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毎日新聞 8月27日(土)0時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110827-00000002-mai-pol
民主党代表選(27日告示)の構図が26日固まった。主流派からは前原誠司前外相と野田佳彦財務相が出馬し、小沢一郎元代表、鳩山由紀夫前首相ら非主流派は海江田万里経済産業相の支持を決め、鹿野道彦農相、馬淵澄夫前国土交通相は中間派の結集をはかる。ただ、党内の各グループとも結束力を欠き、まとまった投票行動をとれるかは不透明。5人の乱立により、シナリオなき選挙戦に突入する。【須藤孝、葛西大博】
「国民にどう訴えていくかが大事だ」。前原氏は26日夜、記者団にこう語り、小沢元代表と鳩山氏らの海江田氏支持を「数合わせ」だと批判した。
主流派の前原、野田両氏は一本化せず、分裂選挙に入る。前原氏は26日に決起集会を開いたが、参加者は38人にとどまった。グループ横断で呼びかけたにもかかわらず、参加者はほとんど前原グループのメンバー。参院議員はわずか8人だった。グループ幹部は「中間派が情勢を見極めに入っていて動かない。参院は小沢さんがしめつけている」と嘆く。
前原氏支持が広がりに欠けるのは、先行して出馬に意欲を示していた野田氏のはしごをはずす形になったことへの批判が主流派内にあるためだ。外国人献金問題を抱え、「説明を間違えると大変なことになる」(菅グループ幹部)という懸念もあり、支持拡大のあしかせになっている。
野田氏もグループ外への拡大に苦心している。岡田克也幹事長が支援する姿勢を示し、中川正春衆院議員ら岡田氏と同じ三重県選出の議員らが支援にかけつけているが、中間派への広がりは欠く。野田氏は26日、菅グループ幹部の江田五月法相と国会内で会談し「バトンを受け止めてがんばりたい」と菅政権の基本路線を引き継ぐ考えを示した。菅直人首相には党内の反発がなお強く「路線継承」にはリスクもあるが、主流派に頼らざるを得ない苦しさがにじんだ。
一方、非主流派は海江田氏と小沢鋭仁元環境相の一本化に成功したことで、「数の力」を前面に押し出す作戦だ。しかし、鳩山グループの大畠章宏国土交通相と中山義活経済産業政務官は鹿野氏支持。小沢グループ幹部にも鹿野氏を支持する議員がおり一枚岩ではない。26日夜、鳩山グループの会合後、出席議員の1人は「海江田さんはやっぱり、泣いちゃったのが引っかかる。1回目では投票しない」と語った。
中間派の鹿野氏は小沢、非小沢の対立激化を受け、「党内融和がはかれる候補」をアピールしていく方針だ。同じく中間派の馬淵氏も「脱グループ」を強調し、脱小沢、親小沢の構図からの脱却を訴える。
中間派の各グループも投票行動はばらけそうだ。26日夕に出馬断念を表明した樽床伸二元国対委員長は「挙党態勢が組める方向に向けてまとまって行動する」と強調したが、支持候補の具体名は挙げなかった。主流派、中間派、非主流派ともに内部に複雑な事情を抱えたまま27日の告示を迎えることになる。
◇消去法で海江田氏、「勝ち馬」は見つからず…小沢グループ
「こんなにも名前が出ないのは珍しいな」。小沢元代表は26日昼、鳩山氏と会談した後、議員会館自室にグループ幹部を集めた席で漏らした。「勝ち馬不在」の選挙戦を嘆いた発言と受け止められた。
小沢グループは党内最大勢力だが自前候補擁立は難しい。このため、勝ち馬に乗って影響力を保つことが代表選の基本戦略。鳩山氏と共同歩調を取るほか、決選投票で中間派を含んだ結集をはかる「2、3位連合」を視野に選挙戦に臨むのがもともとの方針だったが、「勝ち馬探し」には苦労した。
主流派から知名度の高い前原氏も出馬したことで、グループ内に「選挙の顔」としての期待感など波紋が広がった。元代表はギリギリまで支持候補を明確にしない戦術を取ったが、その一方で鳩山氏は前原氏攻撃を徹底した。元代表周辺も非主流派の方向性をある程度示唆する発信を繰り返した。役割分担のように、前原氏との「接近」を模索する形を取りながら、ポストの要求などで揺さぶりをかける形。元代表が実際に指揮しているかどうかは関係なく、党内には「小沢手法」に対する警戒心が強まった。
しかし、前原氏側が非主流派に譲歩しなかったため、元代表はもともとの方針に戻らざるを得なくなったとみられる。26日も輿石東参院議員会長や西岡武夫参院議長の名前を挙げ、鳩山氏と調整を続けた。しかし、鳩山氏は参院議員を代表にすることに懸念を示した。
元代表には鹿野氏支持も選択肢だったとみられ、鹿野氏が26日の出馬会見で元代表を重要ポストで処遇することに言及したことからもうかがえる。しかし、元代表が鹿野氏を支持すれば、中間派が前原、野田両氏側に流れる可能性が高い。小沢、鳩山陣営としては、消去法だが海江田氏支持でまとまるしかなかった。
だが、非主流派内でも国会審議の場で泣いた海江田氏への抵抗感は根強い。「投票したくない」(若手)という声もあり、「脱小沢VS親小沢」を浮かび上がらせた代償を払わなければならない可能性がある。
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