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(回答先: 沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 @/米国内からも撤退論(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2012 年 1 月 11 日 20:09:02)
沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 A/「第二陸軍」化を見直し
「しんぶん赤旗」 2012.01.04 日刊紙 1面
「もう何年もの間、海兵隊は第二の陸軍として行動してきた」「私はイラクやアフガニスタンを訪れるたび、陸上にいる海軍兵や海兵隊員の数(の多さ)にショックを受ける」
殴り込み部隊
2010年5月3日、ゲーツ米国防長官(当時)は米海軍協会での講演で、海兵隊の「第二陸軍」化に“懸念”を表明しました。
海兵隊の本来的な任務は、海からの強襲揚陸作戦です。
つまり、▽強襲揚陸艦隊に乗り、海から敵国沿岸部に接近▽海兵攻撃機やヘリが空から援護しつつ、敵の砲火の中を歩兵部隊などが輸送ヘリや舟艇で上陸▽敵と交戦しつつ内陸部へと侵攻し、後続する重装備の陸軍部隊などのための橋頭堡を築くという任務です。海兵隊が“殴り込み部隊”と呼ばれる理由です。
ところが、海兵隊はイラクやアフガンに陸軍と同じように長期間駐留し、本来の任務とはかけ離れた陸上の作戦に就いている。ゲーツ長官はこうした“懸念”を表明したのです。
米議会では、深刻な財政危機にあえぐ国家に“二つも陸軍が必要なのか”という疑念がすでに上がっていました。
ゲーツ長官はさらに、同年8月12日のサンフランシスコ市での講演で、数十`の長射程で高精度の対艦ミサイルが存在する今日、1950年の朝鮮戦争での仁川上陸作戦のような大規模な強襲揚陸作戦がこの先、可能かどうかを問うのは当然だと言明。「米国はもうーつの陸軍を必要としない」と強調し、海兵隊に対し「戦力構造の見直し」を命じたことを明らかにしました。
ミドル級軍隊
これを受け、海兵隊は「戦力構造見直しグループ」を設置。翌11年3月14日に報告書をまとめました。
“ミドルウエート(中量級)部隊”
報告書が導き出した海兵隊の存在理由を示すキーワードです。
報告書は、海兵隊の現役兵力20万2000人を、アフガンでの作戦終了後に18万6800人に削減することを提言しました。
一方で、「21世紀の海兵隊」は「国家の危機対応軍」であり、「特殊作戦部隊より大きく、通常の陸軍部隊よりも軽量で遠征的」だと定義。「懲罰的な戦闘力をいつでも投入できる能力を維持」し、「多くの場合、海から迅速に対応する」と強調しました。海兵隊の本来の“居場所”である海への回帰を強調しています。
米海兵隊トップのエイモス総司令官は11月23日、アフガンの特殊作戦墓地で、海兵隊員を前に「われわれは本業に立ち戻る」と語りました。
しかし、「本業」である強襲揚陸作戦が可能かどうかの疑問は残ったままです。
(つづく)
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