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(回答先: 沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 A/「第二陸軍」化を見直し(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2012 年 1 月 11 日 20:10:46)
沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 B/さまよう“敵”探し
「しんぶん赤旗」 2012.01.05 日刊紙 1面
「海兵隊は前方展開を続ける。とりわけ重要な太平洋地域に」
2011年11月2日の米下院軍事委員会公聴会。米4軍の中の海兵隊の位置付けを「ミドルウエート(中量級)部隊」と定義したエイモス海兵隊総司令官は言明しました。
オバマ米大統領が同17日、オーストラリア議会の演説で、今後の安保戦略について「アジア太平洋地域での(米軍)プレゼンスと任務を最優先にする」と表明したことに一致します。
豪州に常駐化
オバマ氏の豪州訪問では、同国北部のダーウィンに、米海兵隊の空陸一体の戦闘部隊をローテーション(交代)配備で常駐化(2500人)することで合意(16日)。ギラード豪首相は「米海兵隊との共同・統合訓練で豪州軍の能力は強化され」、「人道援助や自然災害を含め、地域でのいかなる不測の事態にも共同対処する態勢ができる」と述べました。
米戦略が専門の防衛省関係者は、米海兵隊の豪州配備を「洋上兵力という海兵隊の本来の任務に回帰することだ」と解説します。
しかし、豪州軍との共同演習や東南アジアでの地域紛争などへの対処は、これまで沖縄の海兵隊の任務でした。海兵隊の沖縄駐留への影響はどうなるのでしょうか?
オバマ氏は豪州議会での演説で「東南アジアでのプレゼンスを強化する一方、日本と朝鮮半島での強固なプレゼンスを維持する」と強調しました。
エイモス司令官は、海兵隊が“洋上遠征軍”としてのルーツに返る手始めとして、イラク戦争で中断してきた沖縄への歩兵部隊のローテーション配備を再開するとしています。(AP通信記事11年12月4日付)
前出の防衛省関係者は、豪州駐留の海兵隊が東南アジアを担当し、沖縄の海兵隊は「より北東アジアに(焦点を)シフト(移動)するのではないか」とみます。
誰とたたかう
沖縄県は11年6月、海兵隊の「意義」を宣伝した防衛省の冊子に対し県外移転の是非などを質問。同省は12月20日、「海兵隊が九州や本州に駐留した場合、…朝鮮半島に近くなる場合がある一方で、それだけ台湾、東南アジアといった地域から遠ざかる」と回答しました。“東南アジアから遠ざかるのが問題”というのは“北東アジアへのシフト”という方向とは矛盾する税明です。
海兵隊は、沖縄からの部隊移転が計画されているグアムをはじめ、沖縄、豪州など太平洋地域の具体的な部隊配置構想をいまだ明らかにしていません。
「あなたは(イラク、アフガンの)次に私たちを誰とたたかわせたいのですか」
アフガンを訪問したエイモス司令官に海兵隊員の一人が質問したといいます(前出のAP電)。海兵隊は原点回帰を掲げながら新たな「敵」を確定できず、さまよっています。
(つづく)
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