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http://news.livedoor.com/article/detail/4540856/
民主党最高権力者、小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引疑惑で、東京地検特捜部は近日中に小沢氏から事情を聴取する。この土地取引をめぐっては、小沢氏側のこれまでの説明と矛盾する報道が次々となされているが、特捜部は小沢氏からいったい何を聞き出そうとしているのか。
特捜部が最大の関心を寄せているのが、土地購入費をめぐる不自然な資金の流れについて、小沢氏側の説明と実際の資金の動きに矛盾が生じている点だ。
小沢氏側の説明はこうだ。陸山会が04年10月に東京・世田谷区の土地を3億4000万円で購入したが、その購入資金は「定期預金を担保に銀行から借りた4億円を土地代金に充てた」と説明していた。しかし、実際には融資を受ける直前、小沢氏の個人資金4億円を土地購入費に充てていたとされる。
当時、小沢氏の私設秘書で陸山会の会計事務担当だった石川知裕衆院議員も特捜部の聴取に対し、小沢氏から「用意できたから取りに来てほしい」との指示を受け、小沢氏の事務所で紙袋に入った4億円を受け取ったと供述。4億円は陸山会の04年の政治資金収支報告書に記載されておらず、特捜部は、借り入れは「小沢金脈」を隠ぺいするための偽装工作との見方を強めている。
さらに、この4億円を小沢氏がどこから調達したのか−。この点について、小沢氏はこれまで明確に説明をしていない。
例えば、昨年10月や11月の記者会見。土地購入疑惑に関する質問を浴びると、「はぁ?」と恫喝気味に記者をにらみつけたうえで「先日、申し上げた通り」「何度も答えた通り。ハイ、次の質問は」という具合だ。
昨年12月の記者会見では、小沢氏は半ばあきれながら、「何度も何度も申し上げてるから、言うのもアレだけども…私は全部、報告書もなんも公開してます」と断言。
一方、一連の疑惑への説明責任を求める声が多いことに関しては、こう語った。
「僕は全部公開している、マスコミの諸君にもみんな見せたじゃない。公開する必要のない事務所費の中身も。これ以上どうやって説明すんの? 新聞広告出したらカネかかっちゃうし、テレビじゃますますかかる。諸君が伝えてくれる以外に、伝えようがないでしょうが」
説明不足との指摘は報道機関の責任と言わんばかりの勢いで、一連の土地購入疑惑報道についても、小沢氏は昨年末、国会内で会談した鈴木宗男衆院議員に、「なんでこんな報道になるのか」と不快感を示したという。
ただ、土地購入費4億円の一部に、ゼネコンからの「裏献金」が充てられていた疑いがあるとの疑いも浮上した。
関係者によると、中堅ゼネコン、水谷建設の幹部らが、今回の土地購入とほぼ同じ時期に、小沢氏側に現金5000万円、さらに翌年に5000万円の計1億円を渡したと供述。小沢氏の地元岩手県で建設中のダム工事受注の見返りとみられる。特捜部もこの現金が購入資金に充てられたと判断しているもようだ。
小沢氏の関連性政治団体が2000年から06年にかけて、鹿島、清水建設などゼネコン8社から計6億円近い献金を受け、その大半を陸山会に移していたことも報じられ、疑惑は深まるばかりだ。
これに対し、小沢氏は記者会見で「全くでたらめの報道で、事実はない。マスコミ報道のレベルに疑問を呈したい」と否定するが、検察側は、西松建設違法献金事件で政治資金規正規正法違反罪に問われた公設第1秘書の公判の中で、小沢氏側が大型公共事業の受注に絡め、巨額の資金をゼネコンからかき集めていた−と「小沢錬金術」の一端を明かしている。
それだけに、司法関係者は「特捜部は、4億円についてもゼネコンなどから集めたカネで、それを隠す必要があったから借り入れたのではないかと疑っているはずだ」とみる。
この2日間、記者からの地検聴取に対する質問に一切、口をつぐんでいる小沢氏だが、果たしてどのような説明がされるのか注目だ。