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大隅良典教授、ノーベル賞受賞 !  日本人受賞は、3年連続 !
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投稿者 青木吉太郎 日時 2016 年 10 月 05 日 17:21:51: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


大隅良典教授、ノーベル賞受賞 ! 日本人受賞は、3年連続で25人目 !

    過去の日本人のノーベル賞受賞者は ?

     賞金にかかる所得税の扱いは ?


[www.nikkansports.com:2016年10月4日10時22分より抜粋・転載]

「ノーベル賞は少年時代からの夢だった」。今年のノーベル医学生理学賞に3日、大隅良典・東工大栄誉教授(71)が選ばれた。日本人の受賞は3年連続で25人目。
「人のやらないことをやる」が信条の研究の虫は、細胞が自分のタンパク質を分解してリサイクルするオートファジー(自食作用)と呼ばれる現象の仕組みを解明。

がん、パーキンソン病、2型糖尿病などさまざまな病気の治療につながると期待されている。

 スウェーデンからの朗報は、午後6時半の発表の2時間前に届けられた。「(受賞が)決まった。コングラチュレーション」。大隅さんも予想していなかった単独受賞だった。

 午後8時すぎから東京・大岡山の東工大で記者会見した大隅さんは「ノーベル賞には格別な重さを感じている。少年時代からの夢だった」と述べ、「良い家庭人だったとは言えないが、妻がずっと支えてくれたことに感謝している」と照れ笑いした。

受賞を祝う電話が殺到する中、大学院の研究室の後輩だった萬里子夫人(69)と「えー本当、おめでとう」「ありがとう」という短いやりとりを交わした。

 「人のやらないことをやる」。へそ曲がりを自認する研究の虫だ。1988年、顕微鏡で酵母を観察し、オートファジーの解明につながる動きを見つけた。当時、自分の研究室を持ったばかり。研究機器も少なく、顕微鏡を毎日のぞいた末の大発見だった。

会見では「誰もやっていないことを自分で見つける喜びが研究者を支える」と明かした。

 研究がどう役に立つのかは気にしない。会見で「科学が『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている。本当に役立つのは100年後かもしれない。
将来を見据え、科学を1つの文化として認めてくれる社会を願っている」と語った。

若手の研究者には「自分のやっていることを面白いと思うことが重要だ。小さいことでも世界で初めてという『わくわく』が科学の醍醐味(だいごみ)だ」と繰り返し説いている。

 オートファジーの異常がアルツハイマー病やがんにも関係していることが分かってきた。「研究を始めたときはオートファジーが医学にまで展開し、人間の寿命の問題につながるとは想像していなかった。実はサイエンスとはそういうもの。

思ってもみないことの方が楽しく、広がりも生まれる」。70年代に米国留学したとき「若造に見られたくない」と生やし始めた、トレードマークのヒゲ面をほころばせた。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万
クローナ(約9500万円)が贈られる。

○オートファジーとは ?

 私たちの体は約60兆個の細胞からできていて、絶えず新しい細胞に生まれ変わる。その過程で、不要になったタンパク質などの“ごみ”をリサイクルする仕組みが「オートファジー」。
1960年代に概念が提唱されたが、大隅氏の解明まで、詳細は謎だった。

 ギリシャ語でオートは「自分」、ファジーは「食べる」の意味。

「オートファジー」(自食作用)。

栄養状態が悪くなり、細胞が飢餓状態に陥ると、その状態を乗り切るため細胞の一部を分解し、栄養として再利用する。植物や微生物など幅広い生命に共通した基本現象で、大隅氏の業績をきっかけに世界中で盛んな研究が起きた。

 大隅氏は、酵母を使い、異常なタンパク質などが膜に包まれ、分解される過程を初めて観察。その後、オートファジーに必要な遺伝子を次々に特定し、ヒトを含む哺乳類でも重要な役割を果たすことを明らかにした。何らかの理由でこの自食作用に異常が起きると、がんや糖尿病など、さまざまな病気の原因となることが分かってきている。

○大隅良典(おおすみ・よしのり)さんアラカルト

 ◆福岡県初: 1945年(昭20)2月9日、福岡市生まれ。福岡県によると、同県出身者のノーベル賞受賞は初めて。福岡高校時代は化学部に所属。

 ◆自然科学: 父親は九大工学部教授。4人きょうだいの末っ子で、12歳上の長兄は東京から帰省の度に自然科学の本を買ってきた。ファラデー「ロウソクの科学」、三宅泰雄「空気の発見」などに夢中になった。

 ◆学生結婚: 萬里子夫人も研究者で、東大大学院で同じ研究室。末っ子同士で学生結婚。2人の息子がいる。現在は神奈川県大磯町で夫婦2人暮らし。

 ◆お酒好き: 酒は何でもたしなみ、みんなで飲むのが好き。たるで買ったウイスキーを振る舞い、コレクションしている「おちょこ」を海外の研究者にプレゼントすることも。

 ◆趣味: 陶器収集、庭いじり。大学キャンパス内を散歩中、4つ葉のクローバーを見つけるのも得意で、教え子や職員にたびたびプレゼントする。

(参考資料)

T 日本人のノーベル賞受賞者

(uguisu.skr.jpより抜粋・転載)

スウェーデン化学者のアルフレッド・ノーベルの遺産を、彼の遺志に基づき設立されたノーベル 財団から「人類の福祉に最も貢献した人々」に送られる賞。
当初「物理学」 「化学」「生理学・医学」「平和」の5部門だったが、 後に「経済学賞」が加わりの6部門となった。授賞式は毎年、ノーベルの命日 に当たる12月10日に行われる。受賞者には賞状と金のメダル、賞金が贈らる。


受賞年:名前:部門:受賞理由

1949年:湯川秀樹(ゆかわ・ひでき):物理学賞
陽子と中性子との間に作用する核力を媒介するものとして、中間子の存在を予言
1965年:朝永振一郎(ともなが・しんいちろう):物理学賞
「超多時間理論」と「くりこみ理論」、量子電磁力学分野の基礎的研究
1968年:川端康成(かわばた・やすなり):文学賞
人生の哀歓の幻想と美をみごとに描いた『雪国』及び『伊豆の踊子』・『千羽鶴』・『山の音』など
1973年:江崎玲於奈(えさき・れおな):横浜薬科大学長:物理学賞
半導体・超電導体トンネル効果についての研究、エサキダイオードの開発
1974年:佐藤栄作(さとう・えいさく):平和賞
国を代表して核兵器保有に終始反対し、太平洋地域の平和の安定に貢献
1981年:福井謙一(ふくい・けんいち):化学賞
「フロンティア電子軌道理論」を開拓し、化学反応過程に関する理論の発展に貢献
1987年:利根川進(とねがわ・すすむ):米マサチューセッツ工科大教授:医学生理学賞
「多様な抗体遺伝子が体内で再構成される理論」を実証し、遺伝学・免疫学に貢献
1994年:大江健三郎(おおえ・けんざぶろう):文学賞
「個人的な体験」など、個人的な題材を掘り下げることで現代の人間の様相を描いた
2000年:白川英樹(しらかわ・ひでき):筑波大名誉教授:化学賞
「伝導性高分子の発見と開発」を行い、分子エレクトロニクスの開発
2001年:野依良治(のより・りょうじ):理化学研究所フェロー:化学賞
「キラル触媒による不斉(ふせい)水素化反応の研究」、有機化合物の合成法発展に寄与
2002年:小柴昌俊(こしば・まさとし):東京大特別栄誉教授:物理学賞
素粒子ニュートリノの観測による新しい天文学の開拓
2002年:田中耕一(たなか・こういち):島津製作所シニアフェロー:化学賞
生体高分子の同定及び構造解析のための手法の開発
2008年:南部陽一郎(なんぶ・よういちろう):物理学賞
素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見
2008年:小林誠(こばやし・まこと):高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授:物理学賞
小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献(6種類のクォークを予言)
2008年:益川敏英(ますかわ・としひで):名古屋大特別教授:物理学賞
小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献
2008年:下村脩(しもむら・おさむ):米ボストン大名誉教授:化学賞
緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と生命科学への貢献
2010年:鈴木章(すずき・あきら):北海道大名誉教授:化学賞
有機合成のクロスカップリング反応を開発
2010年:根岸英一(ねぎし・えいいち):米パデュー大特別教授:化学賞
クロスカップリングの開発
2012年:山中伸弥(やまなか・しんや):京都大教授:医学・生理学賞
iPS細胞の開発
2014年:赤崎勇(あかさき・いさむ):名城大終身教授:物理学賞
青色発光ダイオードの発明
2014年:天野浩(あまの・ひろし):名古屋大教授:物理学賞
青色発光ダイオードの発明
2014年:中村修二(なかむら・しゅうじ):米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授:物理学賞
青色発光ダイオードの発明
2015年:梶田隆章(かじた・たかあき):東京大教授:物理学賞
ニュートリノ振動の発見
2015年:大村智(おおむら・さとし):北里大特別栄誉教授:生理学・医学賞
熱帯感染症の特効薬開発

U 日本における賞金にかかる所得税の扱い[編集]

(ウイキペディアより抜粋・転載)

日本人がノーベル賞受賞に際して受け取った賞金は、所得税法第9条13号ホに基づき、
経済学賞を除き非課税となる(「ノーベル基金から支出される賞金」と規定されており、スウェーデン国立銀行から賞金が支出される経済学賞は同法第9条13号の対象外で同法第9条第13号ヘの財務大臣の指定[31]も受けていないため課税対象)。

これは湯川秀樹がノーベル賞を受賞した時、賞金に課税されることに世論の反発が起こり、1949年11月24日に、「贈与(個人からの贈与及び個人以外のものからの贈与のうち、学術、技芸、慈善その他文化的又は社会的貢献を表彰するものとして交付する報奨金品)を非課税とする」と所得税法が改正された結果である。

 

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