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シリアとトルコ 紛争は手に負えないものになる恐れ
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/309.html
投稿者 グッキー 日時 2012 年 10 月 16 日 06:38:37: Cbr3d6O9vj7Mc
 

シリアとトルコ 紛争は手に負えないものになる恐れ
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_14/91193973/

シリアとトルコの国境は、あたかも戦線の様相を呈してきている。トルコ国境にあるアズマリンでは蜂起軍とシリア政府軍との戦闘が続いている。蜂起軍は戦車一台を奪い、政府軍に対して砲撃を続けている。トルコ空軍機は領空侵犯を防止するため、2機の戦闘機を飛ばしている。事件を回避するため、シリア空軍は国境上空の空域から撤退している。

この局地的戦闘は、トルコ空軍がシリア領空を侵犯することもなければ、シリア軍の砲弾がトルコ領内に着弾することもなく行われている。しかし何らかの衝突が起こる恐れは否めない。シリア軍はトルコ軍が国境地帯に迫っていることに神経を尖らせているからだ。トルコ軍はここ2日間だけで、60台の装甲車および砲兵部隊を集結させている。また250台の戦車がいつでも砲撃を開始する準備ができているほか、25機の戦闘機が出撃準備を整えている。

シリアとトルコとの緊張がピークに達しているなかで、モスクワからダマスカスに向かっていたシリア民間機がアンカラに強制着陸させられる事件が発生した。しかしこの民間機に武器が積まれていたという証拠はない、とイーゴリ・コロトチェンコ軍事評論家はVOR「ロシアの声」に対して次のように語っている。

−もし物的証拠が存在するならば、隠すようなことはせず、すぐに公開することでしょう。今回の事件については経緯がなぞに包まれています。何かが押収され、それが検査されている、とされています。私はこのようなトルコ側の行動が計画に基づいた挑発行為だと見ています。実際これは国際的な空賊行為です。トルコはそのような行為を行うための根拠はなにひとつ持っていなかったのです。さらにシリアは国連安保理の制裁対象ではありません。NATOもシリアに対して一方的な制裁を課しているわけではありません。トルコの行動は完全に非合法であり、法的な枠に収まるものではないのです。

事件の後、一部のマスコミおよび政治家は、ロシアが非合法な形でシリアに武器を供給しているとして非難した。ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、このような非難は根拠のないものだとして次のように語っている。

−もちろん、この航空機に武器が積まれていたはずはありませんし、そのようなことはありえません。航空機に積まれていた荷物は、合法的なロシアの送り主が合法的な形で、合法的な受取人に対して送ったものです。これはレーダー用の電子機器で、軍民両用に使えるものですが、何らの国際的規制によっても制限の対象とはなっていません。

そのような貨物を民間機によって輸送することはいたって普通のことだ。すべての必要な書類はそろえられていたとラヴロフ外相は指摘している。

政治学者のボリス・ドルゴフ氏は、この事件はトルコとシリアの関係全般の文脈の中で捉える必要があると指摘し、次のように述べている。

−これはトルコがシリアに対して行っている政策の延長線上にあるものです。つまり、シリアで政府軍に対抗し、住民を恐怖に貶めている非合法なテロ集団に対してトルコは武器援助を行っているのです。トルコには蜂起軍の訓練所があり、トルコ軍の将校もそれに参加しています。武器は非合法な方法で、トルコからシリアの蜂起軍へと渡っています。つまり、バシャル・アサド政権封じ込め政策の延長なのです。これが国境での情勢緊張化の要因であり、民間航空機をめぐる事件もそのひとつなのです。

来週、ダマスカスとアンカラには国連およびアラブ連盟のラフダル・ブラヒミ特使が訪問する予定だ。特使は即時停戦を求め、これ以上局地紛争が拡大することのないよう試みると見られている。
---------------

ラヴロフ外相:シリアでロシア製のクラスター爆弾は使用されていない
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_15/shiria-roshiasei-no-kurasutaabakudan-shiyousareteinai/
ロシアは、シリアでロシア製のクラスター爆弾が使用されているとした国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ ウオッチ」の声明を確認していない。ロシアのラヴロフ外相が15日、伝えた。

ラヴロフ外相は、シリア危機によって地域は武器で溢れたと指摘し、「誰が、どこから、そしてどのような形で弾薬あるいは別の種類の武器をシリアへ供与しているのかを突きとめるのは非常に難しい」とコメントした。
--------------

もうあかんかな
第三次世界大戦に向かって進んでいる

たまたまニュースを見ようと思ったら犯罪事件が目に留まった(普通は犯罪事件は見ない)
で、ひょいと見たら次から次へと

尼崎ドラム缶事件 民家床下から2遺体…角田被告関係者「数人殺された」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121015-00000001-san-soci
若い男ら「謝れ」と顔を踏みつけ…大阪駅ホームレス暴行死
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121015-00000543-san-soci
ホームレス連続襲撃「2〜7人組の男に襲われた」 JR大阪駅周辺
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121015-00000010-san-soci
ホームレスの女性が次々“炎上” 逮捕された少年
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/546428/
高齢者狩り少年たちの動機は「中学卒業までの思い出づくり」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/578173/
人体を食べるイベントの衝撃 大阪でも“類似事件”が
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/hobby/598731/

次から次へと異常な事件が起きている。とても全部リンクしきれない。
何時の間にこんな酷い社会に成ったのやら

殺人を犯す理由が希薄に成った
懲役、死刑が歯止めにならない

昔、しっとったやくざのおっちゃんがいっとった「毛、毟ってやるぞ」ここまで言っても脅迫罪には成らないと。
ちゃんと常識を心得て刑務所には成るべく行かないようにしていたw
今は子供犯罪から常識無いやんけ。

これでは原発事故が起きるわけだよ。
第三次世界大戦まで覚悟した。
いよいよ風の谷のナウシカの世界か

レイチェル・カーソンから木村秋則に引き継がれた天才の『力』
http://zaiseijapan.blog.fc2.com/blog-entry-781.html
ーーーーーーーーー

きっと食い物のせいも有るのやな。
農薬配合食物と、お笑い番組があいまってバカばかり造りだす。

モンサントの遺伝子組み換え食品など食べたら
第三次世界大戦確定やな  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年10月16日 07:53:15 : mTrrHPep2Q
ユーロの現状を解決するための戦争が必要だと判断したのだろうか。 トルコ軍とシリア軍による代理戦争から、状況はすぐにNATO軍とロシア軍の直接対決となるだろう。 トルコとシリアは、戦場を彼らに貸すだけという事かな。 どうやら東アジアでの日中戦争は、思うようには発展しないと見たのかもしれない。 今のままでいればギリシャ・スペイン・イタリアの経済は間違いなく破綻する。 代理戦争が始まれば巨大な兵器・兵員の需要が生まれる。 シリア・イランを叩くという名目であれば、サウジなどの産油国が戦費を拠出する理由も成り立つ。 例の民間戦争請負屋たちが活躍することも間違いない。 雇用問題の解決につながるという点が大事。 これを第三次世界戦争の始まりと見るかどうかだが、今のところは地域限定戦争になると思うので、第三次世界戦争という事にはなるまい。 NATO軍が出てくるかどうかだが、メルケルが同意するかどうかちょっと疑問がある。 N.T 

02. グッキー 2012年10月16日 08:25:46 : Cbr3d6O9vj7Mc : IanDpFU7gs
>>N.Tさん

NATO軍を出しやすくするため、クラスター爆弾を使用しているという宣伝が
行われている。

トルコ軍も地上軍の大規模侵入は無いでしょう。
リビア方式の空爆でしょう。
トルコが主体のNATO軍が応援する空爆。
地上軍の小規模侵攻。

放っておけばアサド政権は倒される。
次はイランの番だから、イランは何もせずには居られないでしょう
義勇兵の応援かな。
中国もイランには密接的な利害が有る。
イランが攻撃されれば第三次世界大戦も辞さずという声まである。

ロシアはアサド政権は友好国、海軍基地まである。
アサド政権がトルコに潰されればプーチンの面目は丸つぶれ。
しかしNATOと直接の軍事衝突は避けたいため軍事援助に限るかな。

トルコ、NATOの空爆対ロシア製対空ミサイルの戦争。
自由シリア軍、トルコ軍対シリア軍、イラン義勇兵の戦争。

そうこうしているうちに原油価格が上がってギリシャ、スペイン政府が
崩壊する。
欧米、日本は反戦デモ、反政府デモが渦巻き手がつけられなくなる。
戦争なんか出来るほど、日米欧は体力が元々無い。


03. 2012年10月16日 08:53:59 : rMrJXX84Ac
国際金融マフィア=世界一極支配集団=イルミナティの常套手段だ!

借金させて戦争させる!
戦後の国家崩壊後に、より強力な世界機関を設立する。

今度の戦争後には、世界政府、世界軍、世界中央銀行、世界統一通貨
政策が顔を見せるだろう!

今、世界は一極支配に向かって進んでいる。


04. グッキー 2012年10月16日 15:47:42 : Cbr3d6O9vj7Mc : 7zlbU47Gsk
欧米には犠牲を出さずに勝たなければ成らないという制約が有る。
この点で地上戦はまず無理。
空爆も被害が大きくなるようなら反戦デモが燃え広がる。

シリアの後ろ盾にイラン、ロシアが成るようなら、被害を出さずに勝つのは
難しいでしょう。

この点でシリア戦争を行うのは難しいでしょう。
でも無理が通れば道理が引っ込む、
キチガイのやることだから何をするか分からない。


05. 2012年10月16日 16:01:31 : mTrrHPep2Q
>グッキーさん。 問題はユーロの経済・財政危機にあると思います。 ギリシャ・スペイン・イタリアの財政危機を克服するためなら、戦争も止むなしと考えるかどうか。 メルケルにしてもユーロを存続するためには財政危機に陥った南欧諸国を、ドイツのみの負担で解決すことは難しい。 トルコに代理戦争をやらせてその戦費をサウジなどの産油国に負担させるのなら、兵器・弾薬など可なりの消費と需要が生まれる。 作戦の指揮はベテランのNATO軍将校が志願し、下士官や兵士には失業者があふれているギリシャ・スペインなどから補充できる。 中途半端になっているトルコをユーロに加盟させる条件なら、トルコにもメリットになる。 アメリカやヨーロッパのPMFが支援する形になると思います。 コソボやクロアチアの時のように、無国籍の戦闘攻撃機による空爆が効果を上げるでしょう。 ロシア軍は直接参加しないでしょうが、傭兵の形で参加して対空ミサイルや戦闘機も出現するでしょうな。 落ち込んだ経済を刺激するためには効果があると見れば実行しかねない。 落ち着くかと思った東シナ海の方にも、中国海軍の艦船が出現したから情勢は極めて危険です。 経済のために戦争するとは、なんとおぞましい限りですな。 N.T

06. グッキー 2012年10月16日 16:41:08 : Cbr3d6O9vj7Mc : 7zlbU47Gsk
>>05NTさん

>コソボやクロアチアの時のように、無国籍の戦闘攻撃機による空爆が効果を上げるでしょう。 ロシア軍は直接参加しないでしょうが、傭兵の形で参加して対空ミサイルや戦闘機も出現するでしょうな。 落ち込んだ経済を刺激するためには効果があると見れば実行しかねない。

軍事ケインズ主義ですか。
でも原油価格が持たないでしょう。
ガソリンが200円に成って、軽油、灯油が上がって、こりゃたまらんですわ。
日米欧の経済はこれに耐えられるのかってことが有るんですけど

>落ち着くかと思った東シナ海の方にも、中国海軍の艦船が出現したから情勢は極めて危険です。

中国海軍はやる気が無いでしょう。やって特に成ることは無い
米空母打撃部隊が来ているのが気がかりです。
トンキン湾事件、ピッグス湾事件、いくらでも米軍が仕組んだと
ばれていますからね。
アメリカが仕組んで日中が戦うなんてバカなことにならなければ良いが。


07. グッキー 2012年10月16日 16:50:07 : Cbr3d6O9vj7Mc : 7zlbU47Gsk
軍事ケインズ経済で考えると
日中戦争が欧米にとって一番良い
需要は増えるし原油価格はそれほど上がらない。
どんどんやってくれというところでしょうか。

08. 2012年10月16日 21:07:34 : p9B89YgNYw
トルコがどちらの方向に向かっているかは何とも言えない
ただトルコ支配の昔の方がこの地域は平和で繁栄していたのは間違いないと思う
欧米の原理主義がイスラムを破壊しつつある

09. HIMAZIN 2012年10月16日 22:36:19 : OVGN3lMPHO62U : KT6lbcp21k
もうすぐ米大統領選ですね
どうからんでくるやら・・・

10. グッキー 2012年10月16日 23:35:56 : Cbr3d6O9vj7Mc : 7zlbU47Gsk
>もうすぐ米大統領選ですね
どうからんでくるやら・・・

戦争が吉と出るか凶と出るか分からないところですね。
しかしオバマ劣勢ともなれば、一発賭けに出るかも


11. グッキー 2012年10月16日 23:52:14 : Cbr3d6O9vj7Mc : 7zlbU47Gsk
古から帝国は内部から崩壊する。

中南米の市民は反米一色です
イスラム圏の市民も反米一色です
マレーシアのマハティールは、米国は悪の支配する国になって
しまったと言っている。

BRICSは欧米に対抗するために創られた。
日本だけが米国ポチですねw

ユーロは平和のために創られたが、その内部矛盾により
崩壊しようとしている。
アメリカもまた格差の拡大により、内部から崩壊しようとしている。

中東紛争は欧米支配層の最後のあがきですね。
しかしそれは原油価格の値上がりにより、欧米の内部崩壊を加速します。

紛争、戦争、経済崩壊、これから世界は地獄を見るかもしれない。

しかしこれは本当の新世界秩序、新しい価値観の世界が生まれるための
生みの苦しみかもしれない。


12. グッキー 2012年10月18日 07:51:45 : Cbr3d6O9vj7Mc : aoIHrnz1Tk
米国防省:シリア・ヨルダン国境に軍を展開
http://rockway.blog.shinobi.jp/Page/1/
ーーーーーーーーーーー

着々とシリアに向けて軍を展開しているみたいです。
後は米大統領選挙の兼合いかな。

欧米対シリアーイラン、ロシア、中国、BRICS、中南米、アラブの抗争という大きな枠組みで捉えたほうが良いかも

この抗争で欧米が勝てなければ、中東での欧米覇権が失墜し、アラブの親米国の政権は倒されていくかも。
何しろイスラム圏は市民レベルではみんな反米だから。


13. 2012年10月18日 20:13:30 : cqRnZH2CUM

>>12 欧米が勝てなければ、中東での欧米覇権が失墜し、アラブの親米国の政権は倒されていく

逆だろうな

イラクを見ても、世俗的な専制政権が倒れると、多数派の宗教指導者の力が強くなる

つまり民主化すれば、宗教色がより強くなるというのが、あの地域の現実だ

世俗的なアサド政権が倒れた方が、中東でのイスラム原理主義の動きは加速し、イスラム宗派間対立(スンナVSシーアなど)は深刻化する可能性の方が高そうだ


14. 2012年10月18日 20:15:59 : cqRnZH2CUM

だから、どっちにしても、アラブの親米国の政権は倒されていくのは、民主化が進めば必然的に起こってくる動きだろうな

15. グッキー 2012年10月18日 21:19:45 : Cbr3d6O9vj7Mc : QyC3shODcQ
>>13

逆???
私はアサド政権が倒れたらシリア王国が復活するとかいうことは
一言も言ってませんよw
もちろんイラクに似るに決まっています。

しかしその前に、欧米対イラン、ロシアの代理戦争になるから
簡単にはアサド政権は倒れないだろうと言っているのです。

むしろ欧米日の方が原油価格高騰で参ってしまう。
ギリシャ、スペイン政府はすぐに崩壊でしょう。
ポルトガル、イタリアも後に続く。
欧州は経済恐慌で、来年はドイツは選挙です。
戦争などやってられないでしょう。

日米もガソリン200円、軽油190円、灯油180円に成ったら
どうなるか想像してみて下さい。
重油、ナフサ、その他、みんな上がりますよ。

戦争なんか出来る状況ではないが、
無理が通れば道理が引っ込むという連中のやることだから
心配しているのです。

>だから、どっちにしても、アラブの親米国の政権は倒されていくのは、民主化が進めば必然的に起こってくる動きだろうな

アメリカの影響力が無くなれば、親米王国が倒れやすくなると
いうことです。
アラブの世論は反米だから当然のことでしょう。


16. グッキー 2012年10月18日 21:58:57 : Cbr3d6O9vj7Mc : QyC3shODcQ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121018-00001108-yom-int
EU首脳会議、シリア非難へ…トルコ越境攻撃で

読売新聞 10月18日(木)19時49分配信

 【ブリュッセル=工藤武人】欧州連合(EU)27加盟国は18日に開幕する首脳会議で、シリアからのトルコへの越境攻撃をシリア政府軍によるものと断定、アサド政権を強く非難する方針を固めた。

 読売新聞が入手した首脳会議で採択される議長総括案(17日付)に明記した。

 17日にもシリアからトルコへの砲撃が伝えられており、EUはアサド政権への圧力を強める構えだ。総括案では、シリアとトルコ両政府に対し、事態が悪化しないよう自制も呼びかける。

 また、アサド政権後の「受け皿」となるシリアの反体制派諸組織の分裂状態が続いていることから、「秩序ある平和的な政権移行」に向け「すべての反体制派組織」に結束を求める
------------

いったいどんな理由でシリアがトルコに砲撃すると言うのか???
内戦をしている時に隣国に戦争を売るバカがどこに居る。

ドイツの新聞では自由シリア軍の砲撃と報じられたし
トルコの新聞ではトルコ軍の自作自演とか報じられている。

無理な戦争を起こして、原油価格高騰で自滅しないで
日本も巻き添えを食うから


17. 2012年10月19日 08:18:41 : l1NPjWZAfD
>だから、どっちにしても、アラブの親米国の政権は倒されていくのは、民主化が進めば必然的に起こってくる動きだろうな

イラクでのアメリカの最大の失敗は戦争によるサダム政権崩壊後のインフラ整備と復興にアメリカが本腰を入れず、イの一番に油田確保に心血を注いだことをイラク国民に「やっぱりそうじゃないか」と見透かされたことや、暫定政権に据えようとアメリカがつれてきた亡命イラク人のアフマド・チャラビとイラク復興人道支援室(名ばかりでイラク復興のためにアメリカ本国から送られてきた資金を使途不明の流用で散在しアメリカ議会で問題にされた)が酷すぎてイラク人の逆鱗に触れ信用をまったく失くし、最初の段階で民衆の心を掴むことに大失敗したことが大きい。
もちろんイラク戦争はまったくの侵略戦争であり許されるものではないが、民衆は生きていかなければならず、心ならずも他国により政体が倒された屈辱はあれども、国民からすればサダム・フセイン政権も賞味期限がとっくの昔に切れていたことは周知の事実。
ただそんな政権であってさえ、国連とアメリカによる度々の違法功撃によるインフラ破壊で電力供給が滞るということはなく、国連の経済制裁によっても食料の自給も滞ることはない即応体制を整え、国民の不満が溜まり政権打倒に向かわないよう微に入り細に入りケアしていた。
とくに支配政党バース党の対応は際立っていた。アラブで鍵を握る部族への対応も飴と鞭を使い分けるなど細心の注意を払っていた。
不満はあってもそれを全体的な怒りに向かわせない努力をしていたというわけだ。

アメリカはそれを怠って民衆の心を掴むことをしなかった。
そして宗派戦争に母屋をとられた。
イラクは世俗主義が浸透し、シーア派といえども全て親イランというわけではない。
イラン・イラク戦争のときでもシーア派の多い南部のイラン国境の戦いでイラク・シーア派の軍人たちは率先してイランの革命防衛隊と勇猛果敢な戦闘を繰り広げ戦果を上げている。
世俗体制では偏狭な宗派主義や民族主義は禁じられているが、代わりに国民としてのナショナリズムが徹底されている。
欧米にとって一番厄介なのはナショナリズム。国民意識が高ければまとまる力も強いということだから。
だからこそ宗派や民族主義に火をつけ煽り、内紛や体制打倒に利用しようとする。
一方、宗派主義者も民族主義者もそんな欧米の腹積もりを意識し利用されることで、自分たちの野望を成し遂げたいから乗る。
民主化すれば宗教色が強くなるのではない。
人の心をいかに掴むか、それを怠ればアメリカであろうと宗派主義であろうと体制は崩壊する。
サウジがあえて親米路線を採るのは別にアメリカが好きだからということではなく、たんに好都合なのともうひとつはそもそもサウジには強烈な国民ナショナリズムが
育っていない、なにしろイスラム法が法律の国だから近代国家の態を成していない。中世然とした体制を維持し、メッカを擁するイスラムの太守の威厳を維持したい、それにはアメリカ及び欧米に協力していけば現状維持ができる、それだけだから。
まあそれを支えているのは石油だけど、買うアメリカにとって石油に代わる代替エネルギーの確保はもちろん大事だがイスラエルの存亡も大事だ。

キッシンジャーがアメリカにとってのイスラエルの重要度は低くなり10年以内に消滅と言っているが、サウジやカタールにとっていえばイスラエルが存在してくれたほうが体制の重要度が増すので現状維持を望んでると思うし、これはアメリカの思惑と今のところ一致している。
アラブの春のサウジ・カタールのパトロンぶりをみれば明らか。
世俗体制国家ばかり狙われるのはサウジ・カタールなどの君主国家にとって疎ましい国家体制だから。
トルコのエルドアン政権がシリアに固執するのも似たようなもの。
しかしそのトルコですらスン二派にとって理解しがたいシーア派国家のイランとは国交を通じている。
指導者の個人的思惑と国の関係は必ずしも一致しない。中東という地域は様々な色が乱反射するところだ。



18. 2012年10月19日 11:49:37 : CTj7jx56XU
06さん 

だからロム二ーは公約の中に、堂々と大統領就任後の大量雇用の発生を断言しているのでしょうか?


19. グッキー 2012年10月19日 13:41:18 : Cbr3d6O9vj7Mc : QyC3shODcQ
>>18さん

>だからロム二ーは公約の中に、堂々と大統領就任後の大量雇用の発生を断言しているのでしょうか?

ロムニーが何を言っているのか知りません。
大量に雇用が増えると言うのなら、その根拠が追求されるはずです。
まさか軍人を増やすとは言えないでしょう。
新自由主義では言ってるだけですね。信用する人も少ないでしょう。

オバマは輸出を2倍に増やすとか言ってましたね。
この世界不況の中、無理でしょう。
これも言ってるだけのことです。


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