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(回答先: 宮崎の家族3人殺害「元自衛官」に死刑判決 裁判員裁判(素人多数決死刑が定例化?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 12 月 07 日 19:21:52)
世界的に廃止の傾向に在る死刑制度。意義が疑問視される中、この国ではしろうとが皆で多数決により決めている。
多数決で決めた事をマスコミ上で繰り返し流されると疑問を持たなくなる国民性は、「レオタード鹿」で検証ずみだ。
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宮崎・家族3人殺害:裁判員裁判 公判開始、廷内に緊張 死刑求刑も /宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20101118ddlk45040551000c.html
◇傍聴求め長い列
家族3人を殺害したとして、死刑求刑の可能性がある裁判員裁判が17日、宮崎地裁で始まった。殺人罪などに問われているのは、宮崎市花ケ島町、無職、奥本章寛(あきひろ)被告(22)。生後5カ月の長男雄登(ゆうと)ちゃんの首を両手で絞めるなどして殺害し、遺体を資材置き場に埋め、妻のくみ子さん(当時24歳)と義母の池上貴子さん(同50歳)の頭をハンマーで殴るなどして殺害したとされる。地裁には54席の傍聴席を求めて452人が並んだ。検察・弁護側双方の冒頭陳述や証拠調べなどがあり、裁判員は緊張した面持ちで裁判に臨んだ。【小原擁、高芝菜穂子、川上珠実、中村清雅】
■開廷
午前10時前、奥本被告はスーツ姿で入廷した。裁判長に氏名を問われると「奥本章寛です」とはっきりとした口調で答え、正面を向いて直立不動で検察側の起訴状朗読に聴き入った。起訴状が3人の殺害方法の説明にさしかかると、奥本被告は下ろした両拳をぎゅっと握りしめた。男性5人、女性1人の裁判員は時折、顔を上げて、神妙な面持ちで被告の様子をうかがった。
起訴状朗読後、裁判長が「公訴事実について述べるところはありますか?」と尋ねると、奥本被告は「いえ、ありません」と答えた。さらに「違うところはありませんか?」と念押しすると「はい」としっかりとした口調で応じた。
■検察側冒頭陳述
藤井彰人検察官は、事前に準備した書類を読み上げるかたちで陳述を進めた。裁判員には要旨が記された計5枚の資料が配布され、法廷の大型モニターには奥本被告の家族関係や自宅の見取り図が映し出された。
藤井検察官は、まず事件の争点を整理。量刑を決めるに当たって、(1)事件の特徴(2)動機(3)犯行態様など7点を考慮するよう裁判員たちに語りかけた。そのうえで、被告の動機や殺害状況、殺害後の偽装工作などについて説明していった。
3人の殺害状況が明らかにされる場面では裁判員たちはみな厳しい表情を見せた。奥本被告は背筋を真っすぐ伸ばしたまま、身じろぎもせず検察官の話を聞いていた。
■弁護側冒頭陳述
20分間の休憩を挟んで弁護側の冒頭陳述が始まった。証言台のそばに立った谷口渉弁護士は初めに「メモは後ほどお配りします」と断り、真っすぐ裁判員の顔を見ながら陳述を始めた。
真っ先に「義母から逃れたい」という言葉が廷内の大型モニターに映し出され、「それが犯行を決意した理由です」と結論を先に述べる手法をとった。
被告を「奥本君」と呼び、ゆっくりと語りかけるような口調で、奥本被告の人柄や事件に至るまでの家庭内の出来事を説明。裁判員らはじっと話に聴き入った。奥本被告は、目を閉じるなどしてほとんど動かなかった。
最後に再び「『義母から逃れたい』。これが犯行を決意した理由です」と冒頭と同じ言葉を繰り返した。
■証拠調べ
検察側による証拠調べは午後1時過ぎに始まった。検察官は「中には遺体の写真もありますが、重要な証拠なので裁判員のみなさまに見ていただきたい」と前置きし、「遺体の写真を映す前に『次から遺体の写真を映します』という予告スライドを映すので、それを見て心の準備を整えてください」と語りかけた。
被害者3人の発見直後の写真や、司法解剖の際に顔や傷跡を接写した写真が裁判員の手元のモニターに次々と表示された。検察官は「頭部付近に大量の出血があることがわかります」などと淡々と説明したが、表情をこわ張らせて目をそらしたり、まゆにしわを寄せたり、口元を押さえて腕組みする裁判員もいた。
続いて透明のケースに入った凶器の包丁やハンマーが示され、裁判員も順々に手に取って確かめた。
妻、義母、被告らの間で犯行の約1カ月前からやり取りのあった携帯電話のメールも読み上げられた。殺害された妻が「雄登が一昨日くらいから離乳食を食べ始めました。雄ちゃんが大きくなっていくのが楽しみです」などと友人に送ったメールが読まれると、ため息をつく裁判員もいた。
犯行後に被告が市内で会った女性や、被告が勤務していた建設会社の社長や従業員の供述調書も読み上げられ、裁判員はメモを取りながら聴き入った。
◇ ◇
裁判を傍聴した宮崎市高洲町、看護師、池内裕美さん(35)は「被告が雄登ちゃんを物のように扱って殺害していることに一番疑問を感じた。4人は家族になりきれていなかった。自分が裁判員なら、非常に悩むと思う」と話した。
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◆冒頭陳述の要旨
検察側と弁護側の冒頭陳述要旨は次の通り。
◇検察側
犯行は義母への憎しみ、家族から解放されて自由気ままに生きたいという身勝手な動機で、数日前から犯行を計画し、約15分の間に3人を次々と殺害するなど強固な殺意に基づく残虐なものだ。また殺害後に偽装メール、携帯電話を破壊して証拠隠滅を図るなど計画的で冷酷。
10年2月23日深夜に帰宅した被告は、連絡がなかったことなどを義母から「父としてやることをやっていない」などと責められ、頭を何度もたたかれた。これまでも義母から注意を受けていた被告は、うっぷんを募らせて義母殺害を決意。また、不自由な生活から逃れようと妻、長男の殺害も決意した。25日ごろ、携帯電話の殺人サイトを見るなどして、寝込みを襲うことを計画。
3月1日午前5時ごろ、長男の首を絞めたが、手足が動いたように感じたため浴槽に沈めた。心臓を包丁で突き刺し「痛い。助けて」と叫ぶ妻を何度もハンマーで殴って殺害。別の部屋にいた義母もハンマーで殺害した。犯行後、長男の首に自分の手指の跡があると考え、勤務先の資材置き場に埋めて誘拐されたことにし、妻と義母は強盗犯人に殺害されたように見せかけるため、家の中を荒らす偽装工作をした。そして第一発見者を装って110番した。
◇弁護側
「義母から逃れたい」。それが被告が犯行を決意した理由。明るくまじめだと評判だった青年が、家庭内の人間関係に悩んだ末に家族3人を殺害した事件。高校卒業後、仕事にまじめに取り組み、会社の上司や同僚からも慕われた。
ところが、結婚当初から気が短い義母の性格に悩んでいた。義母は被告が前の仕事を辞めたことや、被告の両親に不満を持っていた。被告は義母の機嫌をうかがってびくびくしていた。だんだん顔を合わせるのも嫌になったが、妻や両親には相談できず「家に居場所がない」「のけ者にされている」と感じるようになった。
犯行を決意するきっかけは10年2月23日夜、長男の初節句の場所で義母に怒られ、頭をたたかれたこと。被告は我慢していた。「一緒に暮らすのは嫌だ」「義母から逃れたい」と思うようになった。
離婚や自分が失そうすることを考えたがどちらも選べず、他の方法も思いつかない。「義母を殺してしまえばいい」「義母を殺せば妻は自分の仕業だと気付く。妻も殺さなければ」「妻を殺せば長男も一緒に殺さなければ自由になれない」と3人殺すことを決意。何度も思いとどまったが、義母から逃れたいという思いが強くなり、犯行に及んだ。
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毎日新聞 2010年11月18日 地方版
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