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安倍内閣による黒川検事長の勤務延長は、違法なものである !
民主党政権破壊の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/05/19より抜粋・転載)
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1)〜6)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
7)山尾議員:2月12日の時点で解釈変更はなかった !
「その時点で解釈変更はなかった。無理筋の人事を通すために、後付けの解釈変更をするから、答弁修正になった。」と指摘した。実際に解釈変更の決裁文書は存在しない。
安倍内閣は「口頭」で解釈変更を決裁したとしている。
次から次にウソを重ねて、まったく無理な説明を押し通す。
8)安倍内閣による黒川検事長の勤務延長は、違法なものである !
真実は、安倍内閣による黒川検事長の勤務延長は、違法なものである、ということになるはずである。
最重要の論点は黒川氏の違法な検事総長就任を認めてはならないということ。
国権の最高機関である国会は、この点について有効な対応を示す責務を負っている。
黒川氏は、2010年10月に、松山地方検察庁検事正から、法務大臣官房付に異動して、「検察の在り方検討会議事務局」を担当した。
9)わずか2ヵ月で、黒川氏は、松山地方
検察庁検事正から、法務大臣官房付に異動した !
松山地検検事正に就任して、わずか2ヵ月での異例の異動だった。
村木厚子厚労省局長の逮捕事案において大阪地検特捜部検事がフロッピーディスクを改ざんし、現職の検事が逮捕、起訴、有罪になったことを受けて、検察改革が行われることになった。
その担当を担ったのが、黒川氏である。
ところが、検察改革は、羊頭狗肉(見かけだけ立派にして、実質が伴わない事)の内容になった。
10 )検察改革によって、検察の取り調べ権限だけが、大幅に拡大された !
取り調べの可視化等の最重要課題がまったく不十分なかたちで決着された一方、検察の取り調べ権限だけが大幅に拡大された。
「火事場泥棒」の検察改悪が実行されたのであり、この改悪を取り仕切ったのが黒川氏である。
その後、黒川氏は、2011年8月に法務省官房長に就任した。
その直後の2011年12月に、小沢一郎氏の強制起訴に関係して、東京地検特捜部の田代政弘検事が石川知裕衆議院議員に対する、事情聴取内容をまとめた捜査報告書をねつ造した事実が発覚した。
11 )黒川氏の法務省官房長に就任後、小沢一郎議員の捜査報告書がねつ造された !
このねつ造捜査報告書が、小沢一郎氏強制起訴の決め手になったとされる。
検察史上最大、最悪の巨大犯罪が発覚した。
大阪地検特捜部によるフロッピーディスク改ざんをはるかに上回る重大犯罪だったが、最高検はこの重大犯罪をもみ消した。
12 )重大犯罪もみ消しの中心的役割は、黒川官房長であった !
この重大犯罪もみ消しにおいて中心的役割を果たしたのが黒川官房長であったとされる。
2012 年12月の衆院総選挙で、野田民主党が惨敗した。
2012 年12月の衆院総選挙後、第2次安倍内閣が誕生した。
戦後日本を支配し続けてきた既得権勢力が、2007年から2012年にかけて、最大の力を注ぎ続けたのが、小沢一郎議員失脚工作だった。2010 年7月の参院選で、菅直人民主党が大敗した。
順当に進めば、小沢一郎内閣が、誕生する局面だった。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党体制・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
(☆鳩山民主党の政策:緊密で対等な日米関係を築く。核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去。国家公務員の天下りあっせんは、全面的に禁止 !企業団体献金、世襲を禁止。中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)の子ども手当を創設。)
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、「米国・官僚・大資本のトライアングル」だ。
別名は、ハゲタカ(巨大資本)・シロアリ(悪徳官僚)・ハイエナ(巨大資本の家来)である。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、 消費税増税推進 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は、菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、 名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、 私利私欲だけの政治屋
―以下省略―
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