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(回答先: 「シャルリとは誰か?」の仏人著者が棲息できている一断面に、まだ仏に栄光の残り香があると褒めてやりたい 投稿者 仁王像 日時 2016 年 7 月 28 日 20:02:14)
「戦闘的無神論」という聞き慣れない用語がサラッと出てくるが、仏では既にかなりの勢力を保持しているらしい。筆者は、これが悪いという認識で引用したのではない。
このような勢力が既にあるらしいことに非常な興味を覚えたからだ(阿修羅にもおぼしき人物が見受けられる)。何故、仏に誕生したのか(あるいはEU各国にもあるのか)、今後どう進展していくのかというところに関心がある。世界史の中の新しい現象ではないのか。
また、仏にはイスラム・アラブ恐怖症が蔓延していることが、随処で言及されている。(モンゴメリー・ワットが指摘したことが、何世紀も経てなお現代にも尾を引いているということなのか)
第2章 シャリル
≪カトリシズム、イスラム恐怖症、反ユダヤ主義≫
フランス社会を特徴づける宗教的混乱の中には、次の四つの基本的要素が見られる。
@無信仰の一般化
A被支配的状況にあるマイノリティの宗教であるイスラム教への敵意
B被支配的状況にあるそのグループの内部での反ユダヤ主義の台頭
Cその反ユダヤ主義台頭に対する、支配的世俗社会の総体的無関心
このような文脈においては、次のことが社会学的に、政治的に、人間的に明白だ。すなわち、イスラム教をフランス社会の中心的問題として指定すれば、フランス人のマジョリティにとってではなく、ユダヤ系の者にとって、身の危険が増大するのが必至であるということ。
戦闘的無神論の拡大がイスラム恐怖症の拡大につながり、イスラム恐怖症の拡大が反ユダヤ主義の拡大につながるというこの連鎖は、偶発的なものと看做されるべきだろうか。
第5章 イスラム教のフランス人たち
≪若者たちの圧殺とジハード戦士の製造≫
フランスがーイギリス、ベルギー、デンマークなどど同様にー「イスラム国」のためのジハード戦士を製造しているやり方を分析する前に、…何か月もの間、外務大臣や『ル・モンド』その他は、シリアの現体制に対する軍事介入をフランス政府に促した。当時わが国の政府が鳴り物入りで支持した勢力が結局、「イスラム国」を生み出してしまったのだ。
すべての先進国社会に共通する特徴の一つは、若者たちが経済的および社会的に圧し潰されていることだ。グローバリゼーションが、そして何よりも自由貿易が役割を果たしているわけである。まったくオーソドックスな理論でもって、そのことの説明はつく。この問題の発生がジハード主義の登場にどれほど先だっていたかを示すために、自著『経済幻想』の序文を…(以下、略)
【出典】前掲書
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