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「放送で原発に触れるな!!」の真相をピーター・バラカン氏に聞いた
http://ch.nicovideo.jp/nk-gendai/blomaga/ar443360
2014-01-23 日刊ゲンダイ
「まだ告示もされていないのに、都知事選が終わるまで原発に触れないよう、他の2つの放送局で言われました」
英国出身のフリーキャスター、ピーター・バラカン氏(62)の発言が波紋を呼んでいる。
この発言は同氏のレギュラー番組「バラカン・モーニング」(インターFM)で飛び出したもの。
圧力を受けたと解釈され、ネットでは原発反対派から「公表してくださったピーターさんとinterFMの英断に敬意を表します」「世論って、こうやって操作されるんだな。怖い」などの書き込みが相次いだ。
ただ、当のバラカン氏は当惑気味で、本紙の問い合わせにこう回答した。
「放送局から原発に触れないよう言われたのは事実ですが、命令口調ではなかったのです。スタッフから“あまり触れないでくださいね”と言われた程度だったのに、僕の言い方のせいで過大に解釈されてしまいました。みなさんをお騒がせして申し訳なく思っています」
バラカン氏は反原発の姿勢を打ち出していることで有名だ。
07年に反原発集会で、日本のマスメディアはスポンサーに気を使って原発報道を自主規制していると痛烈に批判。原発事故後のインタビューではこう発言している。
〈原発のある町の子どもたちは、小学生のうちに社会科見学で原発に行って、お土産なんかもらって、いかに安全かということが刷り込まれてるから、まさかこんなことが起きるとは思っていない。悪く言えば洗脳だと思う。どこの国でもプロパガンダというのはしょうがないですよね。小さいうちに刷り込まれていると、なかなかそれを乗り越えるのは難しいことだと思う〉
〈そもそもこれだけ地震の多い国に、50基以上もの原発を造ったということに驚きますね〉
反原発デモをテレビがあまり報じないことについては、天安門広場のデモをメディアが報じない中国や北朝鮮と「本当に似ていると思う」と切り捨てていた。
それだけに、“やんわり”とはいえ、“バイアス”がかかったのだろう。
「都知事選があり、局としては(原発に)触れられると困るのでしょう。こうしたことは日本の放送の世界では当たり前のように行われてきた。すべての放送局に当てはまります」とバラカン氏。
この国のメディアの底が割れる話である。
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