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佐藤優こそは、2.26事件の青年将校である
投稿者:ウエダ 投稿日:2010年10月11日(月)13時01分33秒
こんにちは、皆さん、植田です。
佐藤・鈴木緊急シンポですが、律令理性論が完成した今、私には、こういう時局問題を一刀両断に論じ切る議論は、非常に有益です。律令理性と自然理性の対決が、今、実際の現場ではどうなっているか、と。
日本人の政治家や、官僚、メディアや識者たち、観客たちは、自分をどちらの側に置いて、時局を見ているのか?
たとえば、佐藤・鈴木両氏が、国家機密費の問題を政争の具にしてはいけない、と訴えます。シンポに出席していると思われる自民・民主の国会議員たちに対して。
平成10年の沖縄の県知事選挙で稲峰氏が当選したとき、自民党政権は国家機密費をここに投入したといいます。稲峰知事が提出した選挙費用報告書を見ると、18億円のマネーが使われたことになっているが、沖縄県内だけではとうていこれだけの資金は集まらない。国家機密費が使われたと。で、このことを鈴木氏が、当時の自民党の野中幹事長に確認したところ、最初は否定していたが、食堂でなにげなく質問したら、「そういうこともあったかなあ」と認めた、と。
で、もしその時、国家機密費が使われなければ、稲峰氏の当選もなかったかもしれず、そうなれば、普天間基地問題が、自民党政権が決めた形とは異なっていた可能性もある、と議論が進みました。
それはいいのですが、いや、これはこれで問題ですが、今はそれではなく、私に気になるのは、「党派を超えて、私たちは日本人だから、日本人として考えよう」と両人が主張する場合、です。
その日本人とは、いったい誰のことなのか、と。
戦後の日本問題は、すべてがすべて、この「日本人とは誰なのか」という点がぼやけているので、発生しているのではないのか?
だから、日本人であれば誰もが自分が住んでいる場所を愛しているのに(=なじんだところが天国さ)、それを形にできない、と。
民主党政権のぶざまな衝突事件の処理の仕方を見よ。
以上、まず一点。
次に、佐藤氏の指摘で興味深かったのは、今回の中国政府が使った手法は、まさに1950年代に日本政府がソビエト政府に対して使った手法である、という点。
当時、ソビエトは、北方領土に関して、「領土問題はない」としていた。
それに対して、日本政府は「ある」としていた。
だから、日本政府は、ソビエトに問題があることを認めさせるために、四島同時返還でなければだめだ、と主張した。
これにソビエトがのった。
交渉の結果、シュワルナゼが「日ソ間に、領土問題はある」と認めた、と。
で、日本政府は、そのことを確認した後、四島返還の要求を取り下げて、二島返還の主張に切り換えた。
したがって、「四島返還」の主張は、交渉の戦略だった。
これを今、中国政府が行っている。
日本政府は、尖閣諸島に領土問題はない。
中国政府は、ある、と。
だから、今回の事件で、「ある」という可能性が出てきた、と。
そうしたのは、民主党政権の中途半端な処置のせいだ。
それはそうなのですが、動画のパート2の最後の所に出てきますが、佐藤氏はどうやら今回の衝突事件の核心のところを認識していません。
それは、なぜ海保は、不正操業ではなく、公務執行妨害を逮捕に理由にしたか、です。
なぜ不正操業で逮捕しなかったのか?
ここにいかなる判断があったのか?
逮捕理由の判断のところに、致命的ミスがあった、と私は考えます。
というか、公務執行妨害で逮捕するしかなかった海保には、そうするしかない事情があった、と。
今回の事件では、領土問題と同時に、そこのところが「戦後日本」問題の核心点です。
もう一つ。
今朝紹介した動画で、私は初めて佐藤氏がしゃべっている場面を見たのですが、なぜこの人は、かくも「熱く」なれるのか。
それは、この人が、まさに2.26事件の青年将校の心境にいるからだ、とわかりました。
そして、それゆえに、戦前と戦後の違いが見えていない、と。
とりあえず、ここまでにしておきます。
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