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「情報と技術を管理され続ける日本」山本尚利著2008年9月15日発刊から
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/571.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 16 日 02:54:00: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: そもそも、日米安保・日米同盟 は信頼に値するのだろうか?  (世相を斬る あいば達也) 投稿者 純一 日時 2010 年 11 月 15 日 17:47:58)

「そもそも、日米安保・日米同盟 は信頼に値するのだろうか?」のフォローアップ投稿として掲題著作から下記抜粋部分を投稿致します。掲題中にありますように2008年9月15日発刊のものです。
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 戦後の日本国民の多くは、日米安全保障条約に守られてきたからこそ、戦後日本の平和が維持されてきたと信じて疑わない。それは日米安保のプラス面であることに間違いはない。しかし、日米安保にマイナスの側面はないのか、以下にそれについて考えてみる。
 日米安保とは、日本国民にとって「柵と檻」の二面性をもっている。ここで柵とは、敵の侵入を防ぐために廻らせた防護構造物を指す。北方民族の侵入を防ぐために築かれた万里の長城は、歴史上最大の、もっとも堅牢な防護壁(柵)だ。一方、檻とは、罪人を閉じ込める頑丈な構造物だが、場合によっては、罪人(加害者)に復讐しようとする被害者から、罪人を守る防護壁(柵)の役割を果たす。抗争相手を殺したヤクザがすぐに自首するのは、刑務所に入っている状態が比較的安全だからだ。ところが、脳天気な人間には、目の前に立ちはだかる防護構造物が、柵か檻かの区別がつかないことがある。(P46)

 筆者の持論では、多くの日本人は柵と檻の区別がつかないという「途方もない無防備性」(能天気性)を有している。それに比して韓国、北朝鮮、中国の国民には、日本人のような能天気性(無防備性)はみられない。彼らはもっと、外敵に敏感であり、抜け目もなく、したたかなのだ。(P48)

 *日本人の国民性を計算した日米安保(P48)
 
 二〇〇七年一月七日、フジテレビ系『報道二〇〇一』で、中曽根康弘元首相と手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト、元NHKワシントン支局長)の対談があった。両者の一致した対米観は「米国は日本の核武装を絶対に許さない」というものだった。
 東アジア周辺諸国のみならず日本国民の多くも、日本の核武装に反対である限り、中国、ロシア、北朝鮮という核武装国に取り囲まれる日本は、米国の核の傘の下で安全保障してもらうしか選択肢はない、と中曽根元首相が強調した。この伝統的国家安全保障論は、日本に蔓延する親米思想の原点でもある。
 一方、米国のジャパンハンドラ―(対日攻略家)は、前記、柵と檻の区別がつかない日本人の無防備な国民性を徹底的に研究し、その国民性を熟知した上で、敗戦後の日本統治に成功してきた。日米安保条約とは、脳天気日本人に安全柵とみせかけて、実は檻の機能をもたせるにはもってこいの「目くらまし」ということだ。
 さて手嶋氏はこの番組で、重要な指摘をした。すなわち、「国連の安全保障理事会改革に便乗した、小泉政権による日本の常任理事国入り運動を最終的に阻止したのは、半日の中国共産党ではなく、実は米国のブッシュ政権だった」というものだ。ブッシュ政権は日本の常任理事国入りを応援するとみせかけて、最後に裏切った。(P49)

  *米国にとって極東での最大脅威は北朝鮮ではなく日本だ!(P51)

 現時点において、米国にとってアジア太平洋地域における最大の潜在的脅威国は、中国でも北朝鮮でもなく、日本である。
 なぜかといえば、日本は巨額の対米債権を抱えるドル長者国であることに加えて、その技術経営力(MOT)において、核応用技術を含めた米国の軍事技術力を凌駕するだけの潜在的軍事技術力を秘めていると、彼ら米国覇権主義者は常に脅威を抱いているからだ。
 この認識にしたがえば、米国覇権主義者にとって、日米安保条約は、日本を守る防衛柵どころか、実は日本を封じ込める「檻」そのものだ。
 さらに現在の彼らは、昔と違って意外にも日本の核武装そのものに本音では反対しているとは限らない。この点は前記の中曽根元首相と意見を異にする。彼らの真意を厳密に代弁すれば「日本の軍事技術力が米国の軍事技術力を凌駕することは絶対に許さない」のだ。その範囲なら、彼らは通常兵器でも核兵器でも、もっともっと、日本に割高で米国製兵器を売りつけたい。
 そして本音では、イラン・イラク戦争のような極東戦争を起こしてくれて、東アジア人が同士討ちで国力を消耗してくれることを密かに期待している。
 現在、日本の核武装に反対しているのは米国より、実は中国であり、韓国なのだ。しかしながら、戦後の自民党幹部も外務官僚のトップも六十年以上、日本国民に日米安保の真実を正く伝えてこなかった。
 一部の賢明な日本人は、このような日米安保の欺瞞性にうすうす気付いていたはずだが、知らぬが仏でいるしかなく、故意にだまされたにすぎない。また、日本周辺の各国も日本は米国に守られていると錯覚してきたので、結果的に、戦後六十年以上、奇跡的に日本の平和が維持できた。
 しかしながら、北朝鮮の金正日は、日米安保の欺瞞性のみならず、その脆弱性をも、とっくに見透かしている。だからこそ、堂々と日本に軍事的挑発を仕掛け、それによって日本国民を意図的に不安に陥れ、間接的に米軍の日本駐留を正当化する効果を狙っている。米朝関係は一九九一年のソ連崩壊以降、八百長関係に陥ったとみてよい。(P52)

   *偽装の日米同盟の行方、それは日本の孤立化(P53)

 今、偽装の日米同盟の今後が気になる。筆者の懸念は「日本孤立化のシナリオ」である。このシナリオは一九九一年時点において、米国人フュ―チャリストで、筆者の勤務した米国シンクタンクSRIの元研究員、ピーター・シュワルツ博士によってすでに予言されていた。
 米国政府は共和党政権、民主党政権にかかわらず、アジア太平洋地域の外交戦略において、日本ではなく中国を重視しているのである。
 要するに、近未来、日本の孤立化、すなわち「日本封じ込め作戦」の黒幕が米国単独から、米中の連合体となる可能性すらある。
 そのシナリオ予測から、外務省の描いた夢、すなわち日本の国連安全保障常任理事国入りが、夢また夢、獲らぬ狸の皮算用であったことが明白である。
 それでは、日本を潜在的脅威国とみなす米国覇権主義者(主に石油・軍事覇権主義者)は、今後、日本でなく、中国と半永久的に友好関係を維持するつもりだろうか。
 否、それはあり得ない。彼らにとって中国は単に、日本に次ぐ第二の潜在的脅威国にすぎない。
 彼らの戦略発想では、仮想敵に常に優先順位をつけている。つまり、超長期的には、まず日本を弱体化してから、中国を弱体化するという発想だ、日本を弱体化するために、一時的に中国を味方につけるだけだ。彼らにとって常に、今日の友は明日の敵なのだ。超長期的には当座、中国をも弱体化するだろう。
 ここで誤解のないように断わっておくと、一般の米国民がこのような発想をしているわけではない。あくまで、ごく少数の米国覇権主義者の戦略発想である。彼らは中国共産党政府の覇権化阻止に向けて、さまざまな仕掛けをしていくだろう。
 一方、したたかな中国共産党政府の指導者は、そのくらいのことはとっくにお見通しだ。非常に残念なのは、そのくらいのことも読めない日本の指導層の脳天気性にある。
 同じ東アジア人でなぜこれほどの違いが生じるのか。その答えのヒントは、万里の長城がなぜ日本でなく中国に存在するか、という事実に潜んでいる。万里の長城(国家安全保障の証)の存在は、大陸国である中国の指導者が、古来より「脳天気な遺伝子」をもたないことを証明している。したがって彼らは、日本の指導層より米国覇権主義者の企みを深く読めるということだ。(P54)
*******************************************************************************
(投稿者:メモ)

@(投稿記事)>さらに現在の彼らは、昔と違って意外にも日本の核武装そのものに本音では反対しているとは限らない。
                  ↓
フォロー元記事へのコメント再掲になりますが、1971年当時。
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03. 五月晴郎 2010年11月15日 22:54:37: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
アメリカ側からすると、日本に外交をさせない為の日米安保条約、と言えるだろう。下記1971年時点での認識から今も変わっていない。日米安保に積極的に与する人間が、そうした雑誌に下記のように書いているのだから間違いないだろう。
外交をさせないとは、属国状態に、ということだ。
アメリカがそうするのはアメリカの為にしているのだから当然と言える。中国も中国の為だ。では、「前原をバックアップする日米安保マフィア(日本のマスメディアも含む)(投稿記事)」は何の為にだ?性格が浮かびあがってくる。
=転載開始=
73歳の革命政治家と48歳の戦略家の初対決が1971年に行われた。ニクソン政権の国家安全保障担当の大統領特別補佐官であるキッシンジャーと、中国国務院総理の周恩来。 周恩来は部下が用意したメモには一切目もくれずに滔々と話す。一方、キッシンジャーは交渉の論点となる事項をびっしりと書き込んだ大学ノートを携えていた。周恩来は「ずいぶん分厚いノートですね」と皮肉った。 ベトナム戦争の泥沼から脱却するには米中接近がどうしても必要だった。それを正確に理解している中国首脳は周恩来だけだということもアメリカは知っていた。 日本はもはや経済的に強大な力を誇っていた。もし日米安保体制がなければ短時間のうちに日本は核兵器を製造するであろうとキッシンジャーは言った。「日本を暴れ馬にしてはならない」。こうして周恩来は革命中国の主要な敵であるとしてきた日米安保体制を黙認した。 ニクソンは、米中接近のために長年の盟友である蒋介石を切り捨てることは決めていたものの、アメリカ議会に絶大な力を持つ台湾ロビーや保守派の反撃にも気遣っていた。「反共の闘士」という政治的資産をうまく使いながらも、ベトナム戦争を裏で支える中国への接近を試みるという交渉だったのだ。一方の周恩来も、文革で壊滅的な打撃を負った中国外交の再建に乗り出していたさなかのことであった。
『文藝春秋2007年1月号「周恩来とキッシンジャーの握手」手嶋龍一 』
=転載終了=
転載元:
http://hougakukyoushitu.cocolog-nifty.com/thirdroundthriller/2010/03/post-9df4.html
「糖質〜趣味のブログ 2010年3月 6日 (土)」「周恩来とキッシンジャー博士の初対決」

転載元:「そもそも、日米安保・日米同盟 は信頼に値するのだろうか?」      http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/546.html#c3
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A(投稿記事)>そして本音では、イラン・イラク戦争のような極東戦争を起こしてくれて、東アジア人が同士討ちで国力を消耗してくれることを密かに期待している。
                ↓
過去投稿記事への投稿者に依るコメントの再掲
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01. 2010年10月02日 13:22:55: vQUQNtBSgQ
投稿した内容からずれてしまうが、英米はイランとイラクを交代で叩く。
なぜ叩くのか。
この二国は潜在的な力を、資源だけでなく、持っているからだ。
UAEやサウジ・アラビアは国民国家ではない。
日本の歴史から類比はナンセンスだが、無理に極端に喩えると平安時代の荘園主と荘園で働く者とでも云うような統治体制である。
荘園で働く者は、近代国家の国民ではなく、国民がいないのだから、国民により編成される軍もない。サウジに米軍が駐留する。

イランとイラクは近代的な国民国家を作ってきた。
潜在的な力があるところを英米は叩く。

英米のグランド・デザインの壮大なこと、そして緻密なこと、懐の深さは、我々の追随出来るところではない。しかし認識することは出来る。認識した積りで凄いから怖いから尻尾を振るのは、認識が出来ていないからだ。彼らにとって最も扱い易く心中で最も馬鹿にされる。
彼等は我々からすると、ずっ〜と昔のことから連続した時系で現状を把握している。そして、ず〜っと先の未来から現実を作ろうと思考する。
よく例えば中韓は昔のことをしつこく言うと云った手合いがいるが、世界中、日本も含めて連続した時系で現実は動いているのである。こうした手合いは、他者に時系を都合良く切られて脳に貼られた、何国人かに関わらずの阿呆だ。

彼等を正しく認識し応じ方を間違えた為悲惨な結果を招いた勢力が戦前の日本にあったが、衣鉢を継いだのは、和田春樹氏の示唆のように、中国とその遊撃隊国家北朝鮮だ。
極東を見るとき我々は阿呆の声を聞かず見なくてはいけない。

と、床屋や銭湯では話せない過激なこと書いちゃったけど。

転載元:「サムライ小沢にビビった米国戦争屋:日本封じ込め作戦始動か?」 http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/621.html#c1
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B(投稿記事)>彼らにとって中国は単に、日本に次ぐ第二の潜在的脅威国にすぎない。
                 ↓

現在では第一が中国、第二が日本ではないか。そして田中宇氏の指摘にあったように、日本と中国の力が拮抗していたのが、鳩山政権時の東アジア共同体構想を挙げての対中国交渉試行時ではなかったか。あれが拮抗した力を背景にして交渉する最後のチャンスだったのではないか。  

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コメント
 
01. 五月晴郎 2010年11月16日 03:10:01: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
・投稿記事中、以下は私の変換ミスです。

半日→反日

・投稿記事中、以下は私の入力ミスです。

超長期的には[当座]、中国をも弱体化するだろう。
        ↓
超長期的には[当然]、中国をも弱体化するだろう。


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