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佐藤・鈴木の両氏が浮き彫りにした日本の「戦後喜劇」 (uedam.com)
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/500.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 10 月 14 日 02:05:33: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: (uedam.com) 投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 10 月 14 日 02:00:51)

http://www.uedam.com/senkaku1010.html
佐藤・鈴木の両氏が浮き彫りにした日本の「戦後喜劇」
投稿者:ウエダ 投稿日:2010年10月11日(月)23時47分26秒

 こんばんは、皆さん、植田です。

 佐藤・鈴木動画の一日の締めくくりです。

 朝、動画を見たら、その内容がきょう一日、頭にこびりついて、脳内でぶんぶんと旋回していました。
 そしたら、どうも両人の議論が粗いなあ、という感想が出てきました。
 どこが粗いか?

 1 1950年代の北方領土問題。
 ソビエトと北方領土の返還交渉をするために、日本外務省は「4島一括返還」を主張しました。これは、佐藤氏が説明したように、あくまでも「領土問題は存在しない」と主張するソビエト政府を交渉の席につかせるための戦術でした。
 外務省の本音は、2島返還で良い、ということでした。

 で、戦術は見事に成功。
 シュワルナゼが乗ってきて、日ソ間には領土問題があると認めました。

 そこで日本側は本音作戦に入ります。
 つまり、ソビエトと2島返還交渉の開始です。

 ここに出てきたのがジョン・フォスター・ダレス。
 ロンドンで重光外相を呼びつけ、「もし2島返還でよし、という交渉をするなら、アメリカは沖縄を日本に返さない」と。
 アメリカはあくまでも4島返還交渉をせよ、と日本政府に要求しました。
 これをもって、佐藤氏は、「ダレスは重光外相を恫喝した」と表現しました。

 確かに、恫喝のようにも見えます。
 が、はたしてそうなのか。
 一日、そのことが私の頭の中で旋回していたのですが、夕方になって、この表現はバカバカしいではないか、という結論になりました。
 ダレスは、アメリカの国家戦略として外交をしているだけ、と。
 それを恫喝と解釈するのは、日本側の幼稚さでしかない、と。

 すなわち、幕末のイギリス公使のハリー・パークスの演技をダレスもしただけのことではないか。
 東洋人は、一般に、脅せば言うことを聞く、と。

 重光外相は、ダレスが何と言おうと、自分の主張をそこですればよかっただけのこと。
 それだけではないか。

 で、重光外相が、ダレスの言いなりになるしかなく、その理由が日本国の安全保障がアメリカに依存していることにあるのなら、そのことをはっきり言え、と。
 なんなら、手を切ってもいいんだぜ、と。

 ここになって戦後日本の真実が浮上するわけです。
 手を切りたいのに、切れない。
 だから対米従属になるしかない、と。
 なぜか。
 昭和天皇が「アカ」は絶対にいやだ、と主張するから。「アカ」と戦争をするアメリカの方がいい、と。

 だから、一連の論理の連鎖を考えると、結局のところ、ダレスの恫喝を呼び込んでいるのは、日本側ではないか、ということになります。
 結論的には、佐藤氏の「ダレス恫喝」論は、問題の連鎖の思考を最後までしっかりと煮詰めていない、と。

 2 尖閣諸島事件。
 佐藤氏によれば、「アメリカ軍が沖縄に駐留していることは、抑止力となっていると説明されが、本当にそうなら、今度の事件のようなことが起きるはずがない。だから、現在の米軍は抑止力になっていない。」ということです。

 さて、この場合の真相は何か?
 というと、領土問題では、アメリカは中国も支持しないし、日本も支持しない。中立を保つ、と国家戦略で決めている、というのが正解でした。
 これは複数のアメリカの高官が明言しました。

 だから、中国政府は、安心して不法操業をすることができたというわけです。
 憲法9条国家の日本に何が出来る! とばかりに。

 佐藤氏が、ここでも、「日本は中国になめられている」と強調しましたが、当たり前のことです。
 他人に守ってもらっていて、しかも自分では自国を防衛する意志は、なし。
 これでは、どうぞなめてください、と中国を誘惑しているようなものです。
 で、中国は、その通り、経済大国になり、軍事大国になりつつある今、誘惑されました。

 3 その尖閣諸島問題ですが、1978年のとう小平・大平会談での暗黙の合意を、今回、民主党が破った、と佐藤・鈴木両氏が指摘しました。
 とう小平は、二国間の間で、尖閣諸島には領土問題はないかのようにつきあおう、と提案。
 これが今日まで日中の尖閣諸島に対する暗黙の合意だった。
 だから、小泉政権時代に不法操業があったとき、中国人をいったんは逮捕したものの、すぐに強制帰国させた。つまり、両国には何も問題はないことにした、と。
 これぞ、大人の外交である。
 ところが、今回は、民主党が幼稚な外交を展開してしまった。

 と佐藤氏が主張しました。
 が、はたしてそうなのか。

 いや、私は、とう小平時代の戦略と決別を告げたのが今回の事件だった、と見ます。
 だから、とう小平・大平会談での「尖閣諸島・棚上げ」戦略という日中間の「大人の態度」は、今回の中国の不法操業によって放棄されたと見るべきだ、と私は思います。

 以上、3点、佐藤・鈴木動画を見て浮かんできた両氏の議論の「粗さ」でした。

 そもそも安保体制の中で、日本国の強さを主張せよ、などという議論は、ダンテの「人間喜劇」ならぬ、日本の「戦後喜劇」です。
 だから、中国になめられるな、と主張できる佐藤氏の心理が私には理解できません。
 自分でなめられるような状況を設定しておいて、なめられるな、もないだろう、と。

 そう主張するのであれば、集団的自衛権の行使を外務省は認めよ。
 そして国会は憲法9条を改正せよ。
 こちらをするほうが先だろう。
 これをしないで、何が「なめられるな」だ。

 といいたくなるわけですが、外務省にあこがれて入った人には、戦後の日本が置かれている大局など、見えないのだなあ、と私は思います。
 その場、その場の状況のなかでの、強さだの、恫喝だの、と。

 いや、佐藤氏が実に熱心で、真面目な人であることが動画を見るとよくわかるだけに、かえって、「戦後喜劇」となります。

 で、佐藤氏に批判されている外務省の現職の官僚たちは、何なのか。
 まあ、機密費で、競馬をやる人たち、と。
 アメリカが日本の外交権を実質的に握っているのだから、外交官なんて、やってられないよ、と。
 だからワインを退蔵しようぜ、と。これぞ、日本人外交官が享受できる外交特権である。  

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コメント
 
01. 2010年10月14日 11:59:09: loRgzEvYXQ
この論考の本質的な欠点は、核武装をしないかぎり、または核兵器を最終手段とする軍事力を持たないと中国と対等に議論ができないという、結論を背景にもつことです。アメリカの東アジアにおける、対ロシアソビエトにおける戦略は沖縄を始め日本のアメリカ軍基地を梃として、緩衝の盾として敵国と対峙できることとして日本との安全保障条約のメリットがあり、その構図で核戦力と軍事力をシフトしているわけで、尖閣問題において中国との仲裁に入らないのは自明。投稿者の論理は次に9条をとりはらい、徴兵制をしく必要を懐に持っている。かなり言葉を手繰るのが上手だけど結論は核戦争ありきである。
いかなる困難があっても領土と資源、技術立国社会の自国益、なによりも人々の生活の糧を核戦争をしない前提で獲得していく議論をする、その対象を広げて行くために尖閣列島のことを交渉する以外に無いと私は思う。

02. 五月晴郎 2010年10月14日 13:57:42: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
>>1
貴コメントへの単純な疑問で申し訳ないのですが、技術的な力(武器)に重きを置き過ぎ、技術的な力を行使する主体の存在が、貴コメントでは米国従属の従来のものであるという前提で推論されているように感じました。
この前提では貴コメントのように推論されるのは理解出来ます。

核は物理的な力、Forceです。
Forceを行使する力はPower(権力)です。
投稿論考はPowerの所在を問題にしていると考えます。


03. 2010年10月14日 15:40:18: loRgzEvYXQ
02様
うまく回答できないのですが、核は物理的な力であり権力がそれを制御している訳ですが明けられないパンドラの箱を明ける能力(あなたの言われるpowerでしょうが)をもったままたたずんでいるだけです。だが力の効力は経済的な国益に帰着するのが現世界情勢だと思います。力の論理で核兵器など放つためには極東で一部用いられたとかいわれるようなきわめて限定的な行使しかできないだろうし、その結果を見通せない馬鹿などいません。益として見合い用のない現実が圧倒的に控えているのは当たり前のこと。しかし「放つぞ」という権力というか脅しの力と行使の意思決定力と同等の力を経済関係の力学が生み得るということがあるのも、今日の世界情勢の真実だと私は思っています。現に中国は核の威力により国益を確保したのではありません。アメリカのイラクやアフガン侵攻をした連中は別として、佐藤氏のなめられてはならないという思いはそういう戦略上の言論だと思います。投稿者は所詮パワーを行使するためには核戦力のような圧倒的暴力装置を背景に持たないとならないという前提に立っておられます。
だから九条を変え、核戦力を始めとする国防の手段を蓄積するための方向に切り変える可能性も入れた話ができるのです。

04. 五月晴郎 2010年10月14日 16:36:31: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
>>3
おっしゃる所は、良く分かります。
しかし、端的に申し上げますと、>>2の繰り返し、堂々巡りになってしまいますが、

>所詮パワーを行使するためには核戦力のような圧倒的暴力装置を背景に持た
>ないという前提に立っておられます。

現在の日本の「パワー」は、「圧倒的暴力装置」を持つ米国が存在して成り立っているということを、3様は上記>以下で言い換えているかと存じます。
私は、こうした「パワー」の所在を問題にしています。
当然に国民主権で本来あるべきです。

九条は勿論大変に重要です。
しかし、一条から八条は天皇に就いて憲法は書かれています。小沢氏は天皇は国家元首であるという見解を持っておられます。私も同様です。
では、何が問題か。この憲法の解釈権を、国民の代表である政治家ではなく、米国に従属した官僚が持っていることに問題があると考えます。


05. 五月晴郎 2010年10月14日 16:50:19: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
>>4続き
したがって、中国の副主席のどなたかが訪日される際に、天皇に関し小沢氏がしめした見解が正しいと考えます。宮内庁の官僚の言は、天皇を極端に言えば神学的な権威とし己らが利益を図ろうとするものだったと考えます。つまり、この言は、こうした官僚の中の或る部分の人達の利益や、彼等が戦前の天皇に代わり仕えんとする米国の利益を図ろうとするものだったと考えます。

06. 2010年10月14日 23:29:17: loRgzEvYXQ
「憲法の解釈権」が特定の者しか持てない??、小沢氏が以前にした天皇の位置づけと関わる話とかぐるぐるずれていってますが、何が言いたいのか解らないので議論はやめます。
投稿者の意見から発したのに離れすぎたことを問答したら時間がなんぼあっても足りないでしょう。それに投稿者は迷惑がっていますよすでに。あしからず。

07. 五月晴郎 2010年10月15日 00:42:23: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
>>6
そうですか。投稿記事の転載元の執筆者の方が迷惑がられてますか。
誠に申し訳ございませんでした。今の時間以降、転載させていただいて投稿することは二度と致しません。本当にすいませんでした。この旨をよしなにお伝えいただけたら有難く存じます。

08. 五月晴郎 2010年10月15日 02:54:37: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
おそらくloRgzEvYXQ氏は(投稿記事は転載投稿だが)、転載元の執筆者が投稿者だと勘違いされてたんだろう。7を書く際にも、そう思ったが、だから私は氏が転載元の執筆者の御知り合いで、そうした苦言が氏に伝えられるなりしたのかと思いました。で、否も応もなく苦言通りにすべきで、悪い事をしたと思ったが、そうなんだろうか。出来たら氏に教えて欲しい。

@>>投稿者の意見から発したのに離れすぎたことを問答したら時間がなんぼあっても足りないでしょう。

これは、転載した投稿記事をどう読むかが、氏と私の視点の違い、議論の前提の違いになっていると思います。
私は、執筆者は対中国で強さを主張せよと言いながら憲法9条を改正せよと言わない佐藤優氏の矛盾を挙げ、「そもそも安保体制の中で、日本国の強さを主張せよ、などという議論」は喜劇だと言っている。つまり安保体制を言わば国体のようにした権力のありようを執筆者は問題視していると読んだわけです。

A>>それに投稿者は迷惑がっていますよすでに。あしからず。

この御話で、氏は投稿元の執筆者の氏は知り合いなのかしらん、と思ったが、結局@の読み方は氏の読み方が正しいのであるという氏の主張かと。

B>この憲法の解釈権を、国民の代表である政治家ではなく、米国に従属した官僚が持っていることに問題があると考えます。
>>。ヨ憲法の解釈権」が特定の者しか持てない??

憲法には官僚しか持てないなんて書いてないです。しかし、実態は官僚が解釈権を持っている状態であると私は思います。
転載元の執筆者の見解は、米国が戦時中から天皇の利用計画を立て、しかし東京裁判でこの計画の実行に支障が出てきたので、憲法を日本に与えた。つまり、米国からすると比喩的に言えば戦前の天皇に代わり憲法を日本人に与えた。と、いうものだったと思います。
戦前、民が臣(官僚)を通して、つまり官僚が解釈権を持つ天皇に実生活で繋がったように、(戦後は国民が代表の政治家を通じ直接憲法と実生活で繋がるべきところを)官僚の解釈を通じて憲法と実生活で繋がっているのは事実で、官僚が解釈権を持ってしまってると言えると思います。

しかし、氏は本当に転載元の執筆者の方の御知り合いかも知れませんので、この転載元の転載投稿は止めるようにいたします。


09. 五月晴郎 2010年10月15日 22:30:39: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
loRgzEvYXQ氏 誤解のないよう以下を参照ください。

戦後の言論をすべてご破算にする「昭和天皇が安保条約を主導」説(uedam.com)  
 http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/455.html
吉田茂のストライキ(uedam.com)  
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/456.html
池田ミッションは、昭和天皇の意向に違いない=残念ながら、決定的証拠がない(uedam.com) 
 http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/457.html
全日本人が知るべき豊下説=戦後日本の国体は昭和天皇がつくった(uedam.com) 
 http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/458.html
昭和天皇がつぶした西村熊雄・条約局長のアイデア(uedam.com)
  http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/459.html   
官僚だけに「私こそが日本国家である」という意識が持て、選挙政治家に持てないのはなぜか (uedam.com) 
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/361.html
現在の日本国で、「国家意志」をする者は誰か?(uedam.com)
 http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/403.html
官僚主導に、いかなる政治思想的根拠があるかと、全日本人は問え(uedam.com) 
 http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/405.html


10. 2010年10月16日 02:06:17: loRgzEvYXQ
 全引用を拝見しましたが、始めに感想を言うと国の統治レベルの権限者が世界を動かして行くという思想を感じますし、例えば「女」が「庶民」が、庶民の営為が生む歴史事実が抜け落ちた歴史観がとうとうと述べられていると思われました。万世一系の皇系と官僚体制が社会の核となってきた歴史を把握すれば他は小とするという、男社会の論理が展開されているという感想を持ちました。結果としてその象徴、頂点が官僚であり皇系の歴史意思にならざるを得ないものを感ずる。日本戦後史のエポックである安保、日米同盟をそれを軸に懇切に説明いただき、感服する部分も多い。しかし現状へのつなぎが男社会論ではすっきりしない、いわゆるこれからはこうなるという展開に明確でないものを感ずる。
 さて、引用によると、安保が反コミュニズムバリアとしてその機能が日本国体のがわから構想され、日米両国民、在民の安寧のために選ばれたのではなく、「万世一系の天皇が所有する国体」の護持のためであり官僚がその補完をしている安保の現状は、アメリカの保護を実は日本自身が望んで得ているのであることについてはいささかも変わっていないこと、さらに佐藤氏らは「安保」とその補完概念であった9条などぶら下げたまま、中国に憤ってはならないということ。つまりアメリカ統治下の日本をわきまえ、その象徴である9条を取り去って戦争可能状態にして自力防衛体制を整えてからだったら言ってもよいのだよ、とシニカルに言い渡しておられることまで。良くわかりましたと申し上げます。この引用先の論者の示されることを理解するために私は正直知識不足ですし真摯に勉強をし直さなければなりません。ただし問題の根本は理想的な状態で核の整備による防衛体制を官僚と国民ができる限り同意しあって保有することで、決して解決しないと思っています。逆に官僚を使役しうる核を放つ意思力/Powerを国民自身が防衛意思のもとに持ち保持と執行の自覚を持つ持たないにかかわらずです。結局、世界の前に佇むだけです。またはむごたらしい悲劇に人類を巻き込む可能性の前に立つのです。
始めに投稿に意見を申し上げたかったのは、せっかくも万世一系の官僚支配を劇的に弱めることの可能性を露わにした「政権交替」による革命的情勢を国民選挙も経ずに「官僚支配」の方向にねじ戻し、押し曲げた現政権の何がそうさせたかと言えば、確かに国民の意思ではびくとも動かない国体の威を持つ官僚的意志決定の制を究極の組織原理とする男社会がそうさせているのも確かだし、沖縄基地問題以降ふつふつとわき起こる核武装論と自衛隊の真性の軍隊化の唱導が非常に危険な情勢を招くことになっていること、それが尖閣列島問題を梃に拍車をかけかねないことです。核戦争や徴兵はいやです。私は投稿者様の論旨を誤解をした部分もありますが、ますます劣化が指摘される国際的な日本の地位や経済を改善するのには、たとえば技術立国、科学立国をおこない、そのためにネットワーク社会をどんどん利活用する生活者のニーズや能力、またエコロジカルな地球規模の危機意識とその共感にそった技術を生み出す営みからできる主張がパワーになるのだという思いは変わりません。釈迦に説法ですね、ひるがえって五月晴郎様はこんなこと先刻承知のことと笑われるとも思いますが。 こんな時間です失礼します。

11. 五月晴郎 2010年10月16日 12:28:42: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
>>10
誠意ある御対応御教示有難うございます。

政権交替を成し得て、政権が旧来の「国民の意思ではびくとも動かない国体の威を持つ官僚的意志決定の制」から変容する状況を得たにも拘わらず、現下状況であるのは「男社会」が招来したものなのでしょうか。
制度をオペレートし、必要に際しては設計を見直す理性に、男性、女性の別はないと思うのですが・・。



12. 五月晴郎 2010年10月16日 12:33:22: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
すいません、訂正します。

X 政権が旧来の「国民の意思ではびくとも動かない国体の威を持つ官僚的意志決  定の制」から変容する状況を得た

            ↓

○ 政権が、旧来の「国民の意思ではびくとも動かない国体の威を持つ官僚的意志  決定の制」を、変容させる状況を得た


13. 2010年10月16日 13:26:17: loRgzEvYXQ
五月晴郎さま
阿修羅というかなり意識の高い人々のサイトで私などが長い論をさらすことに、非常に引け目を覚えますし最後のレスポンスとさせて頂きたいのですが、とくに明治政府を担った大臣閣僚に付き従う官僚政治の風は圧倒的に男社会のものであり、婦人の参政など、毫にも必要を感じない典型的な明治維新期という歴史時期が作り上げた作風があります。それは政治から社会生活および文化芸術を担う芸術家まで例外ではなかった思いますし、庶民を睥睨しうる男の威厳が形作られそれが体勢をなしていました。ただしリアルな社会生活では女性の力がどんどんそれらの不公平を溶解し続けていたこも事実ですが決定的な反抗や社会変化とはなりませんでした。
そして、今回議論させていただいたことの内容と強く関連する、太平洋戦争を是とし遂行した人々および軍と官僚の社会の作風であったのであり、戦後のアメリカによる極東裁判による敗戦国を解体する一方的な弾劾を経て天皇を仰ぐ男たちの精神風土の根底にあり続け、なお今日の国体護持こそ指名と考える官僚の作風があるのだと思いました。私の言っているのは単に右翼の形でしょうか。庶民を睥睨しうる男子像がなす、男社会の論理というところです。芸術家では三島由紀夫氏をイメージしてしまいます。
繰り返しですが私のようなものが論を展開してしまったことに怯えつつまた御対応を心に留めて投稿のボタンを押させていただきます。失礼します。

14. 五月晴郎 2010年10月16日 13:59:11: ulZUCBWYQe7Lk : 3TceM4k07M
承知しました。くどくどすいませんでした。
御教示、大変勉強になりました。有難う存じます。

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