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(回答先: 天皇問題と、戦後日本の対米従属(uedam.com掲示板から) 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 8 月 18 日 23:04:30)
http://8706.teacup.com/uedam/bbs/11348
(略)
で、韓国の大統領が日本の天皇に謝罪せよ、と述べたようです。
韓国の大統領に切羽詰った事情があるのでしょうが、そのことは私にはどうでもいいとして、天皇の話題を少し。
天皇とは何か?
私の考えでは、古代日本人の祖先崇拝の信仰の現役形です。
ゆえに、今ではとっくに天然記念物になっていても不思議ではないのですが、しかし、そうはなっていない、と。
これをもって日本社会は、すでに完全なるガラパゴス列島になっている、と私は思います。
いや、私が思うだけではなく、明治の日本に来たラフカディオ・ハーンがそのように断定しました。
西洋では、紀元前5〜6世紀に終わった慣習が、19世紀後半の日本に残っている、と。
で、日本が鎖国しているのであれば、それでいいわけです。
ところが、1853年にペリーが来航したことで、「永久鎖国」国家の夢は破れました。
それでどうなったか?
といえば、アメリカ軍に占領されました。
長い日本史のなかでたったの7年間という短い時間でした。しかし、アメリカ占領軍がやったことは、革命でした。
たとえば、明治憲法の天皇主権を、日本国憲法の国民主権に変えたこと。
しかし、それよりも、日本人にはもっと深刻がことがありました。
今でも天皇が存在していますが、もしかしたら、あの時、昭和天皇は死刑になっていたかもしれず、天皇制は終わっていたかもしれなかった、ということです。
もっとも、アメリカ占領軍が帰国すれば、日本人はすぐに天皇制を復活させたかもしれませんが、その時はその時で、1945年8月までの天皇制とは異なったものになったことでしょう。
戦後の日本人には当たり前になっている天皇の存続ですが、アメリカ占領軍の占領統治政策を検討すると、この「当たり前」のことが、実は、すでに彼らの「天皇利用計画」であったことがわかります。
極東委員会では天皇を死刑にすることが、実質的に決まっていました。
だから、マッカーサーはこの委員会が最終判断を出す前に、日本国憲法を発表してしまったのでした。そして、それによって、天皇の存続を決めてしまった、と。
なぜか?
天皇が生きていることそのことが、すでにアメリカの天皇利用計画なのである、と。
アメリカは日本人に、日本人が考えられる限りの最大の「恩」を売った(施した)と。
ゆえに、戦後の日本人は、アメリカの言いなりになるしかない、と。
そこで、ここで私たちが考えるべきは、アメリカはどうしてそこまで日本人と天皇のことを分析できたのか? です。
そのためのヒント。
マッカーサーの軍事秘書にボナー・フェラーズがいたこと。
そして、フェラーズは、ハーンの『神国・日本』一冊あれば、日本人のことがわかる、と断言した人です。
日本人とは、祖先崇拝教で生きる人たちである、と。
というわけで、途中の論理のプロセスを省略して、結論を言えば、21世紀に入った日本人が、敗戦直後から続く対米従属から抜け出すためには、日本人の精神構造そのものを自分で解き明かさなくてはならない、ということです。
私が思うには、戦後世代の日本人が徹底して無視しているのがここのところです。
だから、いかなる日本自立論も、犬の遠吠えになってしまっている、というのが現状です。
たとえば、日本は核武装せよ、とか。
そのために原発推進を。
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(投稿者)最後のところの 「そのために原発推進を。」は「そのために原発推進を、とか」ということかと。
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