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安倍政権・菅政権下、日本ではコロナ感染の収束が実現していない !
安倍・菅内閣のコロナ対策の深層・真相は ?
(植草一秀氏ブログ:2790:2020年12月02日 13:49)
1)安倍内閣のコロナ感染対応は後手、後手に回った !
2020年も残すところひと月となった。
日本でコロナ感染者が初めて確認されたのが1月16日である。
2月3日にはダイヤモンド・プリンセスが横浜港に帰港した。
安倍内閣のコロナ感染対応は後手、後手に回った。
日本のコロナ被害が相対的には軽微に抑制されたのは、東アジアの特殊性による。
東アジアにはコロナ感染の被害を軽微にする「ファクターX」が存在すると見られている。
9月30日にネイチャー誌に発表された論文は、ネアンデルタール人の遺伝子多様体(バリアント)を保持する人はコロナが重篤化する確率が3倍であると指摘した。
このバリアントを保持する人は欧州や南アジアに多く、東アジアではほとんど存在しないという。
ファクターXは特定されていないが、東アジアのコロナ被害が相対的に軽微であることはたしかである。
2)安倍政権・菅政権下、日本ではコロナ感染の収束が実現していない !
しかし、安倍政権・菅政権下、日本ではコロナ感染の収束が実現していない。
安倍内閣、菅内閣がGo Toトラブルキャンペーンを推進し、ウィルス拡散を推進しているためである。
コロナ被害は相対的に軽微だが、高齢者や基礎疾患を持つ人には重篤な影響を与える。
2,000人を超す死者も確認されている。
重症者への対応は特別な機材と多数の労力を必要とする。
重篤な患者に対する設備と人員には限りがあり、重大なリスクを発生させる。
中国が武漢市を封鎖したのは、1月23日であった。
3)1月23日、台湾政府は、中国・武漢市からの入境禁止措置を実施した !
台湾政府は、1月23日に中国・武漢市からの入境禁止措置を実施した。
これに対して、安倍首相は1月24日、在中国日本大使館HPから、春節の休暇を利用して訪日することを中国国民に呼びかけた。完全な「お花畑対応」だった。
2月3日に帰港したダイヤモンド・プリンセスがコロナウイルスに汚染されていることが判明したが、安倍内閣は3,711人の乗員乗客のうち、273人にしか検査を実施せず、全員を船内に監禁した。
その結果、ダイヤモンド・プリンセスは洋上培養皿と化して、極めて深刻な被害が生み出された。
3月24日に東京五輪延期が正式に決定されるまで、安倍内閣は東京五輪の7月実施を本気で考えていた。恐るべき状況判断能力だった。
4)7月下旬、安倍内閣は、GoToトラブルキャンペーンの実施を強行した !
感染がまだ収束もしていない7月下旬、安倍内閣はGo Toトラブルキャンペーンの実施を強行した。その中核人物が菅義偉氏である。
東京都は感染拡大が続いていることから、Go Toトラブルキャンペーンの始動に疑問を投げかけていた。
すると、菅首相はGo Toキャンペーンに批判的な東京都を除外してGo Toトラブルキャンペーン始動を強行した。
Go Toトラベルの一時停止を誰が判断するのかについて議論が提示されているが、この事業で国が決定権をもって運営を仕切ってきたことは明白だ。
東京都を再度除外するなら、その判断は国が行うべきだろう。
人の移動変化と感染者数変動の間には約3週間のタイムラグがある。
また、コロナ感染拡大には季節性もある。
5)GoToトラブルキャンペーンが、
3 週間後の新規陽性者数拡大に関係がある !
7月下旬にGo Toトラブルキャンペーンを始動させたが、8月は新規陽性者が減ったから因果関係がないと主張する者がいるが、あまりにも浅はかである。
GoToトラブルキャンペーンによる人の移動拡大が、3週間後の新規陽性者数拡大につながっていることは統計の検証から明白である。
10月からは東京都がGo Toトラブルキャンペーンに組み込まれた。
この影響で10月下旬以降の新規陽性者数が急増したのである。
20年はコロナに明けてコロナで幕を閉じるが、鮮明なのは、日本政府の失態だ。
コロナの初期対応に完全に失敗した。東アジアの特殊性で悲劇が拡大することは回避されたが、感染収束を誘導することもできていない。
6)政府が積極的にコロナ感染を拡大させる事は、間違いだ !
被害が軽微であっても、政府が積極的にコロナ感染を拡大させる事は妥当でない。
2,000人を超す死者が発生している。失わずに済む命が失われることになる。
Go Toトラブルキャンペーンは一握りの事業者に法外な利益を供与し、少数の富裕層に利益を供与し、大多数の国民に大きな迷惑を提供し、この間、必死の思いで人命救助に尽力している医療関係者、介護関係者に法外な不利益を与えるもの。
菅義偉氏は利権のことしか考えない。
国民の幸福を考えずに、利権拡大しか考えない者には、内閣総理大臣職を務めてもらいたくない。日本政治の大掃除=大改革が必要不可欠である。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020年4月30日)
日本はなぜロックダウンをしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
ここからわかるのは、日本ではすでに病状が明らかな人だけを検査していることだ。実際、医師向けのガイドラインは、患者が肺炎にかかっている場合だけ検査を勧めるべきだとしている。
そのため、検査を受けたいと思っている人の中に、かなり異常な経験をする人が出ている。
ジョーデイン・ヘイリーさんは、日本で翻訳家として働くアメリカ人だ。彼女はスカイプを通した取材で、日本語が達者ではない友人が検査を受けようとして、何が起きたかを語った。
日本は検査対象を広げるべきだと指摘する人もいる(都内の病院、4月17日撮影)
彼女の友人に発熱とせきがみられたのは4月10日のことだった。ガイドラインに従い、4日間様子をみた。
「そのころには彼女は呼吸がしにくくなり、酸素欠乏で目まいもしていました」とジョーデインさんは話す。「COVIDホットラインに電話しました。支援を拒まれました。友人が病気なら彼女自身が救急車を呼ぶべきだと言われました」。
翌日(4月15日)、友人はクリニックを見つけ、肺のレントゲン撮影をしてもらった。医師は、おそらくCOVID-19にかかっているだろうが、入院するほど悪くはないと言った。そして、自宅に帰って自主隔離するよう伝えた。
翌16日深夜、友人からジョーデインさんに電話があった。友人は苦しんでいた。
「背後で救急隊員の声が聞こえました。彼女は激しくせき込んで息を切らし、何を言っているかわからないほどでした。受け入れてくれる病院が見つかるまで、2時間かかりました。その間、彼女の呼吸はどんどん苦しくなっていきました」
病院に着くと改めて肺のレントゲン撮影を受け、自宅近くの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう言われた。しかし医師は紹介状を書こうとしなかった。友人はタクシーで自宅に戻された。
「彼女は病院で、タクシーに乗ったら窓を開けなさい、よくなるでしょうと言われたんです」と、ジョーデインさんはあきれた表情で言う。
4月17日になり、ジョーデインさんは近所の保健所に電話した。2時間にわたって電話はたらい回しされた。その後、いくつもの質問に答えた。そうしてやっと、友人の予約が取れた。ただ警告を受けた。
「友人は必ず通用口から入るように」。ジョーデインさんは告げられた。「彼女はどこで検査を受けるか、絶対に誰にも言ってはならない。混乱を招きますから」
命が脅かされていると考える人が不安を覚える以外に、それがどんな影響を及ぼすというのか? 日本のCOVID-19の死者はいまだ非常に少なく、400人に満たないのだ。
◆日本:感染者公式発表の人数の20 〜50 倍
=28 万 〜70 万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
◆感染者数:12月5日、日本国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含めクルーズ船の乗客・乗員を、
合わせて15 万7674人となっています。人口は、1 億2585万8千人である。
◆20 倍の感染者:3、153、480人。50 倍の感染者:7、883、700人
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