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<埼玉県知事の不可解な見解>
埼玉県知事の上田きよしは不思議な人物である。記憶だと、確かリベラル派の新自由クラブ時代の河野洋平の近くにいた。その後に民主党議員に鞍替えした。自民党の公認をもらえないからだった。そのうちに埼玉県知事の座を射止めた。当選するためには、どこにも行く、何でもするという無節操なタイプらしい。ところが、3・11に関連してまともな発言をした。唯一感動したそれは「東電の値上げはけしからん。あんなことをしていながら逮捕者1人も出ない。どういうことか」と正論を吐いたのだ。誰もが思っているのに、怖くて声が出ない。そんな時の上田発言だった。いいところもあると思っていたら、やはりボロを出した。
<原再稼働に賛成?>
彼の機関紙「上田きよしレポートNO63」に“原発再稼働を考える”という原稿を載せている。それによると、反原発と原発推進を、足して2で割ったようなあいまいな意見を披歴している。「国民生活の安定的な生活の維持や、我が国の経済振興の視点を加え、廃炉と再稼働の具体的ロードマップをきちんと作るべきだ」と分かったようで分からない珍論を展開している。
既に史上最大・最悪の東電事故事件から1年4カ月も経つ。その教訓は、人間は脱原発で生きるしかないというものだが、再稼働派の野田内閣に塩を送っている。
上田には官邸包囲の市民デモが、民意が、まるで分かっていないのだ。政治的感度が恐ろしく鈍い人間になっているのである。「ドイツの原発も、実際は稼働している」などと、さも鬼の首をとったような宣伝をしている。双方に顔を立てているようだが、多数国民の脱原発派からは「正体見たり」といって嫌われるだろう。
<「東電から一人も逮捕者が出ない」は正論>
東京も千葉・神奈川県も大した知事がいないが、埼玉もそうだったのだ。バブル崩壊後の首都圏民の心に「どうにでもなれ」という自暴自棄のような異変が起きて大分経つ。これでは明日の首都圏が見えてはこないのだが、そんな中で彼は「おや」という発言をした。
東電の電力料金大幅値上げ計画に、噛みついたのだ。そのさい「東電から一人も逮捕者が出ていない」という多数派市民の怒りの声を代弁した発言である。
東電事故事件は人災である。重大な業務上過失事件である。皆そう判断している。だが、検察は動かない。松下政経塾内閣がストップをかけているからだろう。これを野党議員の一人も追及しないのも恐ろしい。
結局、上田発言はその場限りの人気取りで終わってしまった。大阪の橋下市長レベルだった。その橋下は目下、不倫騒動発覚でうろたえている。7人もの子供がいるというが、これはあっぱれというべきか。相当の収入を得ている証拠である。今の日本で7人の子供に真っ当な教育を受けさせることは、ほぼ不可能に近い。それで政治の舞台に飛び出してきたのか。化けの皮はいずれはがれるものだ。それは上田にも当てはまろう。
<松下政経塾に寄り沿う上田きよし>
そういえば、彼は野田が議長を務める「地域主権戦略会議」の委員を務めている。民主党を離党したとはいえ、野田・民主党とは今も結びついているのだ。脱原発を叫べない理由といえるだろう。
むしろ松下政経塾の野田支援を、進んで賈って出ているのである。この同じ機関紙上に、元横浜市長で政経塾の中田が映っている。上田講演会の講師をしている写真だ。
<心配な埼玉の教育行政>
政経塾の危険な要素の一つは、皇国史観論を吹聴する「新しい歴史をつくる会」とかいう極右との結びつきだ。政経塾の首長が誕生すると、この悪しき歴史教科書が幼い子供の頭上に落下してくることは横浜市の例でもわかる。
あたかも、日本人の国際化を阻止しようと言うようなものである。隣国との対立を煽ろうというのだ。狙いは国粋的日本人を培養しようと言うのか。既に政経塾と「つくる会」の深い結びつきは、韓国のメディアによって暴露されている。中国での反発も予想される。
松下幸之助がどうして政経塾を70億円で立ち上げたのか。彼の正体は何なのか。改めて研究が求められている。多数国民の知らない松下の素顔が、実際のところ、まだ隠されてきている。
その輪の中に入り込んでいる上田というのも、多くの埼玉県民は知らないのではないだろうか。しかし、教育行政に現れている、と地元の有識者が教えてくれている。
埼玉県の狭山茶は、福島の原発の被害を受けた。率先して脱原発を訴える政治が、ごく当たり前の埼玉県の姿ではないのか。それが出来ない上田知事とは何者なのか。まだ土屋前知事の方が、正直でよかったように思えてならない。
10%消費税やTPPに対しても、彼の発言が気になるところである。都知事は五輪利権や尖閣問題にのめり込んで、肝心の都政を放置している。受け入れたと聞く瓦礫の山をしっかりと検査しているのだろうか?
2012年7月22日8時00分記
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