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(回答先: 本澤二郎の「日本の風景」(1105) <松下政経塾に寄り沿う上田きよし><心配な埼玉の教育行政>など 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 7 月 22 日 12:10:40)
http://blogs.yahoo.co.jp/fujisawa_rekishi/3840218.html
松下幸之助氏自身が「つくる会」歴史観であり、これを松下政経塾で教え込むから、
松下政経塾の政治家によって続々と「つくる会」歴史教科書の不正な採択という暴挙が行われています。
最近の横浜市の中田宏・市長(第10期生)は典型的な現れです。
(1)ソ連が崩壊して、冷戦後20年も経っています。
米中共存、米露共存の現在に、日本を攻撃し、戦争をしかける国はもはやありません。
アメリカが借金をお願いしている最大の相手国が中国です。今までの一番であった日本の金額を越えました。
中国がアメリカの国債を買ってくれないと、アメリカは破産してしまいます。
つまり、アメリカと中国との間の戦争の回避は、米中両方に共通の利益になっています。
同時に、台湾・政府と中国大陸・政府は、今、自由貿易協定を結び、関税をなくするように動いており、
ますます経済活動が一体となります。
大量の人と物が交流すれば、相互依存し、相互理解ができ、誤解もなくなり、もはや戦争ができなくなります。
台湾・政府と中国大陸・政府は、現状維持が両方の利益であり、合意事項です。
この様な国際状況にも関わらず、「中国脅威論」を振り回すのが右側の政治家と評論家です。
そして、松下政経塾の母体・同根の、PHP研究所が発行する月刊の総合論壇誌(1977年に創刊で、通巻で300号を超える)『Voice(ボイス)』は、自らを「21世紀の新しい日本を創る提言誌」とし『正論』、『諸君!』、『WiLL』などと並び、右派・保守的な記事が多く掲載され、「新しい歴史教科書をつくる会(以後、つくる会と略記)」の中心人物が寄稿しています。
それは、なぜなのか?
(2)これは、松下政経塾の塾長であった松下幸之助氏自身が「つくる会」歴史観であることが根本原因です。
これは、松下幸之助氏が、1983年(昭和58年)に「世界を考える京都座談会」を創設し、その座長となり、そこでコア・メンバー委員に任命した人選からも明確です。
日本の歴史観としては、右側、特に「つくる会」側の歴史家・評論家の人だけが選ばれています。具体的には、
・渡部昇一(専門は、英語学)
・中西輝政
・山本七平(専門は、キリスト教関係の出版、著作業。雑誌「正論」で「南京大虐殺はなかった論」を展開した。)
更に、PHP出版での一見ソフトな日本史を中心とした歴史雑誌『歴史街道』では、渡部昇一氏や中西輝政氏などが中心の寄稿や対談を行い、ここで「つくる会」歴史観を広める働きになっています。
松下幸之助氏は、政治の世界では「松下政経塾」を開き、「つくる会」歴史修正主義を増殖し、その結果として、松下政経塾出身の中田・横浜市長が「つくる会」歴史観の教育委員長と委員を任命して「つくる会」歴史教科書を不当に採択させる暴挙となりました。
(3)なお、「世界を考える京都座談会」を創設した動機は、これの前年の1982年(昭和57年)は、自民党が、更に前年(1982年)に歴史教科書を集中的に攻撃した結果、文部省が歴史教科書に不当な検定を行なった年で、
これに対して、即時に、アジア・太平洋戦争で多大な被害を受けた中国、韓国、台湾、インドネシア、シンガポールなど、アジアの多くの国から強く非難されたためです。
この、日本国内の状況、アジア諸国の状況に松下幸之助氏としては大変な危機を感じて、“これらアジアの国々からの日本政府への批難に真っ向から逆行する「つくる会」歴史観”の方向に邁進することとなりました。
これは、松下幸之助氏は1983年では高齢の88歳となっており、右側の政治家・中曽根からは参議院への選挙出馬を要請されていた時期です。更に、1982年の発言では、自民党政府の混乱に対して「三島由紀夫、なんで死んだんだろうな。ああいう人が十人もいたらええやんけど。おったら、一年ぐらいで改革できると思うな。」などあり、その他、「教育勅語」賛美など、日本の戦前の価値観、「つくる会」歴史観と共感しています。
このことは、丁稚奉公から叩き上げた、庶民感覚の生涯からの歴史観としては自然の流れであり、単純には批判できることではありません。
(4)しかし、冷戦が終了して20年も経つ現在2009年に、松下幸之助氏の「つくる会」歴史観を、横浜市の児童に押し付ける暴挙は放置してはいけないと思います。
松下幸之助氏を、松下政経塾は神様にしています。批判や方針変更は認められません。
それを忠実に踏襲する事が、松下政経塾の中で、自分の勢力を拡大、維持する事に繋がるとだと思います。
横浜市市長「中田 宏」氏:「つくる会」歴史教科書の不当採択の暴挙。
・中田 宏(松下政経塾第<10>期生)
神奈川県知事「松沢 成文」氏:神奈川県教育委員会での「つくる会」史観の暴挙。
・松沢 成文(松下政経塾第<3>期生)
東京都杉並区長「山田 宏」氏:強引に「つくる会」教科書を採択する暴挙。
・山田 宏(松下政経塾第<2>期生)
埼玉県知事「上田 清司」氏:埼玉県教育委員会での「つくる会」史観の暴挙。
・上田 清司(松下政経塾第<4>期生)
松下幸之助氏の「つくる会」歴史観、すなわち、松下政経塾の歴史観が、次々に、今も、日本社会を支配しています。
(5)歴史修正主義者たちの「つくる会」歴史教科書は、天皇の軍隊・日本軍を美化し、平和憲法を攻撃しており、“アジアの国々との歴史の共有”を阻害するものです。
現在のアジアの国々と共存・共栄しようとする動きと逆行するものであり、アジアの平和、アジア共同体の構築を破壊するものです。
だから、今回の横浜市での自由社版「つくる会」歴史教科書の不正な採択は、断固撤回させなければならないと考えます。
アジアの中で生きる未来を子供たちには、“アジアの国々と共有できる事実に基づく正しい歴史教科書”を、しっかりと提供して、それを学んで平和な国際社会を築いて欲しいと願うものです。
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