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『フライデー』がスッ破抜いた経団連会長を狙うNEC関本会長ジュニアを巡るスキャンダルの舞台裏
●本誌特別取材班
●『フライデー』記事の衝撃
わが国を代表するコンピュータ会社・NEC(日本電気)関本忠弘会長のとんでもないファミリー・スキャンダルが勃発した。さる9月5日発売の写真週刊誌『フライデー』が報じた、長男・雅一(37)の「不倫妊娠」騒動のことである。
この関本ジュニア、『フライデー』では「何かとお騒がせの大手広告代理店勤務」とボカされていたが、これは電通のことで、同社の第7営業局で主務を務めていた。電通といえば、このところ社員の不祥事が相次いでいるが、雅一の場合はむしろNEC会長である親の威光を笠に着たもの。何しろNECの関連会社と取引のある知り合いのグラフィックデザイン事務所から、愛人に月々30万円の”お手当て代”まで出させていたというのである。
告発した愛人は、福岡県出身のM・F(27)といい、女優の墨田ユキに似た、なかなかの美人だ。彼女は約1年前、東京・六本木のクラブで4日間だけアルバイトをしたことがあり、その初日、たまたま客としてやって来たのが雅一だった。彼は一目惚れし、たちまち2人は愛人関係になったようである。そして、彼女をNEC関連会社と取引のあるデザイン事務所に形だけ就職させたのだという。
だが、破局はほどなくやって来た。雅一は彼女のためにマンションまで提供していたとも言われるが、その賃貸契約の際に提出した住民票から、妻子持ちであることがバレてしまったのだ。実は雅一は彼女に対し、ずっと独身で通していたという。その上、彼女を妊娠までさせてしまう。当然ながら、こうなると、「話が違うわ。どう責任取ってくれるのよ」となるのは時間の問題だった。
いま手元に、雅一が彼女宛に書いた”念書”のコピーがある。日付けは今年7月13日。そこには、「私、関本雅一は○○○○○(愛人の実名)さんと2年後までに、すべてをクリアにし、どんなにおそくとも、結婚します」と記されている。本気ではないのに、「いずれ(いまの妻とは)離婚するから……」などと、問題解決をズルズルと先送りしていたとしか思えない。
「8月20日のことです。その日も、彼女は今日こそはハッキリと話を付けようと、彼に電話したんです。ところが、彼は軽井沢で開かれたイベントの準備に出掛けていて連絡が取れなかった。それで、ついに彼女はプッツンした。何しろ、もうそれ以前から彼女が『このままじゃ、慰謝料請求訴訟を起こすしかないわ』などと言うと、何者かから『身の程をわきまえろ! 天下のNECの息子にそんなことしたら、どうなるかわかってんのか!』といった脅迫めいた電話があるなど、ドロ沼状態だったというからね。しかも決定的だったのはこのころ、彼女以外にも愛人をつくっていたのを知ってしまったことでした。それで彼女はもうらちがあかないと、ある知り合いに相談。その人物が『フライデー』に持ち込んだというわけです」(彼女の関係者)
雅一は『フライデー』の取材には、「彼女とはあくまで、ホステスと客の関係です。当然、結婚していたことも知っていたはずです」と、開き直りとも取れる発言をしていた。が、さすがに記事が出てマズイと思ったのだろう。その後、彼女にはいくばくかの”口止め料”が払われ、彼女は以来”貝”になっているという。
●スキャンダル記事の背景とは……
もちろんこれだけなら、たんに大物ジュニアが火遊びをして、手痛いしっペ返しを受けたというだけのよくある話。だが、『フライデー』の報道以来、財界内部ではまったく別の見方が囁かれ出しているのだ。「ひょっとして、このスキャンダルの背景には、父・忠弘氏の経団連会長選が絡んでいるのではないか……」
経団連(経済団体連合会)会長− 鉄鋼、電機、自動車、電力、金融など123の主要団体と大手企業1000社以上が結集する、わが国最大・最強の経済団体トップの座。その権力は別名「財界総理」と呼ばれることでもお分かりのように、強大なものがある。
そのひとつが政界への影響力だろう。何しろ、経団連はかつて自民党に年間120億円もの”経団連マネー”を注ぎ込んでいたのはもちろん、政治献金あっせん廃止に踏みきった93年以降も国民政治協会を通じて巨額の献金を行ない、選挙の際には集票マシーンとして大きな力を発揮してきたのである。
現在、この経団連会長の座に君臨しているのは、豊田章一郎トヨタ自動車会長なのだが、豊田がこの8代目会長に就いたのは94年5月のこと。内規では2期4年が原則だから、来年春に任期切れとなる。そして、次期会長の有力候補と見られていたのが、実は現副会長の今井敬新日本製鉄会長、それに元副会長で、今回息子のスキャンダルが勃発した、開本NEC会長その人だったのだ。
なぜ、この2人なのか。まず、今井。実は経団連会長も政界同様、禅譲というのがこれまでのパターン。そして、豊田が今井を指名するとの観測がしきりだからだ。
総理・総裁を選ぶ際、派閥がものをいうように、経団連会長の場合もその人物評価より、まずどこの財閥系企業に属しているかが重要となる。そして、歴代の会長は旧三井系か中立系に限られている。豊田会長の出身母体であるトヨタ自動車は三井系、3代目会長だった土光敏夫が出た東芝も同じだ。一方、中立系は東京電力や新日本製鉄で、前会長の平岩は東京電力、6代目の斎藤英四郎、5代目の稲山嘉寛は新日鉄といった具合だ。「豊田さんと同じ三井系が2代続くのは、やはりまずい。となれば、中立系。しかも、来るべき日本版ビッグバンを控え、旧財閥が金融持ち株会社を通してグループ強化を図りつつあるいま、なおさら中立の方が無難でいい。しかも今井さんは、橋龍政権の最大課題である行革を、経団連の行革推進委員会委員長として旗振りしているからね。ただし、新日鉄から3人も会長を出すことに反発があるのは事実。また、鉄鋼業界の地盤沈下が激しい中、いまさら『鉄は国家なり』でもないだろうと、時代にマッチした業界出身者を抜擢すべきとの声もある」(全国紙経済部記者)
こうした中、半導体やコンピュータを扱うNECは、まさに時代にマッチした最先端企業。ただし、NECはまだ1人も会長を出した前例のない住友系であることに加え、個人的にも、「今井さんの評価はまずまずだが、閑本さんは自分だけ目立てばいいというタイプで、とても業界を引っ張る器ではない」との評が一般的だった。そして、「それなら、まだ準住友系のアサヒビール会長の方がましだ」(財界関係者)などと、当初、関本を推す声は住友系企業内でさえそれほど高くなかったと言われる。
ところが、「今井が最有力」と言われていたこの情勢が、この夏過ぎ以降、「今井と関本で互角」と大きく変化していったのである。そしてその裏には、ひとえにNEC並びに関本個人のがむしゃらとも思えるほどの根回しがあったようだ。
関本は1980年NEC社長となるが、94年2月、自ら会長となり経営の第一線を退いている。実はこの会長就任の前日、豊田が経団連会長に就任する(同年5月から)ことが内定したため、当時、次期経団連会長狙いの準備のために辞めたと見られたものだ。実際、ほどなく社内に「プロジェクトK」なる経団連会長取りのための専門チームを設けたというから、そのなみなみならぬ意欲が窺える。「これ以降、経済雑誌などを見ると、異様に関本さんのインタビュー記事が多いのに気づくでしょう。広告代理店を使って、意中の有名財界人や政治家と対談などを行い、あわよくば取り込もうという作戦。ただ、『経済界』の佐藤正忠と対談するなど、トンチンカンなところがあるし、95年のNTT分割民営化論議の際、大反対し、執行部批判を繰り返したことがまだ尾を引いている。何しろ当時、維進派だった新日鉄や東京電力とは今も犬猿の仲とも言われてるほどですから。また、昔、トヨタ自動車が経営危機に陥った際、住銀が融資を断った経緯から、トヨタは同じ住友系列のNECに、できるなら譲りたくないという感情をもっている」(事情通)
こうしたなか、今年に入って関本は『三宝会』の世話人代表に就任した。実はこの任意団体は、竹下登事務所が作った政治家・マスコミ・経営者の集う会なのだ。そもそも住友系大企業ということでNECは竹下と太いパイプがある。この代表就任もそういった人脈を経団連会長選に利用しようという腹があったのではないかといわれているのだ。「6月に持たれた三宝会の集まりでは、竹下、小渕恵三、亀井静香などに混じり、JR各社や日産自動車、日航などの社長、役員の顔も見られたそうです。いずれも住友系ではない大企業ですからね。関本を推す声が他派閥からも大きく起これば、豊田さんとしても無視できないでしょうしね。同じ6月には、経団連副会長も退き、まさに根回し一筋のようです」(全国紙政治部記者)
実をいうと、経団連会長のイスをめぐっては、今年初めまで「豊田続投」の声も出ていた。2期4年はあくまで内規に過ぎず、今井も関本も”玉不足”という引き算の結果だが、夏過ぎにはこうした関本の根回しが効を奏したのか、「続投」の声も急速にしぼんでいったのである。「いまでこそ、豊田さんは行革を声高に叫び、その目処がつくまでと続投を望む声が高くなっていますが、かつて1960年代後半、経団連が今日の規制緩和の先駆けとなるコメの部分自由化容認を打ち出した時、トヨタ自動車も、当時常務だった豊田さん自身も大反対した。また、この間の佐藤孝行が総務庁長官に就任した際もインタビューに答え、『ロッキード事件のことはよく知らない。自民党の行革推進本部長の佐藤さんはよく知っているが、真面目な方だ』だからね、といってた。誰がなるにしろ、まあ、国民の方をちっとも向いていないことだけは確かでしょう」(前出・経済部記者)
●『フライデー』事件の裏事情
いずれにしろ、こうした「関本優勢」になりつつあるなかで登場したのが、今回のスキャンダルなのである。そのあまりのタイミングのよさを考えても、財界内部で仕掛け説が浮上するのは当然だろう。「たしかに、関本さんの経団連会長就任を快く思わない勢力がやらせたんじゃないかという噂は流れています。とくに豊田会長の続投が危うくなったトヨタ自動車の名前がしきりに囁かれている」(財界関係者)
実際、取材を進めると、このネタを『フライデー』に持ち込んだのは、大物ブローカーのKであることが判明した。彼は雑誌『B』や『T』のオーナーもつとめていたが、イトマン事件に絡んで逮捕され、現在、保釈中の身。過去、NECが属する住友財閥の中核、住友銀行を攻撃したこともある人物だ。やはり、背後に反関本派の依頼があったのだろうか。
「意外に知られていないが、ホステスを使って財界人やその御曹司の弱みを握ったり、スキャンダルをデッチあげる、いわゆる『美人局』は大企業でもけっこうやられている。私自身、ある財閥系企業から、仕事の依頼を受けたこともある。銀座の『P』『J』『H』なんかそれ専門のホステスを置いているし、ある都銀が、その目的のためにオープンした店も知ってるよ」(事情通)
しかし、当のK自身は仕掛け説をこう否定する。「たまたま知り合いの女で、相談を受けたから乗ったまでのこと。経団連会長選とは、一切関係ない。でも、NECはとんでもない企業だよ。関本だって会長になったら勲一等をもらえるし、2年後のNEC100周年に名誉会長に就きたくて狙っているだけのことだろう」
たしかに、Kが関本ジュニアの愛人と4年前頃からの知り合いで、直接、彼女から依頼を受けているのは事実のようだ。また、相談を受けたKは『フライデー』にネタを持ち込む前に関係者を使って、関本ジュニア本人にネジ込んでおり、そういう意味では直接、彼が反関本勢力の依頼を受けていたとは考えにくいだろう。
しかし、実をいうと、『フライデー』の記事が出た直後、このスキャンダルを経団連会長選と絡めた形の怪文書が出回っているのである。本誌はその文書を入手したが、そこにはこんな活字が躍っていた。「次期経団連会長ポストを狙っているファミリースキャンダル報道」「この記事の影響はきわめて大きく、関本の経団連会長ポストは絶望的で、下手をすればNEC会長の進退問題にも発展しかねない」
週刊誌の記者が解説する。「怪文書にはNECのかなり詳しい内部事情も書かれていますし、同社の講談社への記事潰しの動きにも触れている。どう考えても、ジュニア本人ではなく、父親の関本会長をターゲットにしているとしか思えません」『フライデー』の第一報が仕掛けだったかどうかはともかく、少なくとも今回のスキャンダルが経団連会長選に利用されていることは間違いないようなのである。
もっとも、今回のスキャンダルをめぐって動いたのは、一方のNECも同様だった。こちらは経団連会長選への悪影響を懸念して、社をあげて記事ツブシに動いた形跡がある。「最初、NECはKに接触しています。名前を聞いて、当初は同じ姓を名乗る横須賀方面の右翼と勘違いしていたようですよ。でも、話がつかなかった。それで、今度は講談社に働きかけた。まず、一柳さんが昵懇にしている『フライデー』担当局長の元木昌彦に頼み、元木は記事中止を約束したとも言われます。それで関本さんは安心して、予定通りパリに出張した。ところが谷雅志編集長が突っぱね、結局、記事は出た……」(講談者関係者)「一柳」とは、NECの顧問を30年も務めている、”陰のドン”ともいわれる一柳博志のこと。そのマスコミ人脈は広く、元木とも飲み食いする親しい関係にあるといわれる。ただし、元木がそんな約束をしたかと言えば、常識的にはあり得ない話だろう。「一柳は役員クラスにも電話を入れたが、無理といわれた。それで、次に大森さんが別の幹部に電話を入れたとボクは聞いている。もちろん、電通を始めとする複数の広告代理店からもどうにかならないかと打診はあったし、他にも様々なルートからのプレッシャーがあったようです」(別の講談社関係者)「大森」とは、前内閣情報調査室室長の大森義夫のこと。長期にわたる室長時代の情報交換を通じて、元木を始め講談社には複数のパイプがある。しかも今年からNECに天下り、現在、常務を務めている”大物”だ。
もし彼らが動いたのが事実とすれば、講談社には相当のプレッシャーだったのだろう。実際、編集部では「記事になったのが不思議」という声まで飛び出すほどであった。
●経団連会長のイスはどうなる!?
それにしても、なぜ、NEC・関本はがむしゃらとも思える経団連会長のイス取りに出たのだろうか。今回の息子のスキャンダルがことさら経団連会長選絡みで語られるのは、こうしたNEC側の姿勢への反発があったと見る向きも多いのだ。
その理由は、大きく2つあげられる。
まず1つはNEC自身の企業体質。同社は徹底して政治力で伸びて来た企業だけに、今回も自社から経団連会長を出し、日米貿易摩擦で槍玉に上がっている半導体交渉などを有利に展開したいと思っているのではないかという見方がある。「なぜ、未だ高額で性能も決して優れているとは言いがたいNECのパソコンが、わが国でのシェアを半分近くも占めているのか。それは政治力で持っていち早く利用者を取り込んだ結果なんだ。その典型例が公立学校や警察庁を含む中央官庁へのパソコン導入だ。竹下元首相の政治力を背景に、通産、自治省に根回ししてそのシェアを分捕った。大人になっても、学校で慣れた同機種を使いがちなだけにそのメリットは実に大きいからね」(自民党代議士秘書)
実は、泉井事件が浮上し、泉井純一とある大物元通産次官との蜜月関係ぶりがとりざたされた際、この代議士秘書は本誌記者にこうはっきりと証言してくれたことがあった。「関本さんがまだ社長だった時のことだ。NEC主導である財団法人が設立された。この財団は、この次官に裏金を流すためのダミー会社だったんだ。ボクもその設立パーティーに出て、彼にそれとなく尋ねたら、あせっちゃって、口の前に指を一本立てて黙ってろっていう態度を取ったんだから間違いないよ」
そして、NECの政官界工作のキーマンといわれるのが、前述した一柳なのである。彼が生え抜きでもないのに却30も顧問の座にあるのもその政治力を買われているからだという。実際、レーガン大統領とは日本人で最も個人的に親しいといわれ、その関係から共和党は元より米商務省にまで食い込んでいるとも。関本会長が貿易摩擦問題で米政府を痛烈に批判できるのも、スパコン問題で商務省を相手に訴訟までするのも彼の人脈あってと言われる。「『三宝会』の会長に関本さんが就けたのも、一柳さんのお陰だろう。彼は、衆議院議長にまでなった益谷秀治の秘書を務め、戦前の政界フィクサー・辻嘉六の娘さんで、旧宏池会の女王といわれた女性が元の奥さんですから。息子の結婚式には、竹下さんや金丸信、安倍晋太郎、小沢一郎、森喜朗などそうそうたる顔ぶれが揃ったそうだ」(前出・政治部記者)
一方、もう一つの理由は旧住友財閥グループの強化のためと見られる。「21世紀に向け、おそらく各旧財閥は同じ関西が地盤の住友・三和と三井、三菱の3グループに吸収合併されて行くだろう。第一勧銀がいま問題になっているのは、こうした流れのなかの潰し合いの結果という見方もできる。しかも、住友はこのままではイトマン事件などでの多額の負債のため、三和に吸収される可能性さえあるだけに、なおさら財界の総本山である経団連のイスを取って、その威光を背景に挽回を図りたいはずだ」(前出・財界関係者)
さらに今回の取材の過程で、NECに関してこんな驚くべき事実も浮かび上がって来た。実は同社はグループ中核の住銀や一柳らのルートを通して、ウラ社会とも非常に親密であるようなのだ。「新宿の住友ビルが建設工事中、関東のある広域暴力団とトラブルになったことがある。その際、田中角栄の紹介で小佐野賢治が仲介の労を取って事件は収まったが、以来、この暴力団が関東では住友系企業の守りにつくようになった。なかでもNECはそうとう食い込んでいるようだ」(情報紙発行人)
さらに、かつて住銀の地上げを巡ってある関西の有力団体が揉めた際、NECも住友系有力企業ということでターゲットにされた。結局、フィクサー・佐藤茂の仲介で収まったものの、以来、NECを始め住友系企業はこの団体にも食い込まれていったという。
実は今年1月、警視庁の吉村博人刑事部長が大手企業の関係者を集めたある会合で、「情報紙の購読を打ち切れ! さもないと銀行1社、証券1社、それにメーカー2社から犠牲者が出る」といったことがあるという。ほどなく、第一勧銀、野村証券が摘発されたのはご存じの通りだが、実はメーカーの1社はNECと見られているのだ。
しかし、NEC側はこうした疑惑やウラ社会との関係を全否定している。また、経団連会長選についても「あれは禅譲で決まるもの。こっちから動いてどうなるものでもないし、『プロジェクトK』なるものも存在しない。(『フライデー』の記事についても)一柳さんが個人的に動いたかどうかはともかく、会社としては(記事ツブシに)一切タッチしていない」と答えるのみ。
いずれにしろ、今回のスキャンダル勃発で、関本の芽がほぼ消えたことだけは確か。現在、次期会長の目は「豊田続投6割、今井3割、関本1割」との見方が有力だという。
<敬称略>
噂の眞相 1997年11月号 特集1
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引用者コメント
1998年5月、経団連は、豊田章一郎会長に代わり新日本製鐵の今井敬を会長に選出。三宝会会長だった関本忠弘NEC会長は、1998年10月23日、NECの防衛庁調達水増し・背任事件の責任をとるかたちで会長職を辞任、経団連評議会議長など公職からも退いた。しかし同日の記者会見で関本氏は「今回の事件は全く知らない。自分には社会的責任も管理責任もない。世の中を騒がせたけじめとして代表取締役会長の職を辞す」と発言している。
産経新聞大阪本社経済部長の廣瀬千秋氏は、関本忠弘氏が他界した二日後、2007年11月13日のブログで、三宝会を作ったのは関本忠弘氏であり“異業種交流会”であったと書いている。廣瀬氏が三宝会を単なる“異業種交流会”であると表現している点には、違和感を感じざるを得ない。
http://hirosec.iza.ne.jp/blog/entry/386397/
関本忠弘氏の長男雅一氏は、2000年に離婚し、同年元フジテレビアナウンサー寺田理恵子と再婚。同年7月21日に自動車メーカースズキに広告料3億円余を架空水増し請求したことを理由に電通を解雇された。また同氏は2005年に業務上横領容疑で逮捕されている。雅一氏は、スキャンダル騒動をきっかけに人間不信に陥り、道を踏み外したようにも見える。が心の中は誰にもわからない。“財界総理候補の子”というプレッシャーは、一般人が考える以上に重いものだったのかもしれない。
http://yomi.mobi/read.cgi/news23/news23_news_1191915789
三宝会会員とされる大森義夫氏は、昭和天皇崩御時に警察庁警備局公安第一課長として治安維持活動全般を統括、1993年宮澤内閣崩壊直前に内閣情報調査室長となりマスコミの論調分析などを指揮した。典型的な情報畑である。1997年に室長退官後は日本電気常務となり、2002年に日本電気専務、2003年に荏原製作所監査役、2006年にライブドア監査役となった。
大森は、2008年、荏原製作所監査役として情報不開示を理由に決算不承認を表明し、経営陣に揺さぶりをかけた。ちなみに荏原製作所は民主党への政治献金があり、小沢一郎擁護派と評される辻恵衆院議員(民主)は荏原製作所の株主であった。大森は荏原の使途不明金を調べるためと説明したが、民主党との関係を探るために経営サイドに圧力をかけたのではないかとの憶測もある。事実は定かではない。
http://tinyurl.com/38cota6
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1213406204/
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