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7 月に、宇都宮健児・都知事誕生の可能性が大きい !
改革を目指した、鳩山内閣破壊の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/05/26より抜粋・転載)
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1)〜9)は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。
10 )宇都宮健児氏が、都知事選の出馬意向を表明した !
宇都宮氏は、都知事選で、三度目の挑戦となる。
2014 年選挙では、反安倍政権陣営が、細川護熙氏と宇都宮健児氏の2陣営に割れてしまった。
両者の合計得票数は、当選した舛添要一氏に、肉薄するものになった。
今回選挙では、反安倍政治陣営が、宇都宮氏支援で結束するべきである。
堀江貴文氏が出馬する場合、小池氏の得票を減らす効果を、発揮する可能性が高い。
こうなると、宇都宮氏が選出される可能性が高くなる。
現政権擁護陣営が、複数候補を擁立して、反安倍政治陣営が、候補者を一人に絞ることが勝利の方程式である。
この図式を、次の衆院総選挙でも、構築することが重要なのである。
11 )戦後日本の政治体制は、 米国の支配勢力が定めてきた !
戦後日本の政治体制=自民党体制・自公体制は、米国の支配勢力が定めてきた。
米国の日本占領政策は、1945年から1947年の2年間だけが、例外期間である。
GHQの主導権を、GHQ・GS=民生局が握った。
GSが、GHQ主導権を握らなければ、日本の民主化は、実現しなかった。
GSが、日本国憲法制定までの実績を残したために、戦後民主主義が、まがりなりにも誕生したのである。1947年に、GHQ主導権は、GSからG2=参謀2部に移行した。
12 )1947 年以降、日本非民主化、日本反共化=対米従属のレールが敷かれた !
これに連動して、日本民主化は終了し、日本非民主化、日本反共化=対米従属のレールが敷かれた。
その後、日本における思想統制が強化されて、米国の傀儡政権=自民党政権が樹立され、現在まで維持されている。彼らにとっての最大の失敗が、2009年の鳩山内閣誕生であった。
既得権勢力は、戦後体制を刷新する意思を持った、鳩山内閣樹立阻止に総力を結集したが、鳩山内閣誕生を、阻止できなかった。
13 )既得権益勢力は、鳩山内閣を破壊し、
再び傀儡政権=安倍政権を樹立した !
しかし、その後、既得権益勢力は、卑劣な工作活動を駆使して、鳩山内閣=改革政権を破壊し、再び傀儡政権=安倍政権を樹立した。現在に至っている。
日本政治を刷新するには、革新勢力が、結集する必要がある。
既得権勢力は、自公と第二自公の二大勢力体制確立を目指している。
その第二自公の中核に、「維新の会」を位置づけようとしている。
14 )安倍政治刷新を求める、主権者
と政治勢力が結集・一致団結すべきだ !
このとき、現在の安倍政治刷新を求める、主権者と政治勢力が結集して、一致団結すれば、有利な状況を作り出すことが可能になる。自公と第二自公が、票を食い合えば、革新勢力が、勝利を獲得できる可能性が高まるのである。
都知事選まで1ヵ月半を切った。
野党陣営では、宇都宮健児氏以外に、出馬の見通しがない。
「安倍政治を許さない」と考える主権者と、政治勢力が、宇都宮氏支持で大同団結、結集すれば、大きな地殻変動が生まれる可能性がある。堀江氏は、断固として出馬を断行するべきである。
これによって都知事選が、極めて白熱した選挙戦になる可能性が、生まれることになる。
(参考資料)
○政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党体制・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
(☆鳩山民主党の政策:緊密で対等な日米関係を築く。核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去。国家公務員の天下りあっせんは、全面的に禁止 !企業団体献金、世襲を禁止。中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)の子ども手当を創設。)
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、「米国・官僚・大資本のトライアングル」だ。
別名は、ハゲタカ(巨大資本)・シロアリ(悪徳官僚)・ハイエナ(巨大資本の家来)である。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は、菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。
それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
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