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先の戦争犯罪者とされた人たちを一緒に祀っているために、政治家の参拝が何かと問題にされる靖国神社だが、そもそもここに祀られている人の 「お骨」 は無いのであろう。 だいたい神社にお墓など聞いたこともないし。 しかし私の近くのお寺には 「○○上等兵の墓」 とか幾つも見られる。 考えるに靖国神社は 「職務(兵隊、看護婦、政治家等)」 で死亡した人たちの鎮魂のためにあるといえるのではないか。 でありながら軍人であるのに、戦時の死亡者でない者は祀られていない。 あえて言えば社長室の歴代社長の写真のようなものだ。 会社に貢献した功績を称えているのであって、お墓は各家が個々にお参りしている。
であれば 「職務」 と 「個人」 とを分けて祀られるのだから、先の戦争の戦死者をまとめて供養してもおかしくはない。 靖国神社側が分祀は一人たりともできないと言うならば、こういう手法で 「戦争犯罪者以外の者を個人として」 まとめて供養しても文句は出ないだろう。 では何処に祀るのか?
千鳥ケ淵戦没者墓苑しかないだろう。 ここには 『第二次世界大戦の戦没者の遺骨のうち、遺族に引き渡すことができなかった遺骨(ウィキペディア:千鳥ケ淵戦没者墓苑)』 約36万柱の「遺骨」が現に眠っている。 戦死者を二つに分けて供養するのは死者に対する冒涜にすぎない。 いかに 「靖国で会おう」 と言って死地に赴いたにせよ、それは職務上のことだ。 ひとりひとりは個人として供養されてしかるべきだ。 実際天皇陛下やアメリカの国務長官まで、千鳥ケ淵戦没者墓苑には御参りしているではないか。 戦没者の慰霊をすべて千鳥ケ淵戦没者墓苑に集めたなら、誰であれ最初に墓参すべきは靖国神社ではないことは明白だ。
それでもやはり靖国神社だと形式にこだわる者は、全国民から軽蔑されるだろう。 なぜなら個人に対する哀悼の意よりも、職責の全うに哀悼の意を表するのだから。 なのに乃木希典や東郷平八郎は祀られていない。 戦時中に死亡したのではないからだそうだ。 こういう冷酷な決まりがあり、なおかつ私の県の会津藩士は祀られていないそうだ、反政府軍とみなされたから。 いやはやたいした神社だ。 まるで政府御用達ではないか。
では会津藩士の末裔が政権を取ったのなら、政府として戊辰戦争の戦死者をみな靖国神社で祀ってくれるのか? こんな胡散臭い合祀の基準を持つ神社はやめて、すべての戦死者を石の屏風に刻もうではないか、沖縄のように。 「金はあるのか?」・・・あるとも、東京オリンピックを辞退すれば楽に捻出できる、違うか?
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