが通行記録から判明。 ■ Nシステムに映らない浜田市の裏道を不自然に走る様子も確認できた。 島根女子大生バラバラ殺人事件 ■ 矢野容疑者が事件当時、知人に対して「大変なことをしてしまった」と話していたことが判明。(それが後悔によったかどうか。「世間が驚くような大きなことをした」という誇示するような響きがあった可能性もあるのではないかと) ■ 矢野容疑者の下関の実家付近では今年の夏ごろ、島根県警の捜査員が 「大学生の殺人のことで話を聞きたい。電話帳を入れるビニール袋(ポリ袋)はあるか」 「電話帳は誰が配っているのか?」 と住民に聴き込んで回ったという。 「今年の7月の終わりから8月の初め頃ですね。警察が犯人を捜していると。この辺は電話帳を入れるビニール袋を米屋さんが配達していたので、警察は(矢野容疑者の)実家がお米屋さんだということを知らなかったので、そういう話も少ししましたけど」(ご近所談。自治会長談) ■ 遺体遺棄現場から見つかった電話帳を配るためのポリ袋と同種のものは、男の実家があった下関市内でも配布されていたことが判明。 (書類送検後に、マスコミが容疑者のラーメン店時代の同僚にインタビューしている様子が報道された。その同僚によると、事件の半年ほど前---容疑者がラーメン店をやめる直前ごろと思われる---容疑者の車で家まで送ってもらった際、容疑者の車の中に、遺棄現場で見つかったものと同様の電話帳配布用ポリ袋があるのを見たことがある、とのことだった。) ■ 男の事件当時の自宅があった島根県益田市でも捜査が進んでいた。 警察はリフォームを装い男の当時の自宅を調べたらしく、 「はっきり覚えてないけど、夏が終わるくらい。3人か4人(が来た)」(近所のおじさん談) 「風呂の方を(リフォーム)するって言ってた。風呂の床が」(ご近所談) ■ 益田市の男の自宅にほど近いガソリンスタンドにも、今年の10月26日に警察が来て、事故死した矢野容疑者の写真を見せ、 「(この男は)ここで頻繁に給油に来ていたので、覚えてないですか?」 と尋ねたという。(ガソリンスタンド所長談) (益田市高津の某ガソリンスタンド) ■ 今年の10月28日、USBメモリーを押収。 ■ 今年の11月22日、デジタルカメラを押収。 ■ デジタルカメラは容疑者の「関係先」から押収した。(USBメモリーの押収先については言及がないので不明。押収日が少し離れていますが、デジカメと同じではないかと想像) ■ その「関係先」にデジタルカメラが渡った経緯や、それを捜査本部がどうやって突き止めたのかという質問に対して、警察は 「容疑者が死亡しているので言えない」 「捜査した関係者との信頼関係を崩したくない」 などの言葉で回答を避けた。 ■ しかし矢野容疑者の当時の勤務先の社長によると、矢野容疑者が事故死した後、デジタルカメラは遺品として親族に返されたという。 ■ 画像は消去されていたが、警察が特殊技術により復元した。(消去された日時もわかるのでは?→誰が画像を消去したかのヒントにも) ■ デジタルカメラには38の画像が、USBメモリーには19の画像が、それぞれ入っていた。(合計57画像。重複分を差し引くと40画像) ■ 画像は1時間30分にわたり撮影されていた。(1枚目の撮影から、最後の画像の撮影まで、1時間30分が経過していた。途中から撮影し始めたかもしれず、また途中で撮影をやめたかもしれず、遺体の損壊開始から完全終了まで1時間30分でやり終えたかどうかは、疑問ではないかと) ■ 画像の撮影場所は、背景の壁などから、益田市の容疑者の当時の自宅(賃貸・2階建て一軒家)浴室であると判明。(下は矢野容疑者の当時の自宅@益田市高津) ■ 被害女性の生前の画像は無かった。(すべて死後の画像)
■ 画像には、損壊される前の遺体の画像と、損壊後(損壊中?)の遺体の画像があった。 ■ 首を圧迫された痕跡のある画像があり、これにより、7年前の司法解剖の時に判然としなかった死因が特定できた。(首を絞められたことによる窒息死。殺害時の凶器は「手」) ■ 矢野容疑者の(ものと思われる)足の一部が写っている画像があった。 ■ 遺体損壊に用いたと思われる刃物が写った画像もあり、それによると刃物は「一般的な文化包丁」だったとのこと。(事件当初は斧か鉈のようなもの云々という話もあったが・・・) ■ 遺体損壊場所は容疑者の当時の益田市の自宅浴室。 ■ これらの画像が容疑者特定の決め手となった。会見で警察は「ほかにも犯人性を示す証拠はある」としつつ、捜査上の観点から踏み込んだ言及はなかった。 ■ 「その後の警察への取材で、デジタルカメラに残された画像の解析から、矢野容疑者が面識のない平岡さんを車で連れ去った直後に殺害し、自宅で包丁を使って遺体を切断していたことが分かりました。平岡さんを連れ去った後、殺害と遺体の切断までわずか数時間だったとみられています」(ANN、12月21日) ■ 殺害場所は不明。
■ 連れ去り場所も不明。 ■ 容疑者の益田市の自宅での血痕検出やDNA型鑑定の有無についても、「捜査の具体的な中身は答えられない」とした。(会見以前には、「矢野容疑者の益田市の自宅からは平岡さんの血痕などは採取できなかった」という記事もあったが?) ---------- ■ 矢野容疑者と平岡さんが顔見知りであったとか接点があったとかの情報は今のところ出ていない。(ただ顔見知りか、接点があったかどうかの判断は第三者にはそう簡単につくものではないと思う。益田市の営業職であり浜田市の営業も担当していたという男が、浜田市のゆめタウン浜田店に来てサーティワンでアイスを食べ、そこでバイトをしていた平岡さんの顔くらいは見知っていたとか、軽い会話くらいはあった可能性もなくはないと思う) ■ 矢野容疑者と平岡さんが携帯電話やメール、インターネットでやり取りした記録はなかったため、島根・広島両県警の合同捜査本部は、2人に交友関係はなく、矢野容疑者が面識のない平岡さんを狙った可能性が高いとみて調べている、とのこと。 ---------- さて長らく捜査の行方をウォッチしてきた事件でしたが、今回の容疑者特定、書類送検、警察の会見、マスコミ報道などを受けてこの事件に対する印象が大きく変わったかというとそうでもなく、浜田あたりで息を潜めているかと思っていた犯人が 「実は益田人だった(しかもすでに死亡していた)」 というのがやや意外だった点を除けば、その他の印象については、「その1」〜「その11」までに述べてきたものに大筋で変化はありません。 共犯者の存在などについてはまだ色々取りざたされていますが、 自分の中ではこの事件は単純に、 ■ 矢野容疑者による単独の犯行 ■ 動機については犯罪心理学の専門家でも何でもない当方には判断が難しいですが、北九州や東京で3人の女性を襲い、強制わいせつの前科ありという矢野容疑者なので、やはり基本的には「性的暴行」ということだったのではないかと想像します。 ■ ただしこの島根の事件の少し前、2008年4月に例の「江東マンション神隠し殺人事件(犯人・星島貴徳)」があり、星島の無期懲役が確定したのが、島根事件発生のほぼちょうど1か月前の2009年9月25日。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%9D%B1%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 星島の事件は、「性奴隷にするための拉致監禁・発覚を恐れての殺害と死体損壊・遺棄」とのこと。 性犯罪での服役歴を持ち、日本海の寒風吹きすさぶ裏日本の閑散とした小都市で男一人で住むには大きすぎるほどの車庫付き一軒家をあてがわれ、一人支店長として 「太陽光発電システムの設置に協力してくれる家庭を探して、毎日そこらじゅうをゾンビのごとく徘徊」し(本人談)、 夜、家に帰れば食べても一人、寝ても一人、起きても一人の矢野容疑者が秋も深まったある日の夜、暗い天井を見つめながらこの星島の事件に思いを巡らせ、なにか良からぬことを思いつかなかったかどうか、そのあたりは想像してみてもいいのでは?と思います。 (おそらく真ん中の家かと) とすると矢野容疑者の犯行動機は、性的暴行がそのベースにあるとはいえ、 「襲ったその場で性的暴行を加え、終わったら(殺害はせず)逃げる」 「拉致して自宅その他の場所に連行し、性的暴行を終えたら、生かして解放する」 とかではなく、最初から、 「拉致監禁し、気がすむまで性的暴行を加え、飽きたら殺害して、遺体に残った(前科のある)自分の痕跡を徹底消去して遺棄する」(星島事件の模倣) というところまで想定していたのかも? などと思ったりもします。 (損壊された遺体の写真を撮っていることから、殺害〜遺体損壊そのものを目的としたいわゆる「快楽殺人」ではないか、という気がしてこないでもないですが、写真を撮るという行為は必ずしも「快楽殺人」とだけ結びつくものではないのではないかと。) ■ 平岡さんを襲撃したのは例の高架下の側道 10月26日、月曜日の夜9時ごろ(矢野容疑者はこの日、仕事は休み)、白のヴィッツをあの場所にとめ、一人歩きの若い女性を待ち伏せた。 11月30日に発見された靴は後置きではなく、あの場所で平岡さんが足をばたつかせて抵抗した際、片方の靴が脱げて吹っ飛び側溝に落ちたもの、と想像。 ゆめタウン従業員入り口付近で---見間違えその他でなければ---目撃されたという「白のセダン(警察はトヨタ・マークUと特定)」は事件とは無関係かなと。 ■ 殺害場所として考えられるのは、 1.「容疑者の益田市の自宅」 2.「高架下の側道(路上)」 3.「高架下の側道付近に止めた車の中」 4.「高架下の側道で被害者を拉致した後に赴いた、山奥の林道、河原、空き家など、人目につかない場所(あるいはその場所にとめた車の中)」 おおむねこういったところかと。 2の「高架下の側道(路上)」でいきなり殺害行為に及んだ可能性もある・・・と思えるのは、 容疑者は都内の路上で短時間のうちに連続して女性にナイフを突き付け押し倒した過去があり、スイッチが入ると見境がなくなるタイプのようにも思えるのであり、 「真面目といえばまじめだけどすぐムキになる。冗談が通じないというか、そんな感じの人間。ちょっかい出したらすぐムキになって怒ってくる」 「変わっている感じだね。(変わっているというのは)キレたらひどい、みたいな」(いずれも中学の同級生談) 「逆上して何をするかわからないというタイプの人でしたね」(東京での強制わいせつ事件の際の担当弁護士談) 一方で、その顔写真や知人の証言などからもやる気と元気と向こうっ気の強さに溢れていた様子がうかがえる平岡さんが、この容疑者に対して、仮に足をばたつかせて徹底的に抵抗する構えを見せたとすれば、それはまさしく「火に油」だったかもしれず、 前科もあり「失敗」は許されない容疑者(柔道黒帯)が激昂してその場で必要以上の暴行を加えて扼殺---あるいは本来なら被害者の体を拘束するために持っていた紐か何かをとっさに首に巻き付けて絞殺---にまで至った可能性はあるかもしれないなと。 この場合は側道の路上に毛髪など平岡さんの痕跡の一つくらいは残りそうな気もしますが、 行方不明から靴が発見されるまでの約35日の間に浜田市では多くの雨が降っていると。(過去の気象データ参照) 加えて、車の通行〜捜索隊が踏み荒らすなどによって路上の多くのものが散逸し、 さらに言えば警察が本当に、あの現場の路上で目を皿のようにして毛髪などの痕跡を探し求めたのかどうか、性犯罪者の洗い出しがこうまで遅れた点からしても、 7年前、やるべきことをやっていたのか、率直に言って疑問ではないかと。 ただ、その後に容疑者が行った遺体損壊の方法を見ると、 例えば胴体については男女の性別の見分けもつかないほどに肉の部分は切り取られ、 また焼かれたように全体的に黒ずんでいたとのことなので、これを 「容疑者が遺体に残った自分(前科あり)の痕跡を徹底的に抹消しようとした」 (遺体を損壊しないまま放置あるいは埋める等すれば、遺体が発見された場合は、遺体から体液など自分の痕跡が採取される恐れがあった) という風に見て取れば、 言いにくいですがやはり生前の性的暴行はあったのかなと。 (いわゆる「死姦」については考えていません) とすると、高架下の側道(路上)で性的暴行〜殺害まですべてを行うのは---不可能ではないにせよ---難しいと思われるので、 やはり容疑者は被害者をいったん高架下側道付近にとめた車に連れ込み、車内で即、性的暴行〜殺害となったか(3の場合)、 あるいは高架下側道から益田市の自宅まで移動し、そこで性的暴行〜殺害となったか(1の場合)、 またあるいは、高架下側道から山奥の林道、河原、空き家など人目につかない場所に移動し、その場所またはその場所にとめた車の中で性的暴行〜殺害となったか(4の場合)、 いずれにしても殺害現場としては、 2よりは、1、3、4が可能性としては高いかと思いますが、どうでしょうか。 ■ 遺体を損壊した場所は容疑者の益田市の自宅 これは消去されていたとされる容疑者のデジカメ画像を警察が特殊技術で復元した結果、 画像の背景に写りこんだ壁が容疑者宅の浴槽の壁と一致したとかで、ほぼ間違いないところかと。 ■ 殺害日時は、警察によると、被害者が行方不明になった10月26日の深夜ごろ 警察が復元したデジカメ画像というのが、平岡さんが行方不明になった日の深夜ごろに撮影されていたとのことで、ここから殺害日時もほぼ拉致直後だっただろうと警察は目星をつけていると。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161221-00000010-asahi-soci 島根の大学生殺害、連れ去り直後か 当日夜に遺体撮影 2016年12月21日 朝日新聞デジタル 「(前略)車で連れ去った直後に平岡さんを殺害した可能性が高いことが、捜査関係者への取材で分かった。自宅で撮影した遺体の写真は消去されていたが、捜査本部が復元。撮影日時などを特定した。(中略)矢野容疑者のデジタルカメラなどに残されていた平岡さんの遺体や文化包丁の画像は、当日夜ごろの約1時間半の間に容疑者宅で撮影されたものと判明した。平岡さんに関わる写真のみが消去されており、容疑者が証拠隠滅をはかった可能性もあるとみている。」 この期に及んでもなお何かを秘匿し、 具体的な情報を出し惜しみしているかのように見えた合同捜査本部の会見。 被害者の死亡推定時刻をなにがなんでも公開捜査開始(11月2日)の前に持っていきたいのかなとか、 何らかの理由でとにかく死亡推定時刻は10月26日の深夜あたりに設定したいのかなとか、 ふとそういった疑念が頭をかすめなくもないですが、まあ今回はそこまで言わなくても、自分としてはこのデジカメ画像の撮影日時を、そのまま受け取ろうかなと。 ■ 臥龍山に遺棄した日は不明 このあたり、記事をたくさん読みましたが、どれも 「事件当時、通行記録から容疑者の車が遺棄現場付近を走行していたことが〜」 「事件直後、通行記録から容疑者の車が遺棄現場付近を走行していたことが〜」 というたぐいのものばかりで、 具体的に「何月何日の何時ごろにどの地点を走行していたのか」を明らかにした記事は無かったように思います。 またそもそも山奥の臥龍山に当時、防犯カメラの設置があったとは聞きませんので、どれほど遺棄現場付近を容疑者の車が走行していたとしても(「映っていた」と警察が言うのはおそらく益田市から臥龍山方面へと向かう191号線のNシステムのことでは?)、 島根女子大生バラバラ殺人事件 (このカメラかどうかはわかりませんが、遺棄現場付近のNシステムといえばこれくらいかと・・・。ちなみにこのNシステムから臥龍山林道最奥までは約15km(not直線距離)) 「遺棄現場”付近”のカメラに走行記録があるのだから、その日に臥龍山林道最奥まで行って遺棄をしたに違いない」とは、必ずしも断定はできないかと。 つまり警察にとっても、容疑者がいつ遺棄をしたのかは判然としておらず、それゆえに書類送検に当たってはあの曖昧な容疑事実の概要すなわち、 「2009年10月26日午後9時16分から深夜の間に、島根県浜田市および益田市周辺で被害者・平岡都さん(当時19)を窒息死させ、同年11月6日までの間に益田市内の被疑者宅において遺体を損壊。その後、遺体の頭部・胴体を広島県の臥龍山に遺棄した」 というものになったのではないかと。 (ちなみに11月2日が公開捜査開始、11月6日の13時45分にキノコ狩り男性により遺体の一部発見) この容疑事実の概要の中で、警察は、殺害日時についてだけはかなり時間を絞り込んでいますが(この部分はデジカメ画像から逆算して自信があるのかと)、 損壊と遺棄については、 すべてを損壊し終える・・・言いにくいですが、切断、内臓を処分する、肉を削ぐ、焼く等々にどれくらいかかったのか(デジカメで撮影されたものはほんの一部だった可能性)、 また何日に遺棄したのか、 一度で遺棄したのか、 複数回に分けて遺棄したのか、 そのあたりも判然とはしていないことが見て取れると。 ■ 2009年11月4日の未明に臥龍山の山頂付近にかなりの長時間滞在し、ふもとからヘッドライトを目撃されていた車は犯人のもの という風に今でも自分は思っております。 (ヘッドライトに浮かぶ臥龍山林道最奥、車両回転場横の北西側斜面。11月4日の未明、この北西側斜面を下った先のふもとに住む女性が、臥龍山の山頂付近にヘッドライトが点り続けるのを目撃していた。2日後の11月6日、この斜面でキノコ狩り男性により遺体の頭部が発見された。画像はイメージ) かなり以前にも書きましたが、11月4日の未明というのは 「11月2日(公開捜査開始の日)の実質翌日の夜」 なのであり、そこには公開捜査の開始によって容疑者が直ちに行動---臥龍山へ遺棄---した形跡が見て取れなくもないかなと。 もし本当にそうだったとすれば、容疑者が公開捜査開始によって直ちに遺体を遺棄した理由は何だったのか?・・・ということですが、 要するに容疑者には性犯罪の前科があり、自分は警察のリストに載っていると、 この時の容疑者は、強制わいせつ事件で実刑を食らった前科のある自分をまさか警察が初動で見落としてくれるとは思っていないわけで、 したがって公開捜査となれば、たとえ浜田市からやや離れた益田市に住んでいるといえども、警察の捜査の手が遠からず自分に及ぶかもしれない(急がねば)・・・ ということだったのかもしれない、などと思ったりします。 上はもちろん妄想のたぐいですが、もし本当にその通りだったとすれば、 容疑者は損壊された遺体を、10月26日深夜の殺害後から 丸8日間ほども(全部かどうかはともかくとして)手元に保持していたことになるかと。 その保持していた期間に、言いにくいですが、 遺体から自分の痕跡を抹消するべく、 あわよくば遺体の存在そのものを抹消するべく、(星島事件) 肉を削ぐだの、焼いてみるだのしていたのかもしれないなと。 (公開捜査の開始によって慌ててすべてを放棄) ■ 臥龍山への遺棄について 島根人たる矢野容疑者にとっては島根県内に遺棄するのは都合が悪く、 また山口県出身の容疑者にとっては山口側へ遺棄するのも捜査の目を自分(前科あり)に向けさせることになり嫌であると。 結果、島根でも山口でもない、 益田市からもそこそこ遠いがほぼ191号線一本で行くことができ、 広島人にも疑いの目を向けさせることのできる、広島側の山奥の臥龍山が選ばれた。 遺体をあえて発見させ世間を騒がせる意図はなく、 隠す意図〜あわよくば獣に食べさせる意図があったと予想。 また、どうやらこの容疑者は犯罪に詳しかったのでは? 栃木県旧今市市の小1女児殺害事件などについてもネットで調べて知っていた可能性があり、 「遺棄するなら県境跨ぎだ」 ということは容疑者にとって自然な成り行きだった可能性もあるかと。 ■ 顔見知りかどうかは不明 営業で浜田市も回っていた矢野容疑者がゆめタウンのサーティワンでアイスを食べ、 平岡さんのことを一方的に見知っていた〜あるいは軽い会話くらいは交わしたことがあり、 平岡さんも容疑者の顔くらいは知っていた可能性。 その他,SNSを通じて実際に会ったことがある〜あるいはあの日初めて会った可能性。 当方的には多分、顔見知りではなかったのではないかなと。 やはりあの現場が・・・ (下は現場の夜のイメージ。容疑者が当時乗っていた車は白のヴィッツ。画像向かって左側に側道がのびている)
(その側道を少し入ったところが靴の発見現場) 顔見知りの二人がなんらかの理由でここに車をとめたというよりは、 県立大の女子生徒が夜にここを通るということを知っていた性犯罪の前科者がここに車をとめて、一人歩きの女子を待ち構えていた、 不幸にしてバイト帰りの平岡さんがそこを通りかかった、 という状況のほうがありそうかなと。 ■ 遺体を損壊したのは基本的に自分の痕跡の消去 と想像。 容疑者は強制わいせつで実刑の前科あり、 犯罪実行にあたってDNAについては気にしていたと思われ、 またこの事件では被害女性の体に容疑者の体液その他の痕跡が残ったと想像しますので、 その痕跡を抹消するために体の一部(例えば大腿部、臀部、腹部、胸部、顔部)を損壊するとすれば、要するに体全体を損壊していくしかなく、 さらに容疑者の頭に星島事件のことがあったとすれば、遺体そのものの存在を消すという、より徹底したものを目指したかもしれず、生々しい記述で申し訳ないですが、 細分化したものを冷蔵庫等で保持しながら肉を削ぐ等の損壊を加えていたが、(先日の千葉県酒々井町、姉による弟のバラバラ殺人事件) 途中で面倒になった〜公開捜査の開始とかで世間が慌ただしくなり焦りを覚えたとかで、 胴体については焼く等の処理をしたうえで、手元に残っていた全ての部位を臥龍山へ。 (もしかすると油をかけて焼いた現場は臥龍山という可能性も。胴体に燃え残ったビニール片が付着) 損壊途中に写真を撮っていることをどう見るか、という点について、 素人的感想ではありますが、「殺人や遺体損壊そのものを目的とした快楽殺人」だとは、ここでは見ておりませんので、 要するに、世の中の極めて少数の者以外には生涯縁がないであろうデカイことをしてやったとか、 いま俺は映画や小説や、ネットで見るような歴代の犯罪者たちの世界に足を踏み入れたんだなとか、 それくらいの気持ちの高ぶりの中で、さして深く考えもせず(言葉は悪いですが)いわば「記念に」撮ったのではないかと。 千葉の酒々井町の姉は、弟に対するあの犯罪で精神が壊れたような顔になっていましたが、 矢野容疑者の場合は、もともと女性に対しては愛憎が入り混じったかにも思える複雑な感情が頭をもたげるようになっており(ジストニアの発症、バンド脱退あたりからこじらせた? 同時期と思われる頃に3件の強制わいせつ事件)、 殺害した女性の遺体を損壊するのに、酒々井町の姉のように気が変になってしまうような、そんな精神は持ち合わせていないと。 女性の、しかもおそらくは見ず知らずだった被害者の遺体を損壊するのに、さして良心の呵責は感じなかったのでは?と想像しますがどうでしょうか。 ■ 容疑者の死は自殺ではなく事故死 と想像。 まずは車の画像を。 (車種はトヨタ・ヴィッツの3ドアハッチバック、ヴィッツの中でも初期のタイプに間違いないかと。ガードレールに3度激突して路側帯に乗り上げ停止、炎上。発見時、容疑者は運転席、母親は車外。死因は焼死。ブレーキ痕・スリップ痕ともになし。1枚目の画像は見やすくするため少し明るくしてあります)
これまた妄想ながら、 自殺というにしてはやや不可解と思われる点が・・・例えば、 ・事件を悔いて(あるいは、逃げ切れないと観念して)自殺するのならなぜ母親を道連れにしているのか(一人で死ねばよい)。 母親は当時まだ58歳であり、残して逝くには不憫と思われるような年齢ではなく、また容疑者には弟(2011年に美容院を開業)がおり、母親の老後の介護を期待できる人間が誰一人としていないというわけではなかった。 ・高速道路での「自殺」というのが腑に落ちない。 垂直の壁に猛スピードで激突していったというのではなく、ゆるいカーブが連続する地点でガードレールに3度激突して路側帯に乗り上げ炎上。 結果的に死亡するも、普通この状況では死ぬというよりは大怪我、半身不随、脳死で寝たきりとなるほうが連想され、自分も家族もある意味で死ぬよりつらい状況になることが予想され、自殺するにしてもこういった方法をとるものだろうかという疑問。 ブレーキ痕・スリップ痕がないのは自殺の場合には限らず、事故の場合でもありうるかと。 ・家族への償いとして、事故を偽装し保険金を残すことを考えたという見方もできるが、それならなぜ母親まで道連れにするのか、という疑問が再び生じる。
・車が燃えたのは容疑者が車内に灯油とかガソリンを撒いたのでは?という見方もできるが、車は事故れば結構燃えるものらしく、「自動車道」「事故」「炎上」などでググれば枚挙にいとまがないほどの炎上例が出てくる。 また仮に自分で灯油やガソリンを車内に仕込み、走行しながらノーブレーキでガードレールに3度激突、首尾よく炎上させて同乗者もろともに死亡するという、ある意味では「離れ業」を演じてみせたとしても、果たしてそれで保険屋の目を欺けるものだろうか?という疑問は抱かなかったのかと。 ・島根の事件について「息子の犯行に違いない」と悲観した母親がとっさにハンドルを奪ってガードレールに激突させた、という見方もできるが、その行為から第一に予想される結果はやはり大怪我、半身不随、脳死で寝たきりというものではないかと。 息子を連れて死のうというのであれば、 「運転疲れたでしょ? 母さんが代わるわ。久しぶりだし、気晴らしに高速のドライブもしてみたいし」 などと言葉巧みに次のPAで運転を代わり(米屋の奥さんは免許を持っていたと想像)、 そのまま猛スピードでどこかの壁に激突とか、あるいは、なにも高速道路での死にこだわらなくても、下関あたりで、 「海でも見てから帰りましょう。気分がせいせいするし」 などと言って港に向かい、そのまま海中にダイブ・・・という手もあり、そのほうが確実ではないかと。(ただし母親が後先考えず、発作的にハンドルを奪った可能性はあるかもしれないなと) ・容疑者のデジタルカメラの画像が消されていたため、死ぬ準備をしたうえでの自殺ではないか、とも見ることができるが、仮に第三者ではなく容疑者が画像を消したのだとしても画像の消去は自殺の準備に限らず、例えばそれは 「公開捜査開始〜遺体発見後に、証拠隠滅のため急ぎ画像を消去した」 という見方も普通にありかなと。 また、人に見られるとまずい画像をデジカメに残しておくものだろうかという疑問も。 デジカメなどに残しておけばどんな拍子に他人に見られるか分かったものではないため、その種の画像は、おそらくすぐにパソコンその他に取り込み、デジカメのほうは早々に消去するのが自然では?という気が。(この場合、遺品のパソコンが遺族に返還された後、中の画像はどうなったのか?という問題もありますが) 思うにこの容疑者、出所後も平然とSNSで母校の知り合いを漁る〜殺害後も平然と出勤など、 「事故を偽装して自殺し、家族に保険金を・・・」 などというある意味「殊勝な」性格はしておらず、 また死亡現場は中国自動車道上の有名な事故多発地帯(美祢IC〜美祢西IC)でもあり、 自殺というよりは単に居眠りで事故死したというほうが腑に落ちる気がしますがどうでしょうか。 またこれは希望的観測が入りますが、 この容疑者はガードレールに激突する寸前に何かを見たのだと、 そう信じたいところかと。 ---------- いずれにしても、この事件については当初から警察の情報公開は「小出し」「曖昧」「不正確」、さらに言えば平岡さんのゆめタウン従業員通用口での最後の映像を昨年ようやく公開してくる等、「不誠実」ですらあったかと思うのですが、どうでしょうか。 「なるべく情報を出さない」という、初動ミスへの突っ込みどころを提供するのを恐れるかのような姿勢は、書類送検の最後の会見に至るまで、ついに変わることはなかったのかなと。(曖昧なまま幕引き) 思い返せば警察は昨年(2015年)の10月から、この事件の情報を募るにあたって 「薄れゆく記憶より確かな記録を」 ということを言い始め、その言葉は受け取りようによっては 「おたくらの曖昧な記憶の話はもういい。携帯やデジカメの画像や動画、ドライブレコーダーの映像など確かな”記録”を持ってこい」 とも読める、ある意味では失礼な響きを持つビラを制作し配布していたのでした。 しかしその警察自身が今年に入って性犯罪者を洗いなおしてみると瞬く間に強制わいせつの前科のある不審者が浮上し、しかもその不審者が浜田市や臥龍山周辺を車で走行する確かな「記録」が出てきたと。 つまり警察は市民に向かって確かな「記録」の提供を呼び掛けながら、実はその確かな「記録」を、自分たち警察がろくに活用もせず(結果的に7年間も)内部に埋もれさせてしまっていたという落ちでした。 しかしそういう残念なことがあったにせよ、容疑者特定に至ったことは良かったに違いありませんし、警察の捜査も、今年以降の性犯罪者洗い直しからの展開は鮮やかであり、ほとんど怒涛の寄せともいうべきものだったのではないかと。 外部に向かっては捜査の手落ちを言いにくいのかもしれませんが、内部では、どこをどうするべきだったのかをよく検討していただき、得られた教訓を今後の捜査に生かしていただきたいところだと思います。 http://ameblo.jp/maeba28/entry-12232282681.html
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