投稿者 純一 日時 2010 年 2 月 27 日 05:40:27: MazZZFZM0AbbM
http://mewrun7.exblog.jp/12216290/
昨日、mewにとっては、チョット嬉しく思えるようなニュース
があった。
経団連が企業・団体献金への組織的関与を取りやめることが各紙
で報道されていたからだ。"^_^"
『日本経団連は25日までに、企業・団体献金への組織的な関与を
やめる方針を固めた。政治献金の目安として会員企業や団体に提示
してきた民主、自民両党に関する現行の政策評価を抜本的に見直し、
経団連の提言が政府の施策にどの程度反映されたかを事後的に検証
する新たな方式に改める方向。3月の正副会長会議・理事会を経て、
献金への関与廃止を決定する。<時事通信25日より>』
これで、や〜っと、このブログでもさんざん批判して来た自民党
&経団連の蜜月関係(貢ぎ関係?)が終わると思うと、mew的
には「やっほ〜!(~~)」<半分、「ざまあ」かな?>と言いたい
ような気分だったりもするのだけど。(・・)
経団連が、どれだけ自民党を重んじて来たかは、08年度の
経団連の斡旋(評価)による関連企業の献金額でもわかる。
自民党は、何と26億9900万円。それに対して、民主党は
1億900万円に過ぎなかった。^^;
でも、その献金もぐ〜んと減ってしまうことになるだろうし。
<後述するように、経団連が方針変更したら、他の企業や団体から
の献金も減る可能性が高い。(-"-)>
これまで、経団連べったりでやって来て、資金だけでなく、
政策&法案&選挙の支援の面でも頼りにしていた自民党は、かなり
大きなダメージを受けることになるだろう。(@@)
* * * * *
経済三団体の一つである経団連は、「自民党vs.社会党」の55年
体制下で、自由主義を進める自民党を支持。自民党や官僚たちに、
法案や政策に企業側の意見を組み入れてもらう見返りに、積極的に
献金や選挙などの支援を行なうという政官財の癒着の構図を築いて
来た。<今、放映中のフジTV系のドラマ「不毛地帯」には、これに
近い構図が描かれている。(@@)>
しかし、90年前後にリクルート事件や金丸ゼネコン事件など、
政界&財界の不正献金の問題が続出したことから、94年、経団連
として献金の斡旋をすることを中止。一時は、企業・団体献金自体
を中止して行こうという話も出ていたのだけど・・・。
ところが、04年、小泉政権の下で、経団連が、新たに評価方式
という形を導入して、加盟企業の献金の斡旋を復活させてしまった
のである。(ーー)
というのも、小泉政権(小泉&竹中)は、米国型の新自由主義
政策&成長路線を推進していたのだが。これが大企業にとって都合
がいいことから、当時、トヨタの奥田碩氏が会長を務めていた
経団連が、小泉首相らとべったりとくっつく形で、政府の諮問会議
などに、奥田氏自身や関係者がはいり込む形で、経済、財政、社会
などの政策や法案に全般的に関与していたからだ。(-"-)
<それで、日本の経済&国民生活は、ボロボロにされちゃったの
よね。>
そして、彼らは、さらに新自由主義を促進したいと、また郵政
マネーを狙って、小泉元首相が悲願としていた郵政民営化の実現
にも協力したいと考えて、小泉氏が長期政権を維持できるように
<集金力があると、党内での力を維持できる>、献金斡旋による
資金援助を再開したのである。(ーー)
<去年、麻生政権の下で、かんぽの宿や郵政事業の社長交代が問題
になったけど。そのバックに、経団連をはじめ当時の小泉仲間の
財界人が何人もいたので、思わず笑ってしまったですぅ。(@@)>
* * * * *
この時に経団連がとったのが、評価方式という方法だった。
経団連が、各政党の政策を評価して、それに応じて、献金額を
決めるというものなのだけど。
『1994年に企業献金のあっせんを中止した経団連は、奥田碩
会長時代の2004年、与野党の政策を経団連の優先政策に照ら
して「A」から「E」の5段階で点数評価する現行方式を導入。
08年の政策評価では、当時与党の自民が10項目で「A」を獲得
したのに対し、民主は「A」がゼロ、「B」も5項目と大きな差が
付いた。<時事通信25日より>』
こうして、オモテ向きには、客観的に評価をして献金額を決める
という形をとりながら、あからさまに自民党重視&自分の都合を
重視した評価を行なって額を決めていたために、最初に書いたよう
に、08年度の献金額が、自民党は27億円、民主党は1億円と
なってしまっていたのである。(-"-)
まあ、この背景には、いわゆるグローバル化の波や、米国型の
会計システムの導入や投資ごっこ(or乗っ取りごっこ)への対抗策の
問題など、止むを得ない部分ももあったとは思うのだけど・・・。<でも、
それも自民党が米国の要求を次々と呑んだ結果だしね〜。(-"-)>
大企業にしてみれば、市場競争原理やコスト削減を徹底する
小泉式の新自由主義は、利益をあげるために、非常に都合がいい
ところがあって。<特に人件費カットのためのリストラ、非正規
雇用者を増員できるのは、おいしい。(ーー)>
奥田氏は、旧経団連時代から通算して、8年間も会長を務めて
いたのだが。奥田天皇と呼ばれることがあったほど、政官界を
牛耳っていた上、トヨタなど関連企業が過去最高の利益を出す
ことになって、わが世の春を謳歌することになった。(~_~;)
<ちなみに、奥田氏はわが世の春に貢献した小泉氏のために、
彼が首相を退任したあと、関連企業から出資金を集めて、シンク
タンクを創設。小泉氏は今も、その仕事に従事している。(-"-)>
* * * * *
もう一つ、mewが懸念していたのは、経団連が、憲法9条の
改悪などに協力しようとしていたことがある。(-"-)
06年に奥田氏を次いで会長になったキャノンの御手洗富士夫
氏は、小泉氏を次いで首相に就任し、「美しい国創り」を掲げて、
憲法改正&日米軍事同盟を強化しようとした安倍元首相と連携。
07年に、「希望の国、日本」なる「御手洗ビジョン」を発表
して、2010年までに憲法改正を行なうことや、日本企業が軍事
産業に参入しやすくするために、武器輸出3原則を緩和すること
などを目標に掲げていたのだ。(・o・)
そして、この頃、自民党は、安倍晋三氏をはじめとする日本会議
系の超保守派や、保守タカ派の議員が、政権の中枢を握っていた
こともあって。mewは、もし政官財が結託して、このような計画
を推進することになったら、マジに「日本がアブナイ!」と危機感
を募らせていたのである。(@@)
<だからこそ、ど〜しても2010年までには、政権交代を実現
したかったのよね。(・・)>
* * * * *
でも、国民の生活を軽視して、米国や大企業の方ばかり向いて
国政を行なっていた&特定の思想の実現をしようとしていた自民党
政権に対して、国民はどんどん不信感を抱くようになって。
いた幸いに、自民党は07年の参院選、09年の衆院選で
大敗して、ついに政権の座から陥落。
また御手洗富士夫氏も、今年、会長の座を退くことになった上、
自分たちが後任として予定していた人を会長にすることにも失敗
して。過去に経団連を支配していた人たちの影響力は、だんだん
弱まって来ている。"^_^"
そして、経団連にしてみれば、もはや政権与党でもないし、
それこそ解体寸前と言われる自民党には、な〜んの魅力もない
わけで。
もう09年度から、民主党政権が誕生するのを見越して、評価
方式は休止していたのだけど。
今回、正式に経団連として、献金への関与を辞めることに決めた
ことで、はっきりと自民党に決別宣言をしたと言えるだろう。(**)
同時に、自民党は、ついに経団連にも見放された・・・とも言える
かも知れない。
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