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出口なし、この国の政治 狂気の橋下と野田を許すこれから
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2012/9/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
この国の政治は「出口なし」だ。本当に絶望的な気分になってくる。
民主党代表選は21日の投票を待つまでもなく、野田首相の再選が確実だ。首相就任から丸1年。この間、野田がやったことといえば、国民への裏切り行為だけだ。マニフェストを反故にし、庶民の悲鳴に耳を貸さず、「3党合意」で消費税増税を強行した。こんな世紀のペテン男が再び権力の中心にデンと居座るのである。
野田の再選を許す民主党議員もヒドいが、自民党総裁選だって似たり寄ったりだ。出馬が取りざたされるのは、一度は国民に否定された安倍元首相をはじめ、ロクでもない面々ばかりである。
こんな民・自両党の末期症状と没落を象徴するような党首選びを大はしゃぎで報じる大マスコミのアホらしさ。まさか、党首選によって、絶望的な政治状況が打開されるとでも思っているのか。
「すでに国民は民・自両党に何も期待していません。野田政権が『自民党野田派』と揶揄されるほど、もはや両党の路線や政策に違いはない。国民を苦しめる大増税を談合成立させた共犯者という点では同罪なのです。だから政党支持率もどんぐりの背比べ。誰が選挙の顔に選ばれても次の総選挙では、両党とも過半数は得られないでしょう。恐らく選挙後は大増税の時のように再び大連立に動いてくるはずです。国民がノーを突きつけた民主と自民がタッグを組んで、権力を握り続ける。有権者には夢も希望もない、悲しいまでの閉塞状況です」(政治評論家・山口朝雄氏)
これが国民の望んだ「政権交代可能な2大政党制」の成れの果てなのか。両党の腐敗、堕落ぶりはおぞましい限りだ。
この体たらくだから、マトモな政治家は皆、失望して党を離れてしまった。
両党には国民が政権を託そうと願うリーダー候補が誰ひとり残っていないのだ。
◆民・自批判の受け皿が橋下維新という非劇
こんな既成政党の退廃に乗じて、ノシ上がってきたのが、橋下市長率いる「日本維新の会」だ。「既成政党の打破」を掲げ、国政進出の号砲を鳴らしている。
しかし、果たして橋下に一国を担うリーダーとしての資質はあるのか。少なくとも彼からは政治哲学や理念、今後の国家戦略を聞いたことはない。橋下から漂うのは、時代の閉塞状況を代表するような怪しさと、いかがわしさだけだ。著書で「政治家になることは支配欲、権力欲の最高峰」などと、平然とうそぶいているのだから、尋常じゃない。立正大教授の金子勝氏(憲法・政治学)は、こう言った。
「橋下市長の政治手法の特徴は、公務員や教育委員会など特定の組織を仮想敵とみなし、完膚なきまでに叩きのめすこと。民衆の行政への不満を仮想敵に集中させ、支持を取り付ける典型的な大衆扇動家です。今は『維新八策』で『衆院の定数半減』『参院の廃止』を掲げ、国会議員に刃を向けています。国政への民衆の不満を取り込み、党勢拡大を狙っているのですが、同時に『首相公選』も打ち出していることを忘れてはいけません。議会勢力を弱体化させ、首相の権威を強める。その先に待ち構えるのは独裁です。橋下氏にはファシストとしての狂気を感じざるを得ません」
自民もダメ、民主もダメ、かと言って維新の会は危険すぎる。マトモな有権者には、政権を託す選択肢が残されていない悲劇的な状況だ。いったい、有権者はどうすればいいのか。まさに今の日本政治は「出口なし」。息が詰まるような閉塞感である。
◆融合寸前の「上から」と「下から」のファシズム
国民の支持を失った野田首相が、まんまと再選され、狂気の橋下新党の下に、我も我もと現職の国会議員が群がっている。つくづく、どうしようもない連中ばかりだが、国民はこんな狂った状況を許していいのか。
野田なんて代表再選をウンヌンする前に、とっくに政治的に抹殺されなければウソだ。自身の政権延命と引き換えに自民党に魂を売ってマニフェスト違反の大増税を国民に押しつけた。政権交代の意義を失わせた世紀の詐欺師、裏切り者の罪は万死に値する。
それなのに、シレッと代表再選を狙う厚かましさ。厚顔無恥も甚だしいし、政治家以前に人間失格だ。
橋下だって野田と同じように口先だけで生きている男だ。かつて自著「まっとう勝負!」の中で「ウソつきは政治家と弁護士の始まり」と書いた。08年に府知事になる前は「2万%あり得ない」と否定しながら出馬した。ウソつきと自認し、有権者をダマしても平気な人物が政治家になるなんて、本来なら「2万%あり得ない」はずだ。
それなのに、なぜ2人はデカイ面を下げていられるのか。
「権力の監視者たるメディアが完全に機能不全に陥っているためです。むしろ『決める政治が大事』と、庶民の声を聞かない野田首相の政治姿勢をほめそやしている。橋下氏についても同様で、どのメディアも世論調査で『次期衆院選の比例投票先』で維新の会が上位につけたと大騒ぎしています。候補者の顔すらハッキリしない政党を調査に加えること自体ナンセンスなのに、橋下氏を持ち上げる材料にする。さらには『決められない政治を打破する救世主だ』とエールを送る始末です」(金子勝氏=前出)
これでは「危険な2人」が、ますます図に乗るだけである。
◆戦後史最大の危機に差し掛かっている
いつまでも狂気の橋下と野田を許していたら、国民生活には絶望が待っているだけだ。
筑波大名誉教授の小林弥六氏は、こう警鐘を鳴らす。
「戦時中の翼賛体制さながらの大連立志向で民意を無視する野田政権が『上からのファシズム』だとすれば、橋下維新の会は、さしずめ『下からのファシズム』。国民の政治への不満をバネにし、議員定数削減で国会の無力化を狙っている。2人とも民主政治を破壊するファシスト気質は一緒です。心配なのは、デフレ不況で日本の景気・経済がドンドン悪化していることです。野田政権の経済無策への怒りや不満を糧にして、さらに維新の会がはびこる恐れがある。2人が両輪となって、この国を危険な方向に導く構図です。上下のファシズムが融合した時、国民生活はどうなってしまうのか。日本は今、戦後政治史で最も危険な分水嶺に差し掛かったと、危惧しています」
橋下と野田、この2人を一刻も早く政治的に抹殺しなければ、国民はオシマイだ。
戦時中のような悲惨なドン底の暮らしまで一直線である。
英歴史家のジョン・アクトンは「人間は歴史から何ものをも学ばないことを、歴史から学ぶ」と嘆いた。今こそ国民は、歴史の負の連鎖を断ち切らなければいけない。
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