〔生かされていることへの感謝〜１３歳の少女から教わったこと〕
（骨肉種のため１３歳で逝ってしまった猿渡瞳さんが、病魔と闘うなかで綴った詩）

　みなさんは　
　ほんとうの幸せって　
　何だと思いますか

　実はしあわせが　
　わたしたちの　
　一番身近にあることを
　病気になったおかげで
　知ることができました

　それは　地位でも　
　お金でも　名誉でもなく
　「今、生きている」ということなのです

　今、生きていることに感謝する。病とともに生きていくうえで、とても大切な姿勢です。私は、１３歳の瞳さんが、この心境に達していることに驚きを禁じ得ません。

【出所】長堀優『見えない世界の科学が医療を変える』星雲社‘１３年 　

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