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民自はすでに消滅同然 次の政権が問題
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2012/9/4 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
犬も食わない自民党総裁選 バカバカしくて誰も全く興味なし
ほかにニュースはないのか。まだ告示もされていないのに大新聞テレビが連日、自民党の総裁選を大々的に伝えている。
しかも、まるで競馬レースのように「地方票では石破有利」「安倍、石破 決選投票で連携も」などと、誰が有利か、どのような多数派工作が進んでいるのか、微に入り細にわたり、まるで重大ニュースのように取り上げている。
大新聞によると、総裁選は、谷垣禎一(67)、石原伸晃(55)、安倍晋三(57)、石破茂(55)、町村信孝(67)の5人が立候補する大混戦になるそうだ。
しかし、しょせんは野党の党首選びだ。なぜ、ここまで騒ぐ必要があるのか。読者、視聴者は呆れているのではないか。
「大新聞テレビは、まるで自民党の宣伝機関のようにハシャいでいますが、ハッキリ言って、国民は自民党の総裁選にほとんど興味がないはずです。野党だから、という理由だけではない。もはや、誰が総裁になろうが、自民党にはなにも期待していないからです。国民にとっては、もう終わった政党です。その証拠に支持率は20%もない。総裁選に名乗りを上げている候補者を見ても、パッとしたのがいない。しかも、相変わらず森喜朗や古賀誠のような派閥オーナーが幅を利かせて総裁選を仕切っている。国民の多くは『やっぱり自民党はダメだ。変わっていない』と改めてウンザリしているはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)
大手メディアは、次の自民党総裁は“次期総理”に就任する可能性が高いとみて大騒ぎしているようだが、本当にそうなるのか。世論調査を見ても、無党派層は70%に達している。有権者の視線は、もはや既成政党にはない。第三極に向かっているのは明らかだ。
◆変動する時代とズレまくるメディア
「いま日本の政治にとって一番大事な問題は、次の政権がどんな形になるのか、どんな政権を誕生させればベストなのかです。時代は大きく動きはじめている。こういう時こそメディアは、小沢一郎がいいのか、橋下徹なのか、右翼独裁か、民主主義か、など日本が進むべき道を提示するのが役割のはずです。なのに〈重鎮VS.若手〉などと、自民党総裁選という、ちっぽけな話をうれしそうに報じている。完全に時代とズレている。幕末に、徳川幕府の人事をさも一大事のように報じているようなものです」(山口朝雄氏)
民主党も自民党も、もはや消滅同然の政党である。国民はこの2大政党に期待していない。なぜ、大新聞テレビは、それを理解できないのか。これでは、ますます国民の意識と乖離する一方だ。
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