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中曽根・与謝野対談で分かる変節漢と呼ばれる理由
今週発行の週刊誌サンデー毎日に、「中曽根大勲位が与謝野馨に質す」とのタイトルで、二人の対談記事が掲載された。対談内容は、中曽根氏が与謝野氏を「ヨイショ」したもの。与謝野氏がサラリーマンを辞めて、政治家としての第一歩を踏み出したのが、中曽根氏の秘書なので、二人は師弟関係にある。従って、当然といえば当然の内容になるが、自民党が与謝野氏のことを「変節漢」と呼ぶ理由が頷ける対談である。
与謝野氏は、まず「立ちあがれ日本」と民主党の連立構想が不調に終わったことに付いて述べている。与謝野氏はこの連立が不調に終わった原因は、平沼氏が同僚議員や支持者を説得できなかったことだと、平沼氏の責任にしている。矢張り「類は友を呼ぶ」である。菅首相と同じで、小沢氏の責任を転嫁しているのと全く同じだ。要は、連立を企てた与謝野氏の政治的無節操と、政治家としての器量不足が原因だろう。
次に入閣の打診について、司会者が「今年に入って民主党サイドから入閣の打診があったのですね」と質問した。これに対し、与謝野氏は「ありません」と答えている。「新聞を読んで、そうなっているのだなと思った」と述べている。それならどうして1月13日に「たちあがれ日本」に離党届を出したのだ。組閣があったのは14日である。「うそつき」だと断言はしないが、眉唾の話である。
15日の土曜日のTBS報道番組・「報道特集」で、岡田幹事長が昨年11月に与謝野事務所を極秘裏に訪問し、与謝野氏に協力を求めたとの内容の報道をした。そして12月下旬に連立の話が出た。その時のマスコミ報道は、平沼代表の入閣だけで、与謝野氏の入閣はなかった。真実は分からないが、この連立騒動は、与謝野入閣のカモフラージュだったのではないかと思うが、読者の方はどう思われるのだろうか。
司会者が「離党して入閣した真意」を問うたところ、「政治家は党派のために動くのではなく、国民のために仕事をするのが本分です。菅首相が政治生命をかけようとしている財政再建や社会保障、TPPという重要な問題で私がお手伝いできることがあるなら、国のため政治家としての身命を賭けて取り組みたいと決意しました」と述べている。これを読んで、イソップ物語の「こうもり」の話を思い出した。
鳥の国とけものの国が戦争をした時、こうもりは有利な方に付こうとしたが、結局、両者から嫌われたと云う話だ。与謝野氏は、当にこの「こうもり」である。後付けの理由なら誰でも言える。中曽根氏は、国策の重要課題は、財政改革だと言い、必要なのは税制改革だと言って、それを実現させるだけの知識や経験、判断力を持つ政治家は、この「こうもり」与謝野氏以外にはいないと持ち上げているけれど(笑)。
バブル経済崩壊後20年間、日本経済が低迷したのは、自民党政権の失政以外の何ものでもない。特にその失政の中でも最大の失政は、第2次橋本内閣が上向きかけた景気に消費税率アップという冷水を掛けたことが挙げられる。その時の官房副長官が与謝野氏であった。それ以来、財政通として自民党政権の中枢に居た。そして今度は、民主党で財政改革だと言うのだから、呆れてしまう。全く反省をしていない。
筆者に言わせれば、与謝野氏は「貧乏神」である。氏が自民党の中で、経済・財政に口を挟み出してから、日本経済は迷走し、泥沼から抜け出せなくなった。勿論、氏一人の責任ではないのだが、リーマンショック時に経済財政担当大臣として、氏が「蜂が刺した程度だ」と宣まわったことからも分かるように、所詮、その程度の認識しか持ち合わせない経済通だと云うことなのだ。
最後に司会者から閣僚就任にあたっての決意を問われ、与謝野氏は「まず、今の日本が直面する4点の重要課題に取り組みます。日米関係を中心とした安全保障、財政・社会保障制度の大改革、イノベーションによる成長戦略、TPPに代表される対外戦略に対応する農業など国内政策です。(後略)」と述べている。中曽根氏は「しかっりやりなさい」と結んだが、はて、氏の器量で、何を期待できるのだろう。
対談の順では前後するが、次期総選挙のことを訊かれ、「次の選挙については何も決めていません」と述べた。処で、与謝野氏は自民党比例区での当選議員である。本当に「政治家は党派のために動くのではなく、国民のために仕事をするのが本分」だと言うのなら、先ずは議員を辞職して議席を自民党に返し、大臣に就任すべきだろう。
その「けじめ」をつけない限り、何を言っても信じることはできない。今の状態は、菅首相の大好物である「不条理」そのものだ。(笑)
<徳山 勝> ( 2011/01/19 18:30 )
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=102954
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