http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/352.html
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(回答先: 安全審査が実質的ではなく空疎である:技術の本質が底抜けである(日本の原発)/飯田哲也 投稿者 仁王像 日時 2011 年 10 月 10 日 14:42:42)
飯田哲也<「再処理からの離脱」の道を閉ざされた東電>ー第五章 フクシマへの道 から
・日本のゆがんだ原子力政策のなか、一つの分岐点となったのが、2004年の青森県六ケ所村における再処理工場の稼働の是非をめぐる議論だ。そもそも東電は、稼働には消極的だった。勝俣恒久社長は就任当初の2002年から、経営リスクが大きすぎるとしてその旨をなかば公言していた。そこで東電は、…経産省に相談を持ちかけた…。
具体的に申し出たことは三点。一つは撤退について、国から青森県を説得してもらうこと。二つ目は使用済み核燃料については、従来どおりむつ集中処理施設に確保してもらうこと。三つ目は、再処理から撤退しても、すでに巨額を投じていた日本原燃が破綻しない措置(国有化など)依頼することだ。同社が東電の連結子会社であるためだ。
これに対し、経産省の原子力政策課課長は村田次官の意に反して、六か所での再処理を推し進めた。当然ながら東電の申し出はすべて却下した。
たしかに東電にとって虫の言い話ではあるが、その後の負担を考えるなら、国民にとっては、そこでやめておいたほうがはるかに安上がりだった。…同省はこれを認めなかったわけだ。そしてこの瞬間、東電は再処理からの離脱の道筋を失った。
勝俣氏が「産道に入った赤子は戻せない」と、無念さを表現したと伝えられる。
【出典】『「原子力ムラ」を超えて』飯田哲也・佐藤栄佐久・河野太郎/NHK出版‘11年
〔臭うぞう〜〕
日本における原発マフィアの巣窟は、今も、東芝、日立、三菱重工の御三家であることを鬼塚氏は示唆している↓。ここの意向を汲んだマフィアないしエージェントが経産省にも巣くっているという構図ではないだろうか。
まさに政治家・村田次官がタッチできないようなところで事は簡単に進められた。村田次官は退任の直前にこの課長を異動した(だが、後任の課長もいけなかった)。
東電の抵抗が弱腰だったとはいえ、東電は再び餌食とされた、と言っても過言ではないのではないだろうか。
・「人災」と言えば東電の責任論になりがちですが、国会議員ですらタッチできないような勢力…の下で…今回の事故が/佐藤栄佐久
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/907.html
・〔悪魔思想3〕 東京電力と関西電力は原発マフィアの餌食となった/鬼塚英昭
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/857.html
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