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(回答先: <小沢金脈:3>口閉ざすゼネコン 鳩山政権VS.検察、報復恐れ(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2010 年 1 月 21 日 19:02:42)
<小沢金脈:4>政党資金、権力の源 偏る配分、使途不明
2010.01.21 東京朝刊 35頁 1社会 写図有 (全1,546字)
東京・赤坂のマンションの一室にある小沢一郎・民主党幹事長の事務所。資金管理団体「陸山会」の元事務担当者で元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)が「2004年10月、小沢氏の個人資金4億円の大半を一時保管していた」と供述している金庫がある場所だ。
複数ある事務所の経費は徹底的に切り詰められた。秘書らは使用済みの紙を短冊状に切ってメモ帳代わりにしていた。だが、選挙資金の持ち出しは事情が違った。事務所を訪れた候補者本人やその妻に100万円単位の現金が配られたという。
その違いを目の当たりにした元秘書は振り返る。「小沢さんが金に困っている様子は全くなかった」
だが、小沢氏が操るとされる資金はこれだけにとどまらない。
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「私を選挙に出してくれた彦星です」。参院選公示の5日前の07年7月7日、名古屋市内で「七夕集会」と銘打って開かれた決起集会。谷岡郁子参院議員(当時立候補予定者)は支持者に、小沢氏をそう紹介した。谷岡氏を擁立した小沢氏は照れ笑いを浮かべた。
小沢氏が代表だった党本部が同年、党所属参院議員が代表の政党支部へ支出した交付金で、最も多いのは谷岡氏が代表の愛知県参議院選挙区第4総支部への7200万円だ。この理由について、谷岡事務所は「全国有数の激戦区だったなどの事情が関係していたことはあり得ます」としながらも、「当時の党内事情はわかりません」とする。
同年に選挙がなかった参院議員の支部が、選挙を戦った議員の支部より数千万円多い交付金を受け取る例があるなど、配分の根拠は判然としない。民主党内では「党の実権を握る小沢さんがお気に入りに手厚く配分していると思う」という不満の声も出ている。
元民主党関係者は「小沢氏は忠誠心を常に把握し、刃向かう議員に対しては、地位も交付金も奪ってしまう」と話す。
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政治資金規正法違反容疑が持たれている土地取引疑惑について、小沢氏側の関係者は昨年12月ごろ、「長年の政治活動にもとづく資金かもしれない」と疑った。
小沢氏は1993年の自民党離党後、いくつもの政党を作っては解散。その足跡には、なぜか使途が明らかにならない資金の話が持ち上がる。その一つが、特定議員に支出された「組織対策費」だ。
小沢氏が代表だった自由党は99年から03年までの5年間、藤井裕久前財務相に少なくとも計約30億円の組織対策費などを支出していた。02年には3回に分けて計15億2930万円が渡り、原資の大半が政党交付金だった。金の行方について藤井氏は昨年3月、朝日新聞の取材に対し「僕はもらっていない。幹事長である以上は名前も出したが、よく知らない」と答えている。
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解党時の残余財産が、小沢氏と関係の深い政治団体に移されたことが明白な例もある。
東京都千代田区のビル3階にある、「改革国民会議」「改革フォーラム21」。小沢氏が代表幹事の新生党が解党された94年、フォーラム21には約9億2千万円が移された。同会議も、03年に解党した自由党から政党交付金を含む13億円余の寄付を受けた。
小沢氏とともに自由党、民主党と移った後、袂(たもと)を分かった渡辺秀央参院議員(改革クラブ)は、05年2月に国会で問題になるまで、この巨額の寄付を知らなかったという。
渡辺氏は「(解散時に)党側から議員らに説明があってしかるべきだ」と批判した。
元の盟友らも知らない場所で政党資金を保有し、選挙戦を支えて与党の最高実力者にまで上り詰めた小沢氏。
元民主党関係者は、小沢氏を振り返った。「資金をうまく集める手法は、力の源だ。それへの執着はかなわないと感じた」
【写真省略】
小沢氏の関連団体「改革国民会議」「改革フォーラム21」は同じビルの3階に入居。郵便受けも同じだ=20日、東京都千代田区紀尾井町
朝日新聞社