http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/899.html
Tweet |
(回答先: 無生物さんへ:高圧注水系問題などへの回答 投稿者 あっしら 日時 2012 年 7 月 26 日 17:53:07)
我々は東電とマスコミによるウソとごまかしで塗り固めた情報操作で散々振り回されました。
政府、国会と事故調査報告書が出そろっても、事故の全貌はいまだにわからない。(しかもまだ放射能は漏れている!)
そこで真打ちといわんばかりの、先日のNHK独自事故検証番組があった。2号機も3号機もSR弁が開かなかったことがメルトダウンを引き起こしたという珍説を「デタラメ」と真っ先に指摘してくれたのがあっしら氏だった。
SR弁は開いた。その事実を映像として明示せず、メルトダウンで燃料が原子炉を突き抜け、放射能を帯びた蒸気が格納容器を破壊したという説明になっていました。これぞ印象操作です。
NHKの番組は東工大、法政大、海洋大の学者を寄せ集め、SR弁が開きにくかったメカニズム(新説?)を得々と披露し、知らなかった、無理もないと語り合わせていた。
SR弁は開いた。なかなか開かなかろうと開いた。虚偽報道になりかねないこの番組内容は、自ら打ち消さなければならなかった。
それが3日後(24日)の「SR弁を開く度に、放射能を放出した」というニュースだった。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120724/k10013821551000.html
東京大学の教授や日本原子力研究開発機構の検証によるという、語り尽くされたようなネタを報じたのはNHKだけだ。東大至上主義で打ち消すという、姑息さ付きだ。
NHKのデタラメ検証番組も、24日のニュースも、格納容器ベント(意図的放出)は成功せず、放射能は格納容器破損部から漏れたという配慮をしている。
しかし2号機格納容器から4つの号機中最大といわれる放射能が漏れたならば、建屋とその周囲は強烈に汚染され、作業員の死者が出たかもしれない。だからベントという排気筒(120mの高さ)から「意図的」放出を決行し、周囲への拡散・希釈を図ったのだ。
このことを東電は、無防備な住民にこそ知らせなければならなかった。
槌田敦氏だけが各号機におけるSR弁開放とベントを、刑法の業務上過失致死傷罪と厳しく断じ、東京地検への告発を実践している。
どのような過酷事故でも、放射能を外に出さないことを主眼に対策が立てられている。
だから主蒸気管と主給水管が閉鎖して原子炉を隔離し、ECCSだけで冷却することになっている。
日本の原発指針は長期のステーションブラックアウト(SBO:全交流電源喪失事故)を想定しなかったというが、配管の大口径破断によるメルトダウンは想定していたはずで、冷却不能になる同じ過酷事故なのだから、高圧注水系(HPCI)を躊躇せずに使うべきだったというのが槌田氏の主張だ。
あっしら氏がHPCIについて解説して下さった中で、気になった点は以下の部分です。
>二つの冷却装置で大きな違いは、HPCIのポンプ流量がRCICの10倍ほどあるということです。
そのためにHPCIには別電源によるブースタ(中継)ポンプが必要で、非常用電源(3号機以外)が津波到来で冠水して以降は使えませんでした。
逆をいえば停電から津波到来まで40分の間にHPCIを使えた。
たとえば1号機では自動起動した非常用復水器(IC)を手動で止めたり入れたり繰り返し、この間原子炉の状態がわからないのに水位低下はないと判断し、HPCIを切った。(1号機は地震で小規模の配管破断による冷却材喪失事故があったと、田中三彦氏も推測している)
2号機や3号機はそれこそかき集めた大事な自動車用のバッテリーなりを、SR弁よりもHPCIのために使うべきだった。
SR弁開放(→海水注入)→(多分ドライ)ベントは必然的に放射能放出(住民被爆)に行き着くもので、とんでもない奇策だった!
それから3号機HPCIの“停止”について、あっしらさんも恵也さんと同じく、壊れてしまったために使えなかったとご指摘下さいましたが、この点はすれ違いで終わりそうです。
私は政府事故調のとおり運転員(何者かの指示が本当はあったのではないか?)が止めた説を支持します。
(3号機 現場独断で冷却停止http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/376.html)
HPCIを止めたとされる人物は後で後悔しているとさえ語らされています。これは責任問題に関わることなので、東電は不可抗力の事故にしたかった。だから配管が破損したというインチキ解析を持ち出したのだが、かえって耐震性問題として他の既存原発に波及することに気付き、故意の停止を認めたという結果になったのだと思います。
また以下の部分、
>電源はバッテリーの補充でなんとかできるとしても、水源が厳しかったと
水源をいわれてはどうしようもありません。2号機のRCIC作動を生かすため、格納容器に注水しておけばよかったという御説も不可能ということになってしまいます。HPCIのための水はそれほど大量に必要ではなかったはずです。例えば海に捨てた廃棄物処理棟の水1万1500トンを使えばよかったのです。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 高圧注水系やベントの問題そして電源喪失問題 あっしら 2012/7/28 01:52:53
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。