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(回答先: ビジネスパーソンの貯蓄事情2012 時間と体力を消耗する43歳フリーライターの悪循環 結婚マネジメント4点 投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 02 日 00:47:05)
【最終回】 2012年10月4日 大塚 寿 [エマメイコーポレーション代表取締役]
結婚でうまくいく人、ダメになる人
その違いとは何か?
誰もが知っておきたい人生の分かれ道
ビジネスパーソンにとって、結婚は相性・愛情だけでは片づけられない、その後の人生を大きく左右する巨大なテーマである。結婚を機に人生にレバレッジをかけられた人と、結婚によってスポイルされてしまった人の違いとは何か?
なぜ、結婚は
人生最大の分かれ道なのか?
男女が一緒の籍に入り、一つの家庭をつくる結婚。入り口は同じでも出口はまったく違うというのは、多くの人が実感していることでしょう。結婚を機に「伸びた人」と「ダメになった人」がいるのも、また悲しい現実です。
独身時代は気が弱く頼りなかった人が、結婚を機に守るものが増えて腹が据わり、責任感やリーダーシップが芽生えた一方で、家庭内のギスギスを職場に持ち込んで満足な成果を出せずに左遷されてしまった人がいます。
相手の性格の良い部分や習慣を取り入れて人間的に成長していく人がいる一方で、使える時間もお金も独身時代のようにはいかず、新たな制約のもと、結婚が足かせになってしまうような人がいます。
結婚は、良い意味でも悪い意味でも生活基盤を揺るがすものです。仕事でバリバリ働けるのもしっかりとした生活基盤があるからで、相手の理解とサポートがなければ努力することさえできません。
どのような結婚をするかによって、時間やお金の使い方から、人付き合い、物の見方、健康、そしてその後の人生計画も大きく変わってくるのです。結婚による最大の変化は、それまでシングルスの試合だったのがダブルスの試合になるように、常に「相手」「ペア」がいる生活となることです。
「個人力」で生きてきた人生から、「チーム力」で生きていく人生に変わる大きなターニングポイントなのです。人が成長する瞬間には、必ず「他者」の存在があります。他者と真剣に向き合い、異質な価値観を受け入れたり、自分のダメな部分を克服していくことで、一人では成し遂げられない進化を生み出します。
思いやる相手や、共鳴し合える相棒ができることによって、自身の能力に自ずとストレッチが利いて、潜在能力が発揮されるものなのです。自分以外の「他者」とどう向き合うべきか、いかに予測不能な出来事をマネジメントしていくか、それによって人生にレバレッジをかけられるか、スポイルされるかが分かれると言ってもいいでしょう。
他者との付き合い方が人生を決めるというのは他のことにも言えることですが、それがもっとも濃縮された形によって表れるのが結婚です。なぜなら、結婚とは日常そのものであり、生活基盤を生み出すものだからです。
結婚は自由を奪い、
目標を成し遂げられなくする邪魔物か?
結婚についてよく言われることに、「束縛の制度」「人生の墓場」といった言い回しがあります。確かに結婚には、犠牲と幸福のトレードオフである部分はあります。
しかし、独身の人がよく言う「自分の人生を何より大切にしているから、犠牲になりたくない」「成し遂げたいことがあるから結婚は邪魔もの」というのは本当でしょうか。
面白いことに、実際に結婚を後悔している先人の中では、こうした理由の後悔はほとんどありませんでした。それなりの犠牲は強いられていたけど、後悔自体はそこにはないということなのです。
これは、結婚というものが、経験する前と後ではだいぶ印象が違うものであり、結婚自体が犠牲を生み出すのではなく、相手との関係構築の過程や、やり取りによって後悔が生まれていることを表しています。
つまり、お互いのすり合わせや修正によって乗り越えられる人と、それをうまくできずに乗り越えられない人がいるというのが本音であって、結婚することで自分がなくなるとか、何かを達成できなくなるということではないようです。
事を成し遂げられる人は、結婚を上手にマネジメントし、相手のサポートも手にしながら次なるステージへと進化しています。むしろ、原動力に転換しているのです。本人がどれだけ真剣に結婚生活にコミットしているか、そこに大きな違いがあるようです。
さらに、結婚がもたらす苦難とは別に、結婚することで、結婚前では想像できなかった飛躍を感じている人がいることも、1万人インタビューからわかりました。
仕事でもそうですが、自分の中で完結できてしまうものは結構多いものです。ですが、そこにはジャンプするような成長はありません。限界があったと気づくのは往々にして限界を超えた後なので、ジャンプした経験がないとなかなかわかりませんが、その気づきを生み出すのは結婚生活が一番大きいのではないでしょうか。
それは、一人なら簡単に逃げてしまえることが、結婚したことによって、「逃げられない」状況に変わるからです。仕事でも人付き合いでも、自分の価値観を覆すことや、どうしようもないような苛立ちというのは生まれます。けれど、そこから逃げるという選択肢がある限り、ジャンプ台には立てません。
恋愛では、面倒になれば逃げられますが、結婚では絶対に逃げられないという状況があるのです。だから、問題と真剣に向き合わざるを得なくなる。すると、明らかに昔と比べて手にしているものが多いことに気づく、というのは頻繁に起こります。
逃げられないから、その覚悟で自分の限界に挑まざるを得ない。その結果、人として成長し、別のステージへとジャンプするというのが、結婚による「ストレッチ作用」です。
一人のときには二つの目で自分を振り返っていたのが、結婚することによって目の数は四つに増えます。その増加分が時にコーチやチームメイトの目の役割を果たし、より良い方向へ前進できたり、モチベーションを高めることができるのです。
相手から直接的なアドバイスを受けなくても、目標へ向き合う情熱の熱量は一人より二人のほうが時に増すことを、多くの先人たちが語っています。何かを成し遂げようとするとき、同じ目標を共有できる人がいるほうが、ずっと実現度は高いし、自分以外のために努力するほうが幸福感は高いと、結婚でレバレッジをかけられた先人たちは教えてくれているのです。
人生の分岐点で、
お互いのサポートを得られない悲劇
夫婦が同じ夢の実現に向かって目標を共有する上でも、うまくいく夫婦とダメになる夫婦には違いがあります。お互いが歩み寄りながら、相手のサポートを上手に受けて前進できる人と、押し付けや強要によってサポートどころか計画そのものまで壊してしまう人がいるのです。
起業を夢見ていたBさんは、誰もが知っている大手企業に勤務するサラリーマンで、奥さんとは20代で職場結婚をしました。奥さんは非常に優秀な庶務で、気が利く上に仕事が早くて正確、人事異動のたびにマネジャー間で争奪戦になるほどの逸材でした。
奥さんもBさんの独立志向を頼もしいと思っていましたし、将来、起業するという夢を二人で追いかけようと考え、恋愛結婚しました。
しかし、30代になって創業資金の目途がかったある日、居酒屋を出したいと奥さんに打ち明けたところ、大反対され離婚してしまったのです。起業に協力的だった奥さんでしたが、まさかBさんが居酒屋で独立しようとは思ってもいなかったようです。
今の仕事は居酒屋とはまったく異なる業種で、プロでさえ3年後の生存率が3割、10年後の生存率が1割といわれる飲食業の世界に、まったくの素人が手を出してうまくいくはずがないと奥さんは大反対したのです。
Bさんのビジネスプランにどこまで成功する可能性があったのかはわかりませんが、問題は成功率ではありません。Bさんからみれば、一世一代の勝負を理解してくれない奥さんへの不満はピークとなり、その後の人生設計を狂わすはめになりました。
一方の奥さんにとっても、仕事も家庭も順風満帆で理想どおりの結婚生活を送れており、しかも、いずれ夫が独立する際は家庭も仕事もしっかり支える覚悟ができていたにもかかわらず、夫が託した夢が居酒屋という決断だったことで人生設計を狂わせてしまいました。
二人は話し合い、結果的に居酒屋経営という夢はあきらめたのですが、ここではじめてお互いのビジョンの食い違いというものに気づいたといいます。
Bさんも居酒屋経営という夢を泣く泣くあきらめたのですが、その後、Bさんにとっては自分に理解のない妻、奥さんにとっては、自分のことばかりで家族を顧みない夫というギャップが生まれてしまったそうです。そしてその後、お互いにそのミゾを埋めることができずに、最終的には結婚生活にピリオドを打ってしまったのです。
夢をつかんだ夫婦、別れた夫婦の違いは
夫婦間の「ビジョンの共有法」
このBさん夫婦については、Bさんに共感する人も、奥さんに理解を示す人もいると思います。ただ、もっと前にお互いのビジョンを話し合っておけば、ベクトル合わせの余地は十分に残されていたはずです。
Bさんがギリギリまで夢が居酒屋であるのを隠していたのは、それを言うことで、奥さんが反対するのがわかっていたからです。だから、自分なりに準備をし、恐らくこれならいけるという確信をもって奥さんに話したのです。
しかし、奥さんからすれば、もしかしたら居酒屋であることが反対の理由なのではなく、その段階になるまで相談されなかったこと、自分で勝手に何でも決めてしまったということに不満を感じたのかもしれません。
ビジョンというのは、何を大切にして、どんな人生を、どのように送るかという方向性です。ビジョンを語るというのは、思い描く姿を「自分の言葉」で「相手にわかる」ように描写することです。
ワンマン社長であれば、そのビジョンを社員や役員の前で一方的に語ることがほとんどですが、家庭内では二人が共同経営者ですから、お互いがビジョンを語りながら、その方向性を調整することが不可欠となります。
Bさんの場合は、独立というところまでは奥さんの理解は得られていたわけですから、後はその中味のすり合わせがもっと前の段階から頻繁にあれば、事態は変わってきたはずです。
逆に、自分のビジョンを相手に頻繁に語り、結果的にサラリーマンから社長に昇りつめて本人の望む人生を手にしたある経営者がいます。彼は結婚当初は、20代後半で主任だったのですが、この時期から毎年、元旦に必ず自分の掲げているビジョンに沿って、その一年の夫婦としての計画を発表していたそうです。
そして、それを夫婦間ですり合わせ、奥さんも奥さんの計画を発表していたといいます。3人の娘も大きくなると一家の「事業計画」に加わり、それぞれに自分の計画を話すようにさせたそうです。こうなるとほとんど会社です。ちなみに、この経営者は自分のお母さんにも計画発表を促したそうですが、バカにして応じることはなかったみたいです。
私もこのエピソードを聞いたときには冗談かと思って笑ってしまいましたが、確かに夫婦間や家庭においても目標や計画がなければ、その方向には進めないわけです。毎年、前年を検証の上、目標を再設定するまさにPDCA(計画、実行、修正、再実行)サイクルは効果が出るだろうと感心したものです。
結婚というプロジェクトを通して、自ら望む人生を手にするには、夫婦や子どもも巻き込んで、早いうちからお互いビジョンを話し合い、そのフィードバック受け入れるような仕組みをつくり続けることが大切なのです。(連載了)
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1日の終わりに完璧に片付いたデスク:整頓の証拠か行き過ぎか
2012年 10月 3日 19:51 JST
先週、ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のロバート・マクドナルド最高経営責任者(CEO)に関する記事を読みながら、次の記載が目についた。「同氏は入社後間もない時期から、机を完全に片付けるまでは家に帰らないことにした」というもの。
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われわれはやや生産性に夢中になり過ぎている感があるので、よく注意してみることにした。ゴミゴミしたデスク回りは時間やエネルギー、創造性を奪いかねないということを誰もが聞いたことがあるだろう。また、機能的なデスクというのは操縦席のようなものであるべきだと主張する向きもいる。操縦席では本当に必要不可欠なものだけが目につくところに置かれている。
しかし、毎日帰宅前にデスク全体を片づけるというのは採用する価値のある習慣なのだろうか。われわれは2人の専門家に質問し、意外な意見を耳にした。
ハーバード経営大学院の上級非常勤講師で、来週刊行される『Extreme Productivity』の筆者、ボブ・ポーゼン氏は、デスク回りを散らかさないのは一般的にはいい考えだが、完全に整頓してしまうのは行き過ぎだ、と指摘する。
ポーゼン氏にとってはこの習慣は「異常」に聞こえるとともに、帰宅する前に毎日仕事が完全に片付いていなければならないことを意味するように思える。同氏はハーバード・ビジネス・レビューのなかで、野心的な社員には毎晩遅くまで会社にとどまる傾向が時々見受けられ、最終的にはこうした社員の幸せが損なわれると指摘する。
(P&Gは、マクドナルドCEOのデスクに関する習慣についてコメントを控えた。)
といっても、デスクは散らかっているべきだということではない。ポーゼン氏は机上の書類の山について、2つに限るよう勧めている――1つは現在取り組んでいる仕事に関するもので、もう1つは長期的なプロジェクトに関するもの。
これとは逆に、必要最小限主義に関する専門家で、『Simplify』と『Living with Less』の著者であるジョシュア・ベッカー氏は、自分はこれまで5年間、毎日1日の終わりに机を片付けてみて、気が散りにくく、一段と自由が得られることが分かったという。
タイで偶然に会ったある実業家からそのアイデアを得たと話すベッカー氏は、毎日、1日の終わりにコンピューターと電話以外の全てを決められた引き出しにしまっている。机上の品々について、「全て所定の場所がある」と述べた。コーヒーカップやホチキス、ペンやファイル立てに至る全てだ。
ベッカー氏が自身のブログで紹介するこのやり方には5分以上はかからず、集中力の向上に役立つ。以前は全てが手の届く範囲にあり効率的に仕事ができると考えていたが、今では、ひっきりなしに注意が逸れていたことに気が付いたという。「1つのプロジェクトに取り組んでいても、もう1つのプロジェクトについて思い出す」といった具合だったという。
さらに、朝来て片付いた机をみると、現在積み上がっている仕事の人質になるのではなく、やりたいプロジェクトに取り組めるという自由が得られると話す。
記者: Leslie Kwoh
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JBpress>リーダーズライフ>恋愛と結婚の経済学 [恋愛と結婚の経済学]
孤独になりたい男心を知れば結婚は長続きする
第4部(その3)〜「飽きない2人になるための工夫」
2012年10月04日(Thu) 森川 友義
今週は「幸せな結婚」を長持ちさせる方法の2つ目です。答えは、限界効用が逓減しないもの、つまり、お互いが飽きがこないものをどれだけ創出できるかで、結婚生活の充実度が決定されるということです。
「見かけ」だけでは飽きてしまう
第1部の恋愛編で、「男の年収と女のみかけは均衡する」、また「結婚とは男の将来性を買い、女の最高を買う」のが基本であると述べました。
しかし、このような考え方では、長期的には、男女が釣り合わなくなってしまうことは必定です。
何しろ、女の見かけは日に日に衰えていくのに比べて、男の年収の方は、50歳前後まで徐々に上昇していくことになるので、人生のいつかの時点では資産価値の逆転が生じるとも述べました。
ただし都市伝説の「美人は3日で飽きる、ブサイクは3日で慣れる」が暗示するような、見かけ的に美人とブサイクが逆転するようなことは決してありませんが、どのような見かけであれ、いずれは飽きてしまうということは不可避です。
男性の見かけについても全く同じ。顔や体型といったものが「消費財」である以上、満足度が低下して飽きてしまうことは、避けられないのです。
では、「幸せな結婚」を継続するにはどうしたらいいのか? 当然、答えは以下の2つになります。
(1)飽きないもの、飽きさせないものを創出する
(2)飽きるまで消費しない
「飽きないもの」の創出
結婚生活において「飽きないもの」は何か? 飽きる(慣れる)ものだったら、たくさんあるのにね。
見かけとか、セックスとか、新居とか・・・。悪い意味で慣れないものもあります。夫や妻の変な癖とか、夫のお笑い芸人の一発芸に似たおやじギャグとか、長い通勤電車とか、上司の小言とか、おばさんのチープな香水とか・・・。
良い意味で、飽きない・相手を飽きさせないものは非常に少ない・・・。でもないわけではないようです。5つほど考えられます。
●「知性・教養」
まず「知性・教養」が挙げられます。知性は奥行きの深さを与えてくれるからです。
例えば、カフェに行って、カレーパンを注文したとします。通常はおいしいとかまずいとか、辛いとか甘いとかといった味覚に関するコメントで終わってしまいます。
知性・教養があれば、「カレーパンの起源って知っている?」とか「カレーパンの美味しい作り方ってあるのよ」といった会話になり、何気ないカレーパンをいただくという行為に奥行きの深さが出てきます。
ちなみに、カレーパンの起源は1927年東京江東区の「名花堂」の中田豊治さんが発案した「洋食パン」が元祖と言われている。
芸能の話でも、スポーツの話でも、ペットの話でも、深く知識があると楽しいものです。
ただし、お互いがお互いの知性や教養のレベルのバランスが取れることが必要ですので、双方向でなければならないところが、難点です。
例えば「カレーパンの起源知っている?」に対して、「そんなの知ったって、つまんなくねえ?」と言われたら会話は終わってしまいますので。
●価値観の一致
第2に、結婚生活において「価値観の一致」はお互いを飽きさせません。
同じ価値観を持たないと喧嘩をしたり、意見の対立が生じたりしますし、海外旅行といった楽しいと思える行為をしたときに相手も同じように楽しいと思ってくれないと、一緒にいることでストレスが生じてしまいます。
上記の「価値観の一致」は夫婦間の「資源配分の比率」に関係しています。
「価値観が一致する」とは、男女間の資源配分の比率が近いことを意味しています。この場合の「資源」とは、自分が持っているお金、時間、エネルギーの3つを指します。
比率は夫婦によってまちまちですね。自分があるお金の使い方と時間の使い方とエネルギーの使い方が、相手の使い方と同じかどうか、同じでないにしても限りなく近似値であることが「価値観の一致」につながります。
夫が夏休みは「家でゴロゴロ」と主張し、妻は「ハワイに行きたい」といったような資源配分では、お互いを遠ざけてしまう要因になります。妻は気の合った奥さん同士でハワイに行き、夫は不倫相手と温泉旅行といった事態が容易に想像できるのです。
●料理の腕
第3の飽きないものは、料理の腕です。
料理自体は消費財ですから、満足度は下がっていきますが、料理という種類には何千、何万といった数がありますので、同じ料理、例えば、肉じゃがとかハンバーグとかを毎日出さない限り、料理の腕前は、無限の可能性を与えてくれます。飽きのこない財産です。
相手を飽きさせない最大の財産と言うことができます。
通常は専業主婦が行いますが、男性が料理を作ると新鮮です。男の奥行きの深さを提供できるという意味で夫の料理、重要なスキルです。
●お金
第4の飽きさせないものは、お金です。夫婦が稼ぐお金です。年収自体には「慣れ」が生じますが、お金によって、様々な幸せを買うことができます。
ルイ・ヴィトンのバッグを買っても毎日使うと慣れが生じて幸福感が薄れてきてしまいますが、飽きた頃にエルメスの限定バッグに買い替えれば、再び幸福感が生まれます。このように、お金で幸せを買うことが可能となるのです。
こちらも夫のみならず、妻がお金を稼いでもいいです。
専業主婦だった妻が想定外に稼いでくれたものを、夫婦2人に投資して、いままで買えなかったものを買うことによって新鮮さを生みだすということも、夫婦の「幸せな結婚」には重要です(夫婦共働きについては最終回で言及します)。
●子供の成長
第5は、子供の成長です。現在の既婚者の出生率は2程度ですので、夫婦の間には子供が2人程度いるというのが典型となっています。子供が2人でも、飽きることはありません。
子供が生まれて、最初の数カ月間の子育ては大変ですが、その後、はいはいからよちよち歩き、言葉を発するようになったり会話ができるようになったりするわけですが、その成長過程で、夫婦間に倦怠が生じたとしても、夫婦共通の飽きない資産を形成していくことになります。
その意味で「子はかすがい」です。ただ子供の成長には山あり谷あり、一律に幸せの連続ではなく、幸せと不幸が断続的に押し寄せてくる点が厄介ではありますが・・・。
このように、もし夫婦生活を円満に過ごしたいと思うのでしたら、限界効用が逓減しない分野をいくつ増やせるのかにかかってくると結論することができます。
「飽きるまで消費しないための夫婦間の距離」
夫婦が飽きないための工夫の2つ目は「飽きるまで消費しないために夫婦間の距離を置こう」ですが、そうは言っても、
●飽きるものは飽きる
●毎日の生活に飽きてしまった
●なるべくなら1人でいたい
という人はいるものです。
そもそも、男性ホルモンのテストステロンは、孤独願望を作り出すホルモンでもあります。テストステロンは「1人になりたい」と思わせるもので、テストステロンが多ければ多いほど、孤独願望が強いことになます。
この「1人になりたい」願望が達成されないと男性にはストレスになります。妻のことが嫌いなわけではなく、単に遺伝子レベルの欲求なわけです。
テストステロンの量が少ない女性からしてみたら「浮気したがっているのか」とか、「私のことが嫌いになったのか」とか思ってしまうようですが、そんなことは決してなくて、単に、1人でいたいという根源的欲求なのです。
妻は、そのことを踏まえてほしいものです。夫の孤独願望を満たすことができると、妻に対する正しい評価につながっていくのです。
「自分にとっては必要な女性だ」「この女性と結婚して良かった」と、離れて初めて相手の有り難さが分かるものです。
ずっと一緒にいると夫婦ともに煮詰まって、喧嘩をし相手を疎んじて、夫婦生活を営むことは難しくなってしまいます。
夫婦が共に飽きないためには、どのくらいの距離を保つべきなのか?
どの程度、距離を取るかは夫婦それぞれです。通常は孤独願望、飽きっぽく、働いているために家にいる時間を決めやすい夫の方が調整しています。
例えば、残業や付き合いを口実に夕食をどのくらいの頻度で一緒に取るのか、帰宅してどの程度の会話量にするのか、寝室は一緒にするのかどうかで、精神的・肉体的距離を取ることができます。
さらには、夫の仕事での出張の頻度、単身赴任、離婚を前提にした別居など、物理的に遠距離になることによってお互いの距離を取ることも可能です。
夫婦関係を継続するには、どの程度なら飽きないのか、どの程度でお互いの存在価値を再認識するのかの境界線を見つけることが重要になってきて、その境界線を行ったり来たりする工夫を行う必要があるようです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36238
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