http://www.asyura2.com/12/senkyo134/msg/551.html
Tweet |
(回答先: 本澤二郎の「日本の風景」(1133)<軍人は大馬鹿・信用できない><勲章へのこだわり><ソ連の対日参戦を知っていて隠す> 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 8 月 18 日 20:25:09)
http://8706.teacup.com/uedam/bbs/11333
(略)
もう私たちは、誰もが、いつ病気になり、死ぬか、自然の寿命を計算することができなくなりました。
だったら、皆さん、せっせと御自分のライフワークに励んでください。
野田首相を権力の座から引きおろすこと、これが私のライフワークか?
ばかな。
こんなものは、私の人生に入ってきたアクシデントです。
こんなものに、「世界史を哲学する」私のライフワークを中断されてたまるか。
で、「世界史を哲学する」ことの、日本問題は、天皇です。
天皇の何が問題か?
2つめのグッキーさんの話題がこれです。
終戦の時点での天皇問題は、「国体の護持」でした。
ポツダム宣言が発表されたとき、なぜ日本政府は、さっさと降伏しなかったのか?
そうすれば、広島、長崎はなかったかもしれない、というのに。
そうすれば、当然、長崎出身の田中俊一なる放射能怪物も存在しないことになったことでしょう。アメリカは、自国内で、原爆実験による被曝の症状を調査するしかなくなっていたわけです。
「この場面で戦争を止めておけば、広島・長崎はなかった。沖縄の悲劇も?
日本陸軍上層部はこれを秘匿したまま敗戦へと突き進む。
理由は天皇制を存続させる、国体護持を確約しようとして敗戦時期をずらしたのだ。」
さて、そうすると、なぜ降伏の決定がかくも遅れたのか?
問題はここです。
この点は、戦後になって戦前生まれの世代が、長々とやっていました。
丸山真男、江藤淳、小田実、等。
遅れたことの要点は、もし日本が降伏した場合、アメリカ軍の占領下でも、天皇が存続するかどうか、ここが「ポツダム宣言」では明快ではなかったことでした。
それで御前会議がダラダラと続き、ついに、2発、原爆が落ちました。
日本に原爆が落ちたのは、アメリカのせいか?
日本政府が、天皇がどうしたこうしたという、どうでもいい問題で、無用に時間を使ったせいではないのか?
このように怒りまくったのが小田実氏でした。『難死の思想』。今は、故人です。
もちろん、多くの日本人には、どうでもいい問題ではないので、原爆投下という事態を招いたしまったのでした。
だから、言ってみれば、日本人にとって天皇問題は、2発の原爆投下に等しい、ということになります。
では、3.11フクシマ原発事故はどうか?
これも天皇問題か?
これは私は天皇とは関係ない、と思います。平成天皇とは直結しない問題である、と。
それよりも、こちらは、
「本当に軍人は大馬鹿ものだと思う。国民の生命財産など眼中にない。勲章をくれる天皇制のことに熱中していたのだ。二度と軍人を信用してはならない。そんな8月であって欲しい。オスプレイしかりだ。」
ここの「軍人」を「推進派」にすれば、今の問題になります。
推進派を信用するな。
律令体制を原子力村の繁栄のために使う人たち。
というわけで、天皇問題は、2つに分けることが出来ます。
1 天皇、という問題。
2 天皇の官僚、という問題。
で、この両者の接点問題を、ちょうど世一さんのツイッターがつぶやいています。
つぶやきの当人は、渡辺喜美氏。
「みんなの党?@your_party
(党首)昭和天皇の終戦詔書に入るはずだった「義命ノ存スル所」。国家の運命は義により造られる。潔く戦争を終結させるのは道義上の至上命令である。しかし、この言葉は「時運ノ赴ク所」と官僚によって書き換えられた。成り行き任せの意味。かくして戦時体制と戦後は連続する!」
https://twitter.com/astroecology
この終戦の詔書を書いたのは、迫水久恒氏でした。
そのいきさつが彼の『機関銃下の首相官邸』に出ています。
まさに問題は、渡辺氏が言及した「時運のおもむくところ」です。
これが、戦後の日本をダメにした、と。
1945年8月10日未明、御前会議で終戦が決まります。
そこですぐに迫水が終戦の勅書の草案作成に入ります。昭和天皇が口にした言葉を、漢文体で起草する作業です。
その文章を推敲する時点で、迫水の恩師・安岡正篤氏が特に「義命の存する所」と加筆しました。
ところが、閣僚たちが反対します。「こんな言葉は聞いたことがない」と。
そこで、その場にあった辞書で調べることになりました。残念なことに出ていませんでした。
それで、「時運のおもむくところ」となってしまいました。
戦後になって迫水氏が参議院議員になったとき、安岡氏が言います、
「つい最近、安岡先生が私に『近頃の政治には、理想がなく、筋道がなく、まったく行き当たりばったりのようだが、それはあなたが終戦の勅書の中の《義命の存する所》という点を《時運のおもむく所》と訂正したからですよ。時運のおもむくところというのは、時の運びでそうなってしまったから仕方なく、ということで、理想も筋道もなく行き当たりばったりということです。目前の損得ということです。
私は終戦の勅書は、新日本建設の基礎となるべきものと考えていたのに、あれでは、終戦そのものが意義を失ってしまった。それ以後の政治が行き当たりばったりになったのは、そのせいで、あなたは責任を感じなくてはいけません。」p.300
というわけで、渡辺「みんなの党」党首が、ここのところに言及したというのは、戦後世代にあって、まったくの慧眼の持ち主です。戦後の日本問題の核心をズバリと突きました。
さて、そこで、「義命」をどうするか、です。
これは戦後の日本語の辞書に出ているか?
いや、それを調べるよりも、私は、もっと適切な言葉を提案しましょう。
ここで安岡氏が念頭に置いていたのは、政治学の用語では、「国家理性」のことである、と。
つまり、終戦のその日まで、日本国の国家理性は、天皇が一身に体現していたのでした。
ここをアメリカ占領軍が、バサッと解体しました。
1945年12月27日(だったかな)に発表された神道指令です。
天皇教と、政治を分離せよ、と。
ここから戦後日本人の漂流が始まりました。
アイデンティティーの喪失です。
対米従属の、戦後日本人の精神的背景です。
これがあって、そのあとに、原発技術の輸入、濃縮ウランの提供、ABCCの放射能戦略とその踏襲、等々が続きます。これらは対米従属の具体化です。
原点にあるのは、神道指令による天皇世俗化、です。別名、「天皇利用計画」。
したがって、対米従属から解放されるかどうかは、私たちが、今、天皇問題をどうするか、にかかつています。第9条にもまして。
私の答えは、日本人が天皇に依存している限り、アメリカの「天皇利用計画」が続く、というものです。
どうあがいても、日本人は、永遠にアメリカに依存するしかない、と。
たとえば、アメリカ国債を売り払え、などという対策は、対米従属の解決にとって、微々たる問題です。
グッキーさんは、天皇問題について、何か、解決策を考えておられますか?
http://8706.teacup.com/uedam/bbs/11334
>グッキーさんは、天皇問題について、何か、解決策を考えておられますか?
私はあまり気にしていません。天皇制度を無くせとも言わないし、存続させよとも言いません。
無視、無視、どうでも良いのです。
国体護持、ようは天皇陛下はだしに使われただけで、それに連なる既得権層護持だと考えています。
この既得権層の責任を問わなければ成らないと思います。
政府、東電を訴えても既得権層にはほとんど痛みは有りません。
個人責任を問わなければ成らないのです。
原発事故は過失傷害致死罪という法律で裁けます。
人道に反する罪でも裁けます。
彼らを権力から追い出したら、必ず裁判で罪を問う必要が有ると思います。
極東原発事故特別裁判ですね。
これからどれだけの放射能健康被害が出るか、何百万か何千万人か、見当もつきません。
あるいは最悪、人類消滅という事態まで考えられます。
こんなもの徹底的に裁かなければ仕方が無いでしょう。
木下黄太氏のブログはよく見ました。
よくやっているし、よく調べています。
しかし「自主避難」というのは原発事故作業者の
「仕事をしなければ家族を養えない」という言葉を知りません。
マリーアントワネットです。
また東日本の住民は6000万人を超えます。そんなに避難したら、日本は国としての体をなさなくなるでしょう。
避難するだけでも何百万という死者が出そうです。
子供や妊婦の一時避難は出来ますが、後は食べ物による内部被爆を徹底的に防ぐしか有りません。
原発事故に対しては国家として対応するしか有りません
木下黄太氏の最近のブログを見れば健康被害の話ばかりですよ。今はまだ被害が出る前段階だというのに。政府が瓦礫や食品を全国に拡散するので、全国から被害が出ています。
不況で少子化を起こさせ人口を減少させ(不況と少子化は統計的に関係が有ります)
放射能で国民を殺していけば、そのうち日本は終わってしまいます。
まあ、その前に、そういう政治家、官僚は、国民の手で権力の座から引き摺り下ろされるでしょうけどね。
http://8706.teacup.com/uedam/bbs/11335
「国体護持、ようは天皇陛下はだしに使われただけで、それに連なる既得権層護持だと考えています。」
なるほど。
グッキーさんは、「太政官問題」に特化している、というわけですね。
これは、私が名づけた「不比等戦略」の一つです。
藤原不比等は、日本国家を構築にするにあたって、権威を天皇に振り分け、権力を自分に振り分けました。平安時代になって具体化した「藤原・摂関政治」、です。
日本の政治は、以後、太政官の奪い合い、です。
今は、霞ヶ関官僚と選挙政治家がこの座めぐって戦闘していますが、常勝しているのが官僚です。
理由。官僚は、人生の全体をかけて闘争できるのに、政治家は衆議院で4年、参議院6年しか、戦闘ができません。
だから、この問題を理解した小沢一郎のような選挙政治家が、この構造に戦いを挑むことになります。
現在の政権与党の民主党の議員には、この戦いの構造そのものが理解されていません。バカの集まりです。2009年夏の選挙では、民主党政権に私も大いに期待したのですが、今では不比等戦略のほうが強かったことがわかりました。
現在の日本の政治構造を支配しているのは、7〜8世紀にかけて生きた藤原不比等の頭脳です。
「彼らを権力から追い出したら、必ず裁判で罪を問う必要が有ると思います。
極東原発事故特別裁判ですね。」
私はこれを、東京裁判にかけて、東電裁判と書いていますが、名称はなんでもいいです。
グッキーさんの名称でもいいでしょう。
要するに、日本人の特定の個人を特定して、徹底的にその「悪=罪」を指定しましょう。
この連中がやっていることは、日本民族のホロコーストです。本人がこのことを認識しようとしまいと、そんなことは関係ありません。事実に語らせよ、です。
これから、何人の日本人が放射能のせいで発病し、死んでいくか。
「木下黄太氏のブログはよく見ました。
よくやっているし、よく調べています。
しかし「自主避難」というのは原発事故作業者の
「仕事をしなければ家族を養えない」という言葉を知りません。
マリーアントワネットです。」
うまい。座布団10枚!!
まあ、木下氏も、3.11事故直後の現象、ということです。私はそのように見ています。
事故の影響はこれから「世紀」の単位で続きます。
そのほんの序盤戦に出てきた人です。
これからの日本・放射能ホロコーストの各時期に、それぞれ舞台俳優が出てくるでしょう。
今は、ジャーナリストの木下氏が活躍する時期です。
「不況で少子化を起こさせ人口を減少させ(不況と少子化は統計的に関係が有ります)」
これは、デフレを団塊の世代の高齢化で説明した、誰でしたか、なんとかいう人の説を念頭においていますか?
少子化については、カール・ウォルフレンが別の説明をしていますが、私は、かなりウオルフレンの説に組しています。
現状の日本社会では、日本の女性たちに子供を生むインセンティブが起こらない、と。どうせ日本社会では、人生はエンジョイできない、と。あるのは、苦だけだ、と。
3.11はこれに拍車をかけました。
天皇問題については、私は自分では解決していますが、まだ言葉にしていません。
これからボチボチと書いていくつもりです。
要点は、天皇は、天然記念物にせよ、というものです。
つまり、これまで日本人を一つにしてくれて、ありがとう、と。
もちろん、その意味で、天皇家は、最大に尊重していくべきものです。この一族の生活の保障を法律で規定と。日本国憲法にあるように。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 天皇とは何か、その本質(uedam.com掲示板から) 五月晴郎 2012/8/20 16:32:48
(0)
- 日本はサンフランシスコ講和条約で独立国として承認されていなかった!?(苫米地英人著「脳と心の洗い方」より抜粋) 五月晴郎 2012/8/19 22:52:12
(0)
- 不思議な「日本教」の存在「洗脳支配日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて」 抜粋から(Roentgenium) 五月晴郎 2012/8/19 19:46:54
(2)
- 皇家の銀行口座 「現代版 魔女の鉄槌」抜粋から (Roentgenium) 五月晴郎 2012/8/19 21:18:20
(1)
- こういう記事もあったようです オリハル 2012/8/19 22:48:03
(0)
- こういう記事もあったようです オリハル 2012/8/19 22:48:03
(0)
- 皇家の銀行口座 「現代版 魔女の鉄槌」抜粋から (Roentgenium) 五月晴郎 2012/8/19 21:18:20
(1)
- 苫米地英人 著『利権の亡者を黙らせろ―日本連邦誕生論』 より抜粋 (Roentgenium) 五月晴郎 2012/8/19 03:13:10
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK134掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。