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2011-07-04
3/11の大震災と大津波、そして原発事故を受けて、4/19に「これからの経済生活はどうなるのか」を書きました。
その時点での眼に見える範囲での予想でしたが、結論は次のとおりでした。
政治が放置するなら、日本は物流する「物」すべてにおいて生産をダウンせざるを得ないだろう。
だから、10%は甘い。想像もできないが放置するなら10数%の生産減少を招くと考える。
これは、さらに倒産と失業を加速する。
生産供給が減少するのだが、同時に需要も大幅に減少するので、結果は正しくデフレ恐慌と言ってよいだろう。
これらと共通する部分もあるのですが、今見えている範囲でこれからの放射能汚染と生活がどうなるのかを書いてみます。
1,2,3,4号機、また新たに暴露された共用プール。
依然として綱渡り的な、危険な状態が続き、毎日四六時中強烈な放射能を出し続けています。
だが、仮に今後に大きな爆発が無いとの仮定のもとに考えてみます。
最初の一週間ほどで80京ベクレルという人間が理解出来ないほどの放射性物質が放出されている。
その殆んどが太平洋上に飛んでいったため、全滅をまぬがれた。
原発からの距離ではなく、まさしく風向きで、北西部が汚染された。
放射能汚染の最初は福島県の浜通りとされていた。
それが福島中通りと北関東に広がった。
同時に東京で水道水の汚染が判明した。汚染は会津と関東全域に広がった。
今は宮城、山形、静岡、長野の一部にも広がった。
さらに微量とは言え、北海道から佐賀までセシウムが検出されている。
「既に全国に広がっている放射能汚染」
そして今までの汚染経過をみる。
今回の原発事故で再認識されたことの一つに、大気中に出た放射能は地上に降下して濃縮する。
植物から動物に濃縮し、一方では排水流末や河川に濃縮され、一部は汚泥や廃棄物で濃縮されること。
そして、移動循環の家庭で濃縮するために、至る所に高濃度のホットスポットが増えてゆく。
そして、その大部分は高濃度となって河川、地下水、海へと向かう。
原発から毎日放射能が補充されるために、大気中の放射能はなかなか下がらないにもかかわらず、地面へ、藪へ、排水へと濃縮し、人の移動と者の移動によって、全国に拡散している。
汚泥の焼却、家庭ごみの焼却が焼却処分場の廻りに新たな高濃度の汚染地を作ってゆく。
セメント工場への燃料とリサイクルも同様だ。
二次汚染、三次汚染である。
こうして、全国至るところに高濃度の汚染が広まってゆく。
海洋と違って希釈はしない。これが基本だが、政府はまるで希釈するとでも思っているのか、放置している。
つまりは、政府が安全基準を緩和したがゆえに、全国至る所で移動、濃縮の循環がほぼ無限に続く構造ができてしまった。
従って、放射能汚染の濃度はますます濃くなり、ますます広がる。
いわゆるホットスポットは思いもよらぬ場所に、次から次へと現れて、増加し、しかも濃厚になってゆく。
政府の決めた暫定基準値などはもちろん信用したら自滅である。
本来、いくら微量でも放射能のある食品、水、建物、家具、乗り物、各種工業製品、その他は近寄るべきではない。
汚染された食品は「汚染物」であって、「食品」ではない。
しかし、この列島の至るところに汚染が広がりつつあり、半年、一年後には蔓延すると見なければならないだろう。
みんなが、少しでも被曝しないよう、除染するよう、極力汚染の少ない食品をとること。
「自分は高齢だから、国の暫定基準値以下なら食べても良いだろう」と言った考えは間違っている。
そうした考えは、放射性物質の移動、濃縮、循環を加速して、この二次汚染、三次汚染をさらに拡大し、恐ろしい事態にしてしまう。
ぜひ参照してほしい。
「驚く、日本の基準値2,000ベクレル」、「イラスト「内部被曝」について知ってほしいこと」
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