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(回答先: 結婚でうまくいく人、ダメになる人 孤独になりたい男心 1日の終わりに完璧に片付いたデスク:整頓の証拠? 投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 04 日 00:50:07)
【第39回】 2012年10月15日 宮崎智之 [プレスラボ/ライター]
不況とナシ婚の時代に結婚式の平均費用が増加中?愛を誓う前に調べておきたい当世“結婚マネー”事情
新郎新婦が永遠の愛を誓い合う結婚式。連載第29回で結婚式を挙げない「ナシ婚」が進行していることを紹介したが、2人の晴れの舞台を両親や親族、友人、同僚などが祝う結婚式を重要視するカップルはいまだに多い。
しかし、とにかくお金がかかる。リクルートが発行する結婚情報誌『ゼクシィ』の「結婚トレンド調査2011」によると、挙式、披露宴・披露パーティにかかる総額は、首都圏の平均で356.7万円。不況のご時世で、この金額を気前よく払える若年層は少なく、「ナシ婚」を選ぶ理由もうなずける。
「ナシ婚」ならまだ良い方で、「結婚資金が貯まらない」という理由で結婚を躊躇してしまうカップルも多いだろう。
ということで、今回は結婚式で一番気になる金銭的なデータを紹介しよう。
不況なのに結婚式の費用は増加?
地域により「挙式熱」の温度差も
まずは、同じ「結婚トレンド調査2011」から。首都圏の平均結婚式費用は356.7万円と紹介したが、ボリューム層は400〜450万円未満で15.7%。700万円以上の高額結婚式を挙げている層は2.0%で、50万円未満は0.9%だった。
このご時世に700万円以上の結婚式を挙げるとはうらやましい限りだが、実は結婚式や披露宴にかける費用は増加傾向にある。というのも、2005年の調査では首都圏の平均は291.1万円となっているため、昨年はそれと比べて65万円以上増加しているのだ。
「晩婚化が進んで貯蓄が多いカップルが結婚式を挙げている」「低所得者層が『結婚式離れ』している」など、様々な要因は考えられるが、結婚式に費用をかけない「ジミ婚」のトレンドが進んでいると思いきや、意外と結婚式への熱は冷めていないようである。
ちなみに、結婚式や披露宴にかけた費用を地域別に見ると以下の通りだ。
・首都圏……356.7万円
・北海道……173.2万円
・新潟……347.7万円
・長野……355.1万円
・富山・石川・福井……332.9万円
・静岡……332.8万円
・東海……336.9万円
・関西……309.0万円
・岡山・広島・山口……324.8万円
・四国……350.6万円
・九州……353.7万円
式で「持ち出しなし」のケースも
出席するなら富山・石川・福井がお得
まず目につくのが、北海道の費用の低さだろう。北海道でのボリューム層は100〜150万円未満で24.0%。同調査では600万円以上かけたカップルは1組もいなかった。非常にリーズナブルな価格で結婚式を挙げる文化が根付いているようである。
また、派手好きな印象(完全に筆者の主観だが)がある関西も、309.0万円と比較的低い。一方、長野や九州、四国は首都圏に次いで高額で、四国は700万円以上が2.6%と全国でトップだった。
ただ、「披露宴・披露パーティの招待客人数の分布」を見ると、面白いことがわかる。費用をかけないことが際立っていた北海道が88.9人と、九州の98.6人に次いで全国で2位なのである。
一方、首都圏は69.2人で全国的に見てもやや少なめだ。ということは、費用と招待客の数には必ずしも相関関係がないことがわかる。
ちなみに、「招待客1人あたりの挙式、披露宴・披露パーティ費用」を見てみると、やはり北海道が2.9万円で低水準。一方、富山・石川・福井が6.3万円でトップとなっている。祝いの席に損得勘定を持ち込むのは無粋だが、招待客としてみれば、富山・石川・福井の結婚式に出席するのが「お得」ということになるのだ。
どちらにせよ、親族だけの結婚式と食事会だけを開き、60万円台で済ませた筆者にとって、全国的に主流となっている300万円台の式や披露宴は、夢のまた夢である。ましては700万円以上となると、借金でもしない限り実現できないのが現状だ。
しかし、もちろん結婚式の費用を負担するのは新郎新婦の当事者だけではない。結婚式場選びの口コミサイト『みんなのウェディング』によると、「挙式・披露宴の費用で、ご祝儀・親などからの援助金など引いて、最終的に2人で支払った金額」は、50万円未満が25.8%でトップだった。さらに、「持ち出し費用は一切なかった」という回答者も11.4%いたという。
それぞれの家庭の事情によって、どこまで援助してもらえるかは変わってくると思うが、もしかしたら両親が愛する息子と娘のために、結婚式のための蓄えをしているのかもしれない。結婚式費用が捻出できないため結婚を先延ばししているカップルは、参考にしたい数字であろう。
実は海外ウエディングは安上がり?
ハネムーンや親孝行も兼ねてお得
次に見ていくデータは、『ゼクシィ』(リクルート発行)が調べた「海外ウエディング調査2012」だ。海外ウエディングと言えば、「海外挙式は高価なのでは」と思う読者もいるかもしれないが、実際はそうではない。
同調査によると、海外ウエディングにかかった費用の平均は156.9万円。250万円以上かけたカップルも9.6%しかいないことがわかっている。理由は招待客の少なさで、平均で9.5人しか列席していないことを考えると、国内よりコンパクトに行なえるメリットがあるようだ。
もちろん、帰国後に親族や友人向けにパーティを開くケースもあるだろうから、国内より海外ウエディングが安いとは、一概には言い切れない。しかし、「ハネムーンも兼ねて結婚式を挙げられるのが嬉しい」(20代女性)という声もある通り、結婚にまつわる費用の総額で考えれば、お得だと言えるのかもしれない。
親と一緒に海外に行ける機会も、結婚して子どもが生まれればそうそうないことなので、良い親孝行にもなるだろう。円高ということもあり、現地での観光費も安く済みそうだ。
海外ウエディングで圧倒的に人気なのは、ハワイで59.2%。2位はグアムで20.4%となっており、やはり南国での挙式への憧れは強いようだ。
● ロス婚の福音
結婚式への蓄え、親の援助、海外ウエディングなど、様々な課題や選択肢があるなか、どれだけ費用を抑えて理想の結婚式を挙げるか。ほとんどのカップルは一生に一度のことであるからこそ、頭を悩ますところであろう。
当然、お金をかけずに行なう方法はいくらでもある。筆者の周りでは、式は親族だけで挙げ、後日友人向けのパーティを開くカップルが増えてきたように思う。
後々の結婚費用を考えて
「ナシ婚」を選ぶのも手
いずれにしても、本人同士や親族が納得するような形式で行なうことが重要だが、後々の結婚生活にかかる費用を考えて「ナシ婚」を選ぶことも1つの手だ。
今回紹介したデータではわからなかったが、離婚経験のある筆者としては、再婚の結婚式がどのようなトレンドになっているかも気になるところである。個人的には、親孝行も含めた海外ウエディングが費用の面でも理想的に思えるが、今のところ相手がいないので、「捕らぬ狸の皮算用」といったところだろうか。
当連載についてご意見がある方は、筆者のTwitterアカウントにご連絡いただきたい。全てに返信できないとは思うが、必ず目を通したいと思う。
http://diamond.jp/articles/print/26257
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