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<反日は虚報>など 本澤二郎の「北京・天津友好の旅日記」(1) 
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/406.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 13 日 11:54:04: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51682161.html

「ジャーナリスト同盟」通信 本澤二郎の「北京・天津友好の旅日記」(1)
から、下記を転載投稿します。


<反日は虚報> 

 今回、93回目の訪中を敢行することが出来た。支援してくれた友人らに感謝しなければなるまい。北京では多くの日本研究者らと交流する機会に恵まれた。筆者が「親類と親しい友人に対して、久しぶりに北京に行くことになった」と声を掛けると、期せずして「大丈夫か」という反応があったことを、あえて講演会の冒頭で紹介すると、会場から驚きの声が上がった。原因は日本マスコミによる「反日デモ」報道であることを理解させるためだった。それは虚報だからである。

 マスコミの「反日」報道は、今回ばかりではない。過去にも何度もあったが、今回は格別の部類に入るだろう。虚報ゆえに筆者が12日間滞在していて、中国人に意地悪されることも、危険な目に遭うことは皆無だった。現地で報道している記者らも被害に遭ってはいない。
 「反日」キャンペーンの背景は何か、に中国人研究者の関心が集まった。ためにする報道は、善良な日本人を「反中派」に仕立て上げるものである。「なぜ、そんなことをするのか」「目的は何か」に彼らは興味を抱いた。
 一部の学生など若者の怒りは、彼らの解説によると「反菅内閣」「反前原」「反松下政経塾」ということなのだ。あるいは日本政府部内の好戦的な軍国主義派への反発というのである。
 断言できることは中国に「反日」はないといっていい。考えてみるがいい。中国には13億とも14億とも言われる人民が生活している。さまざまな人たちがいる。元気のいい若者は、携帯電話という便利な情報伝達手段を用いて自らの意思を表明しようとする。これは健全なことである。
 初めて、友好国のはずの日本政府に中国漁船が拿捕され、船長が逮捕されたものだから、これを強行した前原国交大臣(当時)に反発する青年がいるのは当然だろう。それをもって「反日」と決めつける報道は正しくない。「反前原」「反政経塾」だが、断じて反日ではない。日本人が暴行を受けるという事態は全く想定できない。
 中国の人民は決して「反日」ではない。日本の技術やアニメ・マンガの支持者は多い。天津では、リコール三昧のトヨタ車の人気に陰りは全くなかった。「アメリカの策略に引っ掛かったのだ」と弁護している。虚報に徹する日本マスコミにこそ問題があるのである。
 日本政府やマスコミが嫌がらせをしなければ、中国からの観光客が減少することなどないだろう。日本からもどんどん中国観光に行くべきだろう。北京に行ったら、ついでに天津に足を延ばしたらいい。東京に匹敵する近大都市に多くの日本人は驚くだろう。
 隣人と友好的に付き合うことが、人間として断じて正しい。改めて確認しようではないか。

<パキスタン航空利用はチャンス> 

 中国に足を向けると、必ず日中友好に力を尽くした宇都宮徳馬さん、そして国交正常化を実現した大平正芳さんらのことを思い出す。政治決断した最高責任者の田中角栄さんのことも。それは帰国する今日の機内でも頭をよぎった。

 帰国する2010年11月12日は、午前5時30分少し前に目が覚めた。北京の外交官養成大学で知られる外交学院の国際交流センター920室である。茶を飲みながら急いで洗顔して洋服に着替えた。
 外は真っ暗だ。テレビをつけると、NHKが朝のニュースを流していた。天気予報は「21度にもなる」というので、股引(ももひき)を脱ぐかどうか迷ってしまった。しかし、北京の朝は5度以下のはずである。
 そのままにして上からズボンをはいた。その代わりセーターは着ないことにした。5時50分ごろ1階ロビーに出ると、見送りしてくれる陶君(4年生)が学校の運転手と待ち構えてくれていた。彼は1年間、中部大学に留学している。来年は大学院に入る。また会えるだろう。苑崇利教授の配慮である。1人だとタクシーをつかまえるのに大変である。それが不要というのが、なんともうれしかった。
 
 まだ暗い6時である。渋滞無縁の時間帯だ。巨大な北京空港まで30分で着いてしまった。順調である。今回はパキスタン航空を利用したのだが、理由は一番安い料金だからである。
 かつては、日本人留学生や貧しかったころの中国人がよく使用する飛行機として定評があった。しかし、このところのビジネスマンなど日本と北京を往来する客は増えてきている。それゆえだろうか、飛行機代は予想した以上に下がらない。普段はアメリカ機を利用するのだが、今回は過去に数回乗ったパキスタン航空を利用するしかなかった。というと、かの航空機にはなはだ失礼である。
 機内サービスはまずまずだ。アルコールがないのを除けば、である。国営の飛行機のせいで、昔の中国機のように女性乗務員の表情は硬いままだ。好きな音楽も無理である。屈強な男性乗務員もいる。
 喜んでいいのかどうか、乗客が多くない。豊かになった中国人が乗らなくなったせいだろう。いっそのこと民営化して格安航空機に変身させてはどうか。そうすれば人気が出るだろう。ともあれパキスタン航空に乗ることを、大いに薦めたい。

<北京空港はパンク状態?> 

 パキスタン航空の難点の一つは予約確認を必要としていることである。北京に入った後で、北京のパキスタン航空事務所に電話を入れなければならないのだが、これがいつも担当者不在であってつながらない、あるいは電話中などで予約確認に手間暇がかかる。
 飛行時間の変更も当たり前らしい。
 それよりも、広大な北京空港も時間帯によってはパンク状態なのである。成長経済を反映してか、飛行機の離陸にかなり時間がかかる。人気空港なのであろうが、離陸に1時間以上待たされてしまった。

<天国から地獄へ> 

 過剰な表現を用いると、中国の滞在は実に愉快なものだった。夢のような時間を過ごすことが出来た。だが、日本に戻り、成田から快速電車に乗ると、右翼的な雑誌や週刊誌の広告を見せつけられると、うんざりで、ある。夕刻のテレビニュースは中国漁船衝突ビデオの流出騒動である。
 官僚政治の特質の一つは過剰とも言える秘密主義である。本来は、これを公開させた関係者の勇気をたたえるのが筋というものであろう。何が機密であろうか。国益に反しているであろうか。秘密にこそ問題があるのである。野党もマスコミも狂っている。
 この間、オバマはインドーインドネシアー韓国と中国封じの戦略外交を演じ、それに歩調を合わせる、それこそ悪しき菅官内閣ではないか。胡錦濤は、温家宝のギリシャに次いで、先日はポルトガルを訪問して救済の手を差し伸べている。イギリス首相のキャメロンが売り込むロールスロイス・エンジンの購入を決めた。
 政経塾内閣はというと、財官閥主導よろしくTPPに突進、農家・農業を切り捨てようとしている。加えて、財閥法人税を減税するといい、大衆課税に躍起となっている。民衆に敵対しているではないか。
 こんな情けない日本政治を目の前で見ないだけでも幸せというものだろう。「北京・天津友好の旅日記」を記録しようと思う。忘れないうちに。
                     2010年11月12日20時10分記  

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コメント
 
01. 2010年11月13日 12:29:42: ssqMwP3Ywk
私がここのサイトに来るのもマスコミとは違うものがないかと思ったからであるが
小沢氏の記事なども潜水艦で誰々に会った。許しがあった。とか現実とはまったく
違う、いわゆるホラというのも混じっている。だんだんとどこの情報が本当のものなのか解らなくなっている。
テレビに出てくる中国人(一応有識者となっているが)は怒鳴りあい、自己主張だけしかしない人物ばかりと思っているし、どの情報が真実なのかなぁ。

02. 2010年11月13日 12:41:20: d82UrVdcdI
この手の記事を読む際のわたしの判断基準は書き手が大仰な言葉や過激な断定調の言葉を使っていないかどうかに注目している。
いくら小沢擁護でも、たとえば

>隣人と友好的に付き合うことが、人間として断じて正しい。改めて確認しようではないか。

こんな言葉をみると、わたしはすぐに眉にツバをつける。
隣人と友好的に付き合うことはいいことだ。しかし「断じて正しい」なんて強圧的な言い方を見るとわたしぎくっとする。
いったいなにをそんなに興奮しているのかと。あたりまえのことじゃないか。
しかし隣人と喧嘩をすることもある。隣あわせなんだから、必ずさまざまな揉め事が生じる。喧嘩をしないほうがおかしい。
喧嘩をしたらすぐにそれは悪なのではない。喧嘩を通じて隣人との仲が深まることもある。
どうもこの記事の主は客観的かつ冷静にものごとを見ているとは思われない。
「管内閣」批判「前原批判」つまりは「反日」じゃないの。
一般庶民大衆がそこまで厳密に区分けなどできない。「管内閣」を批判しているのをみれば「日本は悪い奴だ」というのが素朴な反応だ。

わたしはこの記事、信用しない。


03. 2010年11月13日 12:45:15: 4X9NNhhT8k
本当わからないね。
実際に中国にいく人が少ないから比較材料がない。
中国が地続きの隣国で、日常的に人々が行き来してれば、
マスコミ情報が虚像かどうかすぐバレてしまう。

この記事が一般的な旅行者の印象を綴ったものに
過ぎないとしたら、日本は滑稽な国だな。


04. 五月晴郎 2010年11月13日 13:03:52: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
こういうこと↓だと思いますがね。

=転載開始=
いつしか僕たちは「戦争を仕掛けて、皆殺しにしたい程に他国の国民を憎む」ということができなくなりました。極悪非道な独裁者に支配された国家であっても、その国民の大半は普通の人間なのだと知ってしまったからです。

 先の戦争の際、「鬼畜米英」などと言って憎悪を募らせることができたのは、結局は、情報不足で相手のことを知らなかったからです。知ってしまったら、本気で憎めない。

 世界中に友人がいたり、世界中でビジネスを手掛ける人が、積極的に戦争を望むということは考えられません。ウェブによって「世界中がつながっている」という感触もリアルにつかめるようになりました。

("地球市民"という言葉も、かつては市民運動を揶揄のための言葉でしたが、ウェブによってまんざら絵空事でもなくなりました。)

 その一方で、内心、戦争を望んでいる人は僕たちが考えている以上に多いものです。

 例えば、競争社会から脱落したミスフィッツ(不適応者)たちは、潜在的な戦争待望者だと言えます。

 赤木智弘氏の有名な論文「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」(『論座』2007年1月号)は、戦争を望む"敗者"たちの心情を活写しています。

 事実、「生と死のギャンブル」によって、既存の秩序をシャッフルするという思想には悪魔的な魅力があります。僕自身、落ちぶれて路頭に迷い、二度と這い上がることができないと悟ったら、戦争を望むと思います。

 僕たちは未来が閉ざされたとき、戦争に"活路"を見出してしまう。為政者もまた、内政に失敗すると、戦争を起こして国民の目を反らすものです。これらは人類が何度も繰り返してきた過ちです。
=転載終了=

転載元:『「現実逃避としての"愛国"」 と 「僕たちは"戦争をする理由"を失った」』
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/789.html


05. 2010年11月13日 13:04:14: OqYNarPpoI
>今回、93回目の訪中を敢行することが出来た。
>支援してくれた友人らに感謝しなければなるまい。
>北京では多くの日本研究者らと交流する機会に恵まれた。
>筆者が「親類と親しい友人に対して、久しぶりに北京に行くことになった」と
>声を掛けると、期せずして「大丈夫か」という反応があったことを、
>あえて講演会の冒頭で紹介すると、会場から驚きの声が上がった。
>原因は日本マスコミによる「反日デモ」報道であることを理解させるためだった。
>それは虚報だからである。

こういう嘘が北朝鮮帰国事業の悲劇を生んだのですね。
いや日本的には、在日朝鮮人、在日韓国人ともさっさと帰って欲しいところではありますが。


06. 2010年11月13日 13:07:30: 4X9NNhhT8k
>02
日本のTV報道が客観的に淡々と事実を伝えた日はありせまんよ。
「大仰な言葉や過激な断定調の言葉」のオンパレードでしょう。
あなたは同じ論理、同じ前提により、
マスコミ情報も信用すべきでは無いと思いますが(笑)

私は中国には行ったことがありませんが、
海外から帰ってくると、日本の特殊な情報カプセルを異常に
感じることはしばしばです。だから書き手の情報環境の
落差の感覚は理解できる。リアリティを感じますね。


07. 五月晴郎 2010年11月13日 13:20:03: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
>>5
もの凄い飛躍とこじつけしますね。
北朝鮮帰国事業の時代と今では、上記各コメントのように、情報の流通に差があるし、共通する歴史の法則と云った類のもんでもないでしょ、この記事。

08. 2010年11月13日 15:17:56: 4g8wLzQ3Xs
凄いとこ突いてきますね、五月さんもw

    ジロー


09. 2010年11月13日 15:24:56: Hdldat9Obs
五月晴郎様 本澤二郎氏の文章を久しぶりに読む機会を得ることができ、ありがとうございました。小沢一郎とは同年生れの政治部記者でしたね。私的なことですが小沢氏とは憲法についての認識は対極的でもあり関心の埒外でした。また本澤氏に関心を抱いたのは著書『改憲の陰謀』(1997)を読んでからのことです。その後政権交代が現実味を帯びてきた頃、西松建設の外為法違反の報道に接したとき、これは小沢氏を狙ったものだと直感しました。果せるかな半年後大久保秘書の逮捕となりました。巷間流布されている小沢氏の評判は決してよいものではありませんでした。そこで自分なりに小沢氏を知ろうと考え古本屋に行き,『日本改造計画』をはじめとして海江田万里『ぼくが小沢政治の嫌いなほんとの理由』まで10数冊を手に入れて読んでみました。その中に本澤氏の『小沢一郎・日本改造計画の危険性』(1993)も含まれていました。『改造計画』と『改造計画の危険性』を読み比べてみたことを思い出します。それ以降、小沢氏は自身の努力もあり急激に変わったように思います。護憲か改憲かという硬直した腑わけをすれば、確かに小沢氏は改憲・国家主義に類別できるでしょうが、合わせて自主独立・農本主義(農業に限定されるものではない)を核に据えたものに変わってきたように見ています。この変貌に対して本澤氏がどのような認識をし、政治家小沢を評価するのか、興味深いものがあります。教示されたブログにより『北京・天津旅日記』2を閲読できました。感謝。


10. 五月晴郎 2010年11月13日 15:39:08: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
>>9
よかったです。
私は『台湾ロビー』で本澤二郎氏を知りました。
御指摘、勉強になります。有難うございます。

11. 2010年11月13日 18:15:04: GEoBcbYFbU
>競争社会から脱落したミスフィッツ(不適応者)たちは、潜在的な戦争待望者だと言えます。

こりゃあひどい。w
競争社会を肯定しているわけでもあるまい。
まして、その競争社会を作り出した小泉の自己責任論を容認しているわけでもあるまい。
競争社会ではなく小泉によって作られた格差社会であり、そこから無理矢理脱落させられた存在を「不適応者」とは、あまりにひどい表現だ。
この記事を書いた者の心の奥にある思想が手にとるようにわかる。

おい!五月だかクソだか知らないが、さっさと失せろ!
ここはおまえのような口先だけの主義者が来るところじゃない!
あほう。


12. 2010年11月13日 19:22:14: V9v3x58ZaU
>11
2ちゃんやヤフーにそんなのがゴロゴロしてると思うが。
日がな一日、チョンがどうの、在日がどうのとかやってる連中とかな。
ある一面では事実だろう。

13. 五月晴郎 2010年11月13日 22:07:51: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
>>12
黙殺されるように。
このスレのフォーローアップ・スレでも(http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/415.html#c2)、他でも多数色んなモード(笑)を装って粘着するストーカーです。
下記URLを御参照ください。
「荒らし」
http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/220.html#c22

14. 2010年11月14日 00:03:04: MaFr27pLGI
いや、ホントにそうだと思うが。
ここ2年ほどで仕事で中国に行ったり、日本で中国からの赴任者と接する機会がとても多くなった。
それまでは反日教育された中国の若者なる存在を信じていたので、おっかなびっくり接していたが、2年を経過して少なくとも沿岸地域にはそのような人々は存在しない事が実感出来てきた。
やはり親米マスコミの性質の悪いプロパガンダだったんだろう。>>01
>。ヨ管内閣」を批判しているのをみれば「日本は悪い奴だ」というのが素朴な反応だ。
このような単細胞な反応をするのは日本のネット右翼くらいではないか?
第二次大戦が終わった時に、ドイツも日本もそれぞれの対戦国からドイツ人そのもの、日本人そのものが悪い奴だと批判を受けたのか?
どちらも国民はナチスなり軍国主義者に騙されたのだとされ、国そのものが断罪された訳ではないだろうに。

15. 五月晴郎 2010年11月14日 02:47:57: ulZUCBWYQe7Lk : AnPH8ZXDmM
↓コメントの方は中国から書き込まれているようです。
=転載開始=
06. 2010年11月14日 01:14:50:xxxxxxxxx
この石平なる人物、日本国籍を取った元中国人だが、中国の政権批判を生業にし、しかもよりにもよってあの「チャンネル桜」の常連ということで、どうにも好感が持てないのだが、ここで言っているのは確かにその通りだ。
小生も80年代の中期から中国との付き合いがあるのだが、確かにその時期には対日感情は今よりもはるかに良く、「反日」などという言葉が日本のマスコミに登場することも無かった。
そんな言葉が頻繁に聞かれるようになったのは、むしろせいぜいこの10年ぐらいのことだと思う。そして日本の方でも「反中」とか「嫌中」というのが同時に出て来た。

おそらく中国では90年代後半から、確かに江沢民が歴史教育などの中で日本の侵略戦争を殊更に強調し、しかも戦後の日本の民主化については全くと言ってよいほど意識的に触れない、日本側では歴史修正主義がはびこり始め、またコイズミの挑発的な靖国神社が繰り返されることで、非難の応酬が始まり、それぞれの国内での偏狭で排外主義的なナショナリズムが高まって、経済的にはますます一体化が進んでいるにも関わらず、政治的あるいは歴史認識などの溝がますます拡がって、それが事ある毎に噴出する、あるいは政治的に利用されることが続いている。

ただマスコミ報道(とりわけ日本の)は誇張や一面的な事象を追いかけている場合が多く、例えば中国の「反日」思想があらゆる場所、あらゆる階層に浸透しているなどということでは全く無いのだ。ちょうど日本で排外主義的な右翼思想に毒された人間は、やはり社会の中ではごく少数であるようにだ。

この書き込みも実は中国から書いているのだが、先月から今月初めに掛けて中国の一部の都市で起きた「反日」デモについては、中国の全国紙やTVなどの主流メディアが全く報道していないため、その地元以外の場所ではほとんど知られていないのだ。私はインターネットで日本メディアのホームページも見られるし、その他の情報にもアクセスできるから、日本にいないが大よその情報は知っている。ただそこではまた日本メディアの中国情報についても大いに吟味が必要で、決して鵜呑みにすることはできない。例えば先ほど挙げた中国の一部地方都市での「反日デモ」だが、日本のメディアによれば中国の政府当局は反政府運動に発展することを恐れて押さえ込みを図っているのだという論調が一般的だったが、それは理由としてはむしろかなり副次的なもので、中国の党・政府の主流派(当然、胡錦濤主席や温家宝首相らの現在の指導部)は、やはり基本線では対日関係を修復しなければならないと考えていて、江沢民時代のようにナショナリズムを煽るような行為は抑え込むというのが主な理由だと思える。

この点で、中国の指導部の方が日本の菅内閣よりも政治的センスははるかに勝っていて、今の時点で日本との対立を深めることによるデメリットは良く判っているからだ。そして水面下での窓口や逃げ道といった部分もちゃんと用意した上で事に望んでおり、近頃の日本の「前原ケンカ外交」に代表される落とし所を全く考えないような稚拙な事は絶対にしない。そう言うと「そんなことは無い、日本の方が…」と反論したい人がいると思うが、それなら今回の横浜APECで日本と中国のどちらがより存在感を発揮し、政治的に成果を上げているかを客観的に見てみるといい。私が反論するよりよほど明らかだろうと思う。
=転載終了=
転載元:http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/425.html#c6
    『80年代の中国若者は「南京大虐殺」を知らず日本大好きと識者』


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