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〔マネー・ワールド〜資本主義の未来〜第1集 お金が消える!?〕/Nスペ 18.10.6
(仮想通貨とその関連の部分のみピックアップ)
これまで世の中にお金がたくさん出回れば、物を買う人が増え企業にも利益が出て、経済は成長する、と信じられてきた。ところが世界はお金の量をいくら増やしても効果が得られなくなっているという。
ケネス・ロゴフ(経済学者)「現在の”お金”ではもう経済は活性化できません」
バスカー・チャクラボルティ(経済学者)「むしろ現金が経済の”害”になり始めたのです」
(中略)
こうした問題の解決には今のお金を違う形(仮想通貨、時間通貨)に進化させる必要があるのではないか、かつては考えられなかった未来への模索が始まっている。
マイロン・ショールズ(ノーベル経済学賞受賞)「今起きているのは、まさにオールドエコノミーからニューエコノミーへ”資本主義の大転換”が始まろうとしている」
人類が慣れ親しんできた現金、それが消えた時にはどんな世界が広がっているのだろうか。
日本人のタンス預金:47兆円。日本企業の内部留保:447兆円。
日本がお金をやり取りする量は年々減少し、お金が動かなくなっている。そのグラフ貨幣速度:1990年代前半を「1」とすると、以降は年々速度が下がり続け2018年には「0.6」以下になっている。
それどころか、お金を増やしてきたことで、思わぬ悪影響が出て来ている。
ケンス・ロゴフ(ハーバード大学教授)「実は世界で大量に刷った現金の多くが犯罪などいわゆる”地下経済”に向かっていることが分かってきた」
米国の地下経済の希望は143兆円(GDPの7%)と、ドイツの国家予算を上回る額に達している。
さらにお金を増やしつづけることで重大な問題が世界で相次ぐようになった。信用が低下し逆に経済を破綻へと追い込む現象である(ベネズイラの例:貧困率87%)。
どうすればお金を使ってもらえるか!?。
〔現金をなくせば経済は回る!?〕
ある試みによって経済が活性化したという国がある。スウェーデンでは多くの店で「現金お断り」となり、現金流通量の割合は、1.3%まで激減していいる(名目GDP比)。
変わってSWISHというアプリでのスマホ決済で暮らしが成り立っている。買い物、レストランでの食事、路上芸のおひねり、教会の寄付までスマホで支払う。
これで経済は以前より活性化。GDPは5年で24%と増加している。一体なぜなのか?
スウェーデンのキャッシュレス研究の第一人者ニクラス・アービットソン(スウェーデン王立工科大学准教授)は、「現金を止めればモノを買う心理的なハードルが下がり、より手軽に支払うようになる」と指摘。
アービットソン「デジタル決済だと人は頻繁にお金を使う傾向があることが明らかになってきた。経済にポジティブな影響を与えるのは間違いない。産業や社会にお金を回すには現金をなくすことはとでも有効である」
さらにお金を使うハードルを極限まで下げようとする技術も登場している。10ミリのICチップを大きな注射器で手指に埋め込み、スマホを出してアプリを開かなくても手をかざすだけで各種決罪が可能。取引のスピードがスマホより50%向上した。
こうしたキャッシュレス化で、銀行強盗の発生件数も激減している。
ドイツでも個人や企業にどんどんお金を使ってもらうための斬新なアイデアが注目を集めている。およそ90年前世界恐慌の影響で不況に陥っていた時代、人々はお金を使わなくなり経済が停滞する悪循環が起きていた。
こうした事態を打開するため、経済学者シオビオ・ゲゼルが考えたのがスタンプ紙幣であった。何とお金に使用期限をつけるというものだった。期限が来ると国などの発行者から新たにスタンプを買って貼らないと無効になる紙幣である。
当時、手続きの煩雑さから世界に普及することはなかったこのアイデア。今、最新のテクノロジーで甦ろうとしている。ドイツ南部のトラウンシュタインで買い物に使われるのが地域通貨キームガウアーで4千人が利用している。
利用者はユーロと1対1で両替、専用の口座にデータとして入金、使わなければ年間6%自動的に目減りする。目減りするようなお金をなぜわざわざ利用するのか? 実は両替した額の3%が加算され、利用者はその全額を好きな団体や施設に寄付することができる。そのため社会貢献につながると賛同する人が増えている。
受け取った店や企業も期限まで使おうとするので、結果として経済活性化にもなる。
キームガウアーのお蔭である教会では故障したパイプオルガンに代わって新品を購入できた。
サッカークラブもこの寄付金でボールなど購入できた。
キームガウアー代表・クリスティアン・ゲレリ「これは停滞した経済にとってひとつのヒントだと思う」
〔世界経済を支える新たな「信用」とは〕
24時間365日稼働し、産み出しているのが「仮想通貨」。仮想通貨とはネット上でやり取りされるデジタル通貨である。仮想通貨は世界各地で巨額の盗難事件が相次いで不安だとする人もいるかも知れない。
でもその信用の元となる発想は、非常に画期的なものである。
現在のお金は各国の中央銀行が管理。景気の動向を見ながら管理しているため政策の動向によっては信用が大きく揺らぐ。
対して仮想通貨は、中央銀行のような管理者はおらず、発行量はプログラムによって予め決められ、勝手に増やせないルールになっている※。国境の概念のない独自の通貨のため、大企業の倒産や金融危機、為替、貿易摩擦などに価値が左右されることもないという。さらに取引記録はネット上の利用者全員が共有し、一部で不正があっても他の無数のパソコンで正しい記録が保たれる。
信用をテクノロジーが支える仕組みである。デジタル通貨を研究するバスカー・チャンクラボルティ(タフツ大学教授)は、まだ仮想通貨には課題が多く残されているが、目指す信用のあり方には可能性があると指摘。
バスカー「人々は国家が経済危機から自分たちを守ってくれないと気付いたのだ。そこで国家に頼らすテクノロジーに問題解決を委ねたことにしたのだ。その象徴が仮想通貨なのだ」
仮想通貨を扱う業者「現状は99%のユーザーは投機目的、送金・支払につかっているのは1%未満である」
(以下は”時間通貨”ー略)
※)ここが最も大事なところだが、理解できない。仮想通貨は一私人が勝手に発生させるもので、プログラミングで発行量が決められるなどということが、長期にわたって守られるとは思えない。信用できない。
仮想通貨を発生させれば発生させほど創業者利得が発生するはずである/仁王像
・マネー・ワールド〜資本主義の未来〜 第1集 お金が消える!? /予告動画
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181006
・ビットコイン創設者は何故、巨額の利益を上げたのか!?
https://ビットコイン日本語情報.com/profit.html
・仮想通貨wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E9%80%9A%E8%B2%A8
>600種類を超える仮想通貨が存在し、それらの推定時価総額は2016年4月時点で約80億ドルである。
- マネー・ワールド〜資本主義の未来〜第3集〜新たな経済への模索 ”身の丈”資本主義/Nスペ 仁王像 2018/10/15 20:01:35
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