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「心との戦い方」ヒクソン・グレイシー/新潮社‘13年から
第四章 目標達成までの心の道筋〜ヒクソン流の柔術を完成させるまで
≪私が神から与えられた才能≫
現在行われている格闘技の試合の多くは、私にとって、美しいとは思えない。体が多きく、パワーのある者が多いが、身体能力に頼るばかりで、テクニックが低い。流れるように自然に出てくる技がない。
メンタルの強さも、あまり感じない。ほとばしる感情に任せて、まるで獣のように相手を痛めつけるだけのように見える。宝石の原石のように磨かれておらず、輝きがない。
これは、練習量の問題ではなく、練習における意識の問題だろう。パワーで相手を圧倒することだけを考えている。
私と同じような哲学を持ち、同じようなスタイルをもつ格闘家を、私はこれまで一人も見たことがない(グレイシー一族の中にも)。
おこがましい言い方になるが、私はおそらくペレや宮本武蔵と同様、神様から特別な才能を与えられた人間の一人なのだろうと思う。
私自身、自分の最大の強みはメンタルにあったと考えている。…この本を書こうと考えた最大の動機も、そこにある。
第五章 心の準備の整え方〜自然から力を得て、流れる水のように戦う
≪流水のように、野生動物のように≫
試合前、私は対戦相手の研究をしなかった。…実際に試合が始まると、まず相手の動きを良く見る。何をするか、頭で考えるのではなく、相手の動きに感覚的に対応するのである。
私がイメージするのは“流水”だ。…そこには意志はまったくなく、自然な動きがあるだけだ。これは、侍の果し合いとも似ている。相手の剣の動きに反射的に対応し、素早く切り捨てる。野生動物のように、臨機応変に戦うことが、私が理想とする戦い方だ。
試合前、○○といった戦略は一切立てず、あくまでも、自然体で試合に臨むのである。
第九章 人生をリセットするとき〜引退の真相と全財産を渡した離婚
≪全財産を妻に渡して、離婚≫
(きっかけは、やはり女性問題だった)。
第十章 敬愛する日本に思うこと〜中井祐樹と舟木誠勝のスピリット
≪舟木誠勝のサムライ心≫
舟木は、日本刀を携えて入場してきた。その姿を見て、私と同様、彼がアスロートとしてではなく、戦士として戦いに臨んもうとしているのだと思った。
実際に、私のチョーク・スリーパーに対し、舟木はギブアップする素振りをまったく見せなかった。舟木は、意識を失いつつあった。彼の生命は、私の掌中にあったのである。実際に、試合後、舟木が「自分が死につつあるような気がした」という意味のことを語ったと聞いた。
それでも、舟木はギブアップしなかった。彼の自尊心が許さなかったのだろう。…それでようやく、試合は終わった。
舟木は、真の戦士であり、サムライだった。…死の淵まで行ったのだから。
そして、試合後、引退を発表したと聞いた。
私は彼に対して強い共感を覚え、敬意を抱いた。
彼と比べると、高田延彦は戦士ではなく、アスリートだった。腕を極められると、いとも簡単にギブアップした。それは、スポーツマンとしての態度だった。
・〔動画〕中井祐樹vsヒクソングレイシー
http://10-jutsu.doorblog.jp/archives/38655819.html
- ヒクソンの整った均衡美の身体意識とば差があった〜体幹部はヒクソンがヘビなら、舟木は丸太/高岡英夫 仁王像 2019/5/24 20:07:37
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