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《三宝会》混乱続きの参院選から総裁選に至る政治報道の知られざる舞台裏を覗く!
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/793.html
投稿者 提供人D 日時 2010 年 7 月 05 日 01:03:12: zjIwxfdYJcbls
 

(回答先: 《三宝会》政治家、官僚、財界、マスコミが集う竹下登が糸を引く『三宝会』の顔ぶれ 投稿者 提供人D 日時 2010 年 7 月 05 日 01:00:24)

「混乱続きの参院選から総裁選に至る政治報道の知られざる舞台裏を覗く!」
●第一線匿名記者  A全国紙政治部記者 B全国紙政治部デスク C民放政治部記者
 D週刊記者
A 参院選の惨敗を受けて行われた自民党の次期総裁選では結局、最も国民に不人気だった小渕(恵三)が選ばれた。この未曾有の経済危機に見舞われているという御時世に、12日間も「政治空白」を作ってスッタモンダした揚げ旬、派閥順送りで小渕に決まったワケだろう。参院選で示された民意は一体何だったのか、って言いたいね。
B 総裁選なんて所詮、茶番だよ。自民党内で初めから小渕が総裁になることは決まってたんだが、それが表沙汰になると株価も円も急落し、自民党はそれこそ国民の袋だたきにあうからね。だからワザと梶山(静六)や小泉(純一郡)を対抗馬に立てて、出来レースをさせ、総裁選期間中は株価を下げないようにしていたとの見方もあった。小渕にすれば「総裁になったらこっちのモン」だからね。
C しかし89年の参院選以来の歴史的な大敗に青ざめていた自民党のセンセイたちが、総裁選になるとガセン生気を取り戻し、各陣営とも多数派工作に躍起になっていたのはホント、最悪だった。「民意なんてクソ食らえ」といわんばかりだったね。
D その派閥工作を、新聞やテレビも、ほとんど無批判に、面白がって報じてたんだから、全く進歩がないというか……。自民党の国会議員と地方代表414人だけが投票権を持つ総裁選で、「小渕支持で一致」、「小渕優位で推移」って報じることに何の意味があるのか。
C おまけに今回の総裁選のお陰で、細川連立政権以来、影を潜めていた“派閥記者”と呼ばれる輩もすっかり息を吹き返したみたいだしね。
A それで結局、臨時国会で小渕が総理の椅子に座った。晴れて「竹下(登)傀儡政権」の誕生というワケだ。
B 新内閣では“老害”宮沢喜一が大蔵大臣に返り咲き、経済企画庁長官にはナント、あの堺屋太一が就任した。この連中に未曾有の大不況が乗り切れるとは到底思えない。
C 選挙を恐れる自民党議員にとって、小渕の使命は「衆院を解散させない」ことだけだからね。今後少なくとも、首相の任期が切れる来年9月までは小渕政権が続く可能性はある。もっとも本人は周辺に「3年はやりたい」って漏らしているらしいけど(笑)。
D 勘弁してくれよ。まあ小渕が首相に居座り続ける限り、景気が回復しないのは目に見えてるけどね。自民党はタカくくってるけど、次期衆院選は今回の参院選の二の舞、いやそれ以上の惨敗を喫するのは確実だ。
 
●的外れの情勢分析と世論調査結果の流出
 
A その参院選だけど、あらためて今回の結果には驚いたね。自民が議席を減らすことは予想されていたけど、まさかあそこまで惨敗するとは……。
C 悲惨だったのは選挙戦中盤でマスコミ各社が行った情勢分析だよね。新聞でいえば朝日、毎日、読売とも自民が60議席前後で、民主党が20議席前後と予測していた。ところがフタを開けたら、自民が44議席の大敗で、民主は27議席の躍進だろう。あの予想って一体、何だったのか。
B 言い訳がましくなるけど、あの調査段階では、半数以上の有権者がまだどこに投票するか決めていないという状態だったんだよ。それに反自民の風が本格的に吹き始めたのは、各社の紙面に情勢分析が出た後の1週間だったんだ。
D それはどうかな。反自民のうねりはもっと前からあったはずだよ。むしろ各紙の政治部記者が、竹下や野中(広務)ら自民党幹部と同じように今回の参院選を、組織票だけで戦うゴリコリの「ガイコツ選挙」と見てたからじゃないの。選挙のとらえかた自体、見誤っていたんだから、投票率があそこまで上がるとは予想もつかなかったんだろう。
A そう言われると二の句もつげないけど(笑)。公選法の改正で不在者投票の条件が緩和され、投票時間が延長されたとはいえ、58%以上の投票率は正直、驚きだった。やはりマスコミのキャンペーンが功を奏したのかな。
C いや、選挙当日の「選挙ステーション」で久米宏も言っていたように「マスコミが(投票に)行こうというから行くなんて、有権者はそんなバカじゃない」よ。やっぱり不況にあえぐ国民の「一票一揆」とみたほうがいいんじゃない。
D 実際、民意を読み切れなかったという点ではマスコミも自民党と五十歩百歩だということがはっきりしたよね。しかし噂によると今回の世調(世論調査)の結果が、報道前に各政党に漏れていたらしいじゃない。
A そうなんだ。まあ、毎度のことだけどね(笑)。マスコミ各社は今回、7月の3、4、5日で中盤の世調を行った。その結果が各紙で報道されたのは7日以降なんだが、各政党は、6日時点ですでに各社の世調の一覧表を持っていた。
B 6日には自民、公明、民主など各党が一斉に常任幹事会を開き、終盤に向けての選挙対策を練ったんだが、その資料となったのが各社の世調。各紙とも世調の際には、政党の支持率だけでなく、それぞれの選挙区の候補一人一人の支持率も調査するからね。
C 流出元はもちろん政治部記者。5日夜や6日昼には、赤坂プリンスやキャピトル東急のロビーやサ店で、記者と秘書連中が、顔寄せてコソコソやってたもんだから、他の客に相当うっとうしがられてた(笑)。
A 各社政治部のデスク、部長クラスが茶坊主よろしく自民党などに流すケースもある。もっとも自民党中枢が手にする各社の世調結果の一覧表は内調(内閣情報調査室)が作っているんだけど。
D もちろんこれまで何回か問題になったから、さすがにナマの数字をそのまま政党に流すバカな記者はいなかったみたいだね。
A 朝日は◎○△▲●に数字、毎日と共同は当選確率にアルファベットをそれぞれ組み合わせ、読売は一桁の指数と、各社それぞれバレないよう工夫している(笑)。
B 政党サイドも心得たもので、朝日は「築地」、毎日は「竹橋」、読売は「巨人」、NHKは「渋谷」、TBSは「赤坂」、フジサンケイグループなら「富士」とそれぞれ符丁を決め、一覧表にも符丁で記してある。
 
●政治評論家の「当落予想」のお粗末ぶり
 
D 政治部記者は無論、見返りを期待して世調の結果を流すんだけど、見返りといっても各党の票読みとか、選挙後の人事情報。読者にとってはどうでもいい情報ばかりで、結局、自己保身のために流すだけなんだよね。
B 「ジャーナリストは取材で知り得た情報を報道以外に用いてはならない」っていう最低限のルールも知らないヤツがほとんどだからね。まあ誰も派閥べッタリの政治部記者を本人たち以外はジャーナリストとは思っていないけど(笑)。
C でも今回の情勢分析は各社ともデタラメだったんで、各党や陣営の選対責任者の中には「かえって混乱した」って、記者に食ってかかったヤツもいたらしいね(笑)。
B デタラメといえば、各週刊誌に載った政治評論家の「当落予測」。お粗末ぶりは新聞の情勢分析どころじゃないよね。
A その筆頭は何と言っても政治広報センター社長の宮川隆義。5月14日号の『週刊文春』では自民党の獲得議席をなんと71と予測して、「中曽根ダブル選に次ぐ大勝か」だって、大笑いだよ、まったく。
B 7月2日号の『文春』では、さすがに自民66、民主15議席に修正していた(笑)。それでも実際の選挙結果にはかすりもしなかったけどね。永田町でも宮川の予想は当たらないと有名なんだろう?
C 宮川を「予想屋」と見るのは間違い。彼の持論は「選挙民は勝ち馬に乗る」で、最初の予想で自民党候補に△とか厳しい評価を付けておいて、金を持ってきたら2回目の予想で○にするらしい。早い話が「選挙ブローカー」だよ。
D その宮川に1千万単位の金を渡して選挙区調査を依頼するおめでたいセンセイもまだ永田町にはいるらしい。でも『文春』もこんな選挙ブローカーを使った予測記事を2回も載せるんだから、いいツラの皮だよ。
A 宮川の次にお粗末だったのが政治評論家の三宅久之。7月9日号の『週刊新潮』で自民党の獲得議席を63〜64と予想したのはご愛嬌としても、7月17日号の『週刊朝日』で「投票率があがる要因は何ひとつなく、史上最低を更新するのは間違いない」と断言。予測投票率は「30%台」だって。実際の半分じゃねーか(笑)。どこをどう調べればそんな予測が出てくるんだ。
C 宮川も、三宅も情報源は自民党筋。自民は投票率を42〜45%と読んでいたが、これがそもそもの間違いだったんだ。まあこの数字は自民が電通を使って調べさせたシロモノなんだけど。
D ということは、今回の自民党の惨敗の一因を作ったのは電通というワケか(笑)。
A 残りは、常磐大教授の岩井奉信や早大教授の田中愛治、慶大教授の小林良彰ら学者連中だね。揃いも揃って投票率を40数%と読み違えていた。
B 岩井は7月9日号の『新潮』で「史上最低を記録するのは、ほぼ間違いありませんね」だって、どこが「間違いありません」なんだよ。
C 田中も7月17日号の『週刊朝日』で今回の参院選を「ガチガチの『組織化された有権者』による選挙」って言ってたけど、自民党の見方とまるっきり一緒じゃないか(笑)。
D しかし何と言っても学者部門のチャンピオンは小林(笑)。同じ『週朝』で「自民は60議席半ばまで伸ばし、選挙後に加わる無所属議員を加えると9年ぶりの参院での単独過半数回復も可能」だって、どういう調査をしてるんだか。
 
●出口調査の驚くべき的中率
 
A 新聞各紙の情勢分析や週刊誌の当落予想とは対照的に、驚くほど正確だったのはテレビ各局の出口調査だった。
D TBSは自民49、フジテレビは47、テレビ朝日は40、日本テレビは46と、驚くほど実際の議席獲得数に近い数字を弾き出していた。しかし出口調査って実際、どうやっているのか、読者は知りたいんじゃないかな。
C 出口調査の手法は、実は各社の企業秘密なんだけどね(笑)。例えばNHKの場合だと今回、47選挙区1干5百力所の投票所で17万人を対象に実施したんだけど、調査対象となる投票所は、東京の「選挙班」が全国の地方局と協議しながら決めるんだ。創価学会や共産党が強い地域の投票所では、正確なデータが取れないケースがあるからね。
A それで投票所の出ロに学生アルバイトを配置して、投票を済ませた有権者に、「選挙区では誰に投票したか」、「比例区ではどの政党に投票したか」、「普段の支持政党はどこか」などの質問を設けたアンケートに回答させる。もちろん調査対象者の男女や年齢層のバランスを考えてね。何人おきに回答させるということを厳密に決めている社もあるよ。
B もちろん時間帯も考慮に入れる。午前中はどうしても学会員や共産党など組織票の割合が大きくなるからね、投票所の場所や規模によって微妙に時間をずらすんだ。そうして集めた調査結果をクロス集計し、その上で各社の取材に基づいた修正値をかけ、数値を弾き出す。
C この修正値というのがクセモノ。今回、NHKだけが44〜59と幅を持たせていただろう。NHKの調査では従来から、世調でも出口でも、自民党が強く出る傾向にあるといわれているんだ。が、今回の出口ではあまりに自民に低い数値が出たんで、選挙班が混乱。修正値をかけても確定できず、結局、民放に比べて、歯切れの悪い数値になったらしいよ。
A 今回は民放も力が入っていたね。日テレは参院選で最大規模の町選挙区20万人の出口調査を行った。TBSは28選挙区4万2千人、フジは28選挙区7万人、テレ朝は10万人を対象にそれぞれ実施した。
D けど、その出口の結果も世調同様、自民党に筒抜けだったんだって?
C そうなんだ。俺なんか、どうせ自民が勝つものとタカをくくって、投票日の12日はゆっくり出勤しようと思っていたら、出口調査の結果が午前段階で、自民の獲得議席50台って出たものだから、昼に全員招集だよ。急いで(自民)党本部に行ったら、幹部連中すでに各社の出口の結果、持っていたもの。
B その日の午後1時には加藤(紘一)と山崎(拓)、それと野中が赤坂プリンスでガン首揃えて、対策会議を開いたんだけど、そこにはマスコミ各社の出口調査の結果が手元にあり、惨敗を覚悟したといわれている。
D 参院選は選挙区が広くて、票差が大きいから、各社とも出ロの結果をみて、陣営を締め上げるということはなかった。けれども小選挙区の衆院選で同じように出口の結果が流出したら、選挙結果を左右する大問題になることは間違いないね。
B 世調の結果を流す場合と全く一緒で、政治部の記者連中には、自分たちのやっていることが選挙に影響を及ぼすっていう意識が全くない。それでいて、いっぱしのジャーナリスト気取りなんだから、末期的だよ。
C そのジャーナリストたち(笑)から入手した出口の結果で、加藤と山拓、野中は橋龍退陣を決めたんだ。その4時間後の午後5時に野中は竹下邸に行って、そこで後継を小渕に決めたらしいよ。
 
●野中に操られた総裁選報道
 
A 野中が竹下邸にいるときに小渕から「私が本当に(総裁選に)出てもいいのでしょうか」という泣きの電話が入り、そこで竹下と野中が「オレたちが支えるから出ろ」とハッパをかけたんだって。小渕もつくづく情けないヤツだよ。
B 今回の総裁選も野中が仕切っていた。小渕の推薦人名簿を集めたのは野中だからね。過去に小沢(一郎)を潰したのも野中で、永田町では「天皇」と呼ばれている。
C 今回も梶山潰しで、いかんなくその豪腕ぶりを発揮した。なにしろ野中と梶山は1年以上も口をきいていないほど仲が悪くて、今回の総裁選は言ってみれば野中ー梶山戦争だったんだ。参院選後に開かれた小渕派の総会で、梶山は「今の執行部はまるでダメ」と批判したんだが、これに野中が激怒。梶山の出馬の芽を潰すために、子飼いの野中番記者を集め「小渕で決まり」との情報をリークした。
D それで各社一斉に7月16日の朝刊で「小渕氏に大勢傾く」と報じるんだが、今度はこれを見た梶山がキレて、「こんな戦争仕掛けてくるんなら、(総裁選に)出てやる」と出馬したらしい。
B 野中は終盤戦で、中堅、若手議員にポストを乱発。あんまり空手形を切るもんだから、一時は党三役が党十役に増えたと陰ロをたたかれていた。
C その裏で野中は「小渕は過半数を固めた」、「小渕につかないとえらいことになる」という情宣活動を展開していたんだよね。
D その野中の情宣活動の片棒を担いだのがマスコミだ。「小渕、過半数に届く勢い」とかいう、「小渕優勢」の記事はほとんど野中サイドのリークだよ。
A 野中のマスコミ人脈は、永田町でもズバ抜けているからね。新聞各紙では元経世会番記者を中心にネットワークを持っているし、何と言っても郵政族のドンだから、NHKや民放各局に対する力は絶大だ。
B 選挙前にテレ朝のニュースステーションで朝日の菅沼栄一郎が「自民党が勝ってしまうが、過半数を取らせていいのか」などと発言した、といわれた問題があっただろ。
D ああ、自民党の役員会が「選挙妨害だ」、「法的措置も検討する」ってテレ朝に噛み付いた一件だろ。あきらかに自民党のテレ朝に対する牽制だったよね。
C 実はなんと自民党より先に菅沼にプレッシャーをかけた奴がいる。NHKの元経世会担当記者でSという男なんだが、菅沼の所属している朝日新聞政治部に「(菅沼の発言は)放送の中立性からも問題、放送法違反だ」などとクレームをつけてきたらしい。Sが野中の子飼いというのは永田町でも有名な話で、今回も野中の命を受けて圧力をかけたといわれている。
D それが事実だとすれば大問題だね。全く元経世会担当記者ってのは完全に政治家と癒着しているよね。
A でも今の新聞各紙の政治部は、悲惨なことに元経世会担当記者に牛耳られている。読売で総裁選を総括していたデスククラスのKなんかは野中べッタリ。現場の記者が上げてきた、小渕に不利な情報は全て握り潰していたらしいよ。逆に小泉、梶山陣営の情報は野中にツツヌケだったという話だ。
B 野中は各社の政治部だけじゃなく、上層部にも人脈を持っている。その証拠に、今まで野中の批判記事って、どこの新聞にも載っていない。マスコミの中では野中批判はタブーとされているんだ。
 
● 総裁選で明らかになった「三宝会」の実態
 
A 今回の参院選の自民党の選対責任者は野中だろ、あれだけの惨敗を喫したら普通、責任問題が浮上するよね。マスコミは加藤や山柘のことは選挙に負けた「A級戦犯」だって叩くくせに、チャッカリ官房長官におさまった野中の責任問題については1行も触れていない。
B 公明との選挙協力を取り付けるために、池田大作のレイプ事件で橋龍を創価学会に土下座させたのも野中だ。が、今回の参院選で学会票はほとんど自民党に入らなかった。
C 本来ならば即、幹事長代理辞任だろうけど、さすがは「天皇」と呼ばれるだけあって、戦争責任は問われないというワケか。
D 野中と梶山の骨肉の争いの末に、自民党以外の誰もが次期総裁に望まなかった小渕に決まったわけだけど、その小渕支援していた大手マスコミ幹部もいたらしいね。
B 読売の高橋利行(編集局局次長)や共同通信の後藤謙次(編集委員)、朝日の佐田正樹(電子電波メディア局局長付)らの面々だよ。この3人は元経世会担当記者で、竹下はもちろんのこと、小渕、そして野中とも通じている。
C その3人って、丸々あの「三宝会」の中心メンバーじゃないか。
B そうなんだ。「三宝会」は『噂の真相』でも何回か取り上げたことがある、竹下がバックに控える政・官・財、そしてマスコミで構成されるウサン臭い団体だ。去年も何度か国会で問題になったため、最近は活動を控えていたみたいなんだが、今年の春ごろにまたぞろ動き始めたらしい。
A その話なら聞いた。今年の春にNEC会長の関本忠弘や富士ゼロックス会長の小林陽太郎、ウシオ電機会長の牛尾治朗ら財界人が一堂に会して「次期総裁に小渕を」とブチ上げたっていう話だよ。
D これまで「三宝会」は、「関本を経団連の会長にするための応援団だ」とか、内閣情報調査室長が個人会員になっていることから「竹下直轄のCIA組繊だ」と噂されてきたけど、いつのまにか小渕の後援会になっていたというワケだ。
A それに新たに堺屋太一と長谷川慶太郎が加わるというのだからタチが思い。堺屋は参院選直後に外務大臣室に押しかけ、小渕に出馬を強く促したらしいし、長谷川は前々から小渕のブレーンだったといわれている。
B あんな「絶対に当たちない経済占い師」がブレーンかよ。こりゃ間違いなく大恐怖到来だな(笑)。
C 実は堺屋は以前から経済企画庁長官のポスト欲しさで小渕に接触していた。長谷川も小渕が近く立ち上げる「経済戦略会議」に参加するのは間違いないといわれている。
D しかし今後「三宝会」に参加している政治部記者たちは、この末期的な小渕新政権を批判するとは到底思えないね。何と言ってもこの団体は、自分たちに不利な記事を書かれたくない政・官・財界関係者とマスコミの“談合”組職なんだから。
C その傾向はすでに現れているよ。実際、総裁選では各紙とも社会面では小渕を批判していたものの、政治面では小渕派べッタリの報道を展開してきたんだから。
D 参院選であれだけの民意が示され、自民党が大敗しても、マスコミの政治記者は相変わらず政権党の自民党べッタリというワケか。マスコミがこの姿勢を変えなければ、今後、自民党に続いて国民からNO!を突き付けられる日は近いと断言できる。
<敬称略>
噂の眞相 1998年9月月号 特集4
───────────

引用者コメント
世論調査や出口調査が政界筋に流出しているという話は興味深い。
が、一番興味深い事実は、三宝会に参加していた大手マスコミ幹部(高橋利行,後藤謙次,佐田正樹)は元経世会担当記者で、小渕を総裁選で勝たせようと動いていたという事実だろう。
テレ朝ニュースステーションの菅沼栄一郎にクレームをつけたNHKの元経世会担当記者が野中広務の子飼いだったという事実にも注目したい。
ジャーナリストの役割は、権力の監視である。だが、ジャーナリスト自身が権力の一部となっては、権力の監視どころの話ではない。おまえが権力を望むなら、おまえ自身が監視されねばならぬ、という話だ。
 

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