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世論調査:「桜を見る会」安倍首相の支持層に起きた「異変 !」
データから見える有権者の「本音」
「桜を見る会」疑惑への野党・識者の見解・詳報は ?
(headlines.yahoo.co.jp:2020年1/28(火) 7:00より抜粋・転載)
1月に始まった通常国会で焦点の一つが、安倍晋三首相の「私物化」が指摘されている「桜を見る会」の問題です。
野党の支持層が、批判的なのはわかりますが、朝日新聞の世論調査をみると、安倍首相を支持する層に「異変」が起こっていることがわかりました。
問題が発覚した2019年11月以降の世論調査から、安倍首相支持層の本音を探りました。
(朝日新聞社記者・磯部佳孝)
「桜を見る会」参加したのはどんな人? 首相と一緒の記念撮影、その時の表情
◆安倍政権の対応に「納得できない」73 %
1月25日と26日に行った朝日新聞の世論調査では、「桜を見る会」について、次のように聞きました。
◇
【質問】あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。
納得できませんか。(2020年1月調査)
納得できる(14%)
納得できない(73%)
*その他・答えないは省略
◇
「桜を見る会」は一部の時期をのぞいて、首相が毎春、東京・新宿御苑で主催してきました。各界で活躍する人たちを慰労し親睦を深めるのが目的で、当時の吉田茂首相が戦前に開かれていた春の「観桜会」などを参考に、1952年に始めました。
ところが、昨年11月の臨時国会で、「桜を見る会」が問題化します。安倍首相が主催するようになってからは、各界の著名人のほかに、安倍首相の地元の支援者が多く招待されていたとして、野党が安倍首相による「桜を見る会」の「私物化」だと指摘したのです。
こうした批判を受けて、政府は今年の「桜を見る会」の開催を中止しました。安倍首相は招待者の増加について「私自身も反省しなければならない」と陳謝したものの、「私物化」との指摘を払拭するような具体的な説明がされないまま、年を越しました。
◆安倍首相支持層にたまる「不満のマグマ」
1月の世論調査をみると、問題発覚から3カ月たっても、安倍首相の説明に対する有権者の厳しい視線があることがうかがえます。
この間、内閣支持率は11月44%(不支持36%)、12月38%(不支持42%)、1月38%(不支持41%)と推移し、支持は40%を切ったままです。2012年12月に始まった第2次安倍政権では、年末年始を挟んだ12月から1月の内閣支持率は上がることが多かったのですが、今回は横ばいでした。不支持が支持を上回る状況も2カ月連続です。
「桜を見る会」の問題が尾を引いているようです。
それでは、安倍首相の支持基盤と言える内閣支持層と自民支持層は、「桜を見る会」の問題をどう見ているのでしょうか。
◇
◆安倍首相の説明に、納得できない、68 % !
【質問】「桜を見る会」について、安倍首相は「私は、招待者のとりまとめなどには関与していない」と説明しています。あなたは、安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。(2019年11月調査)
納得できる=全体(23%)/内閣支持層(40%)/自民党支持層(37%)
納得できない=全体(68%)/内閣支持層(49%)/自民党支持層(53%)
*その他・答えないは省略
◇
◆安倍首相の説明は十分ではない、74 % !
【質問】「桜を見る会」をめぐる一連の問題について、あなたは、安倍首相の説明は十分だと思いますか。十分ではないと思いますか。(2019年12月調査)
十分だ=全体(13%)/内閣支持層(25%)/自民支持層(21%)
十分ではない=全体(74%)/内閣支持層(61%)/自民支持層(67%)
*その他・答えないは省略
◇
【質問】あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。(2020年1月調査)
納得できる=全体(14%)/内閣支持層(29%)/自民支持層(24%)
納得できない=全体(73%)/内閣支持層(58%)/自民支持層(62%)
*その他・答えないは省略
◇
内閣支持層と自民支持層で、安倍首相や政権に対する否定的な評価が高いままであることがわかります。この問題をめぐっては、安倍首相の支持層にも「不満のマグマ」がたまっていると言えそうです。
通常国会で首相の説明は――
今月20日に始まった通常国会。安倍首相は施政方針演説で、「桜を見る会」の問題には一言も触れませんでした。さらに、首相の施政方針演説に対して各党が質問する代表質問でも、野党の党首らから「桜を見る会」の問題について問われましたが、安倍首相はこれまでと変わらない答弁を続けています。
通常国会では、与野党議員と安倍首相らが一問一答形式でやりとりする予算委員会が1月27日から始まりました。はたして、安倍首相から納得のいく説明があるのでしょうか。
(参考資料)
○「桜を見る会」疑惑への野党・識者の見解・詳報は ?
(www.tokyo-np.co.jp:2020年1月21日 20時45分より抜粋・転載)
国土交通省は、1月21日、首相主催の「桜を見る会」を巡る、野党追及本部会合で、内閣府に提出した推薦者名簿の2010〜2015年度分について、公文書管理法で義務付けられた、「行政文書ファイル管理簿」に記載していなかったと明らかにした。
「各界功績者(総理大臣等)」として、招待された人数が、2017年の7595人から2018年は、約2千人多い、9494人に急増したことが、内閣府の提出資料で、判明した。
◆国交省の推薦者名簿:保存期間を、10年 !
名簿管理を巡っては、2011年〜2017年度分の招待者名簿を管理簿に記載していなかったとして、内閣府の歴代人事課長5人が厳重注意処分となったばかりである。
野党は、他の省庁にも、不記載が広がっている可能性があるとみて、全省庁に調査を要求した。
国交省の推薦者名簿は、保存期間を、10年としているため、文書自体は残っているという。
◆国会議員の支持者達、約9千人招待 !
菅官房長官はこれまで、2019年に招待した約1万5千人の推薦枠について、聞き取り調査により安倍首相は約千人、副総理や官房長官ら約千人、公明党や元国会議員関係者ら約千人、自民党は約6千人(合計は約9千人)だったと説明した。(共同)
○「名簿はありますよ」「桜を見る会」疑惑を
追及する田村智子議員が断言する理由は ?
(dot.asahi.com:2019.12.9 17:00より抜粋・転載)
AERA ・野村昌二:
ジャパンライフの元会長に、2015年に送られた、「桜を見る会」の招待状。受付票にある「60」という数字が、安倍首相の推薦であることを示しているのではと指摘されている
(撮影/写真部・高野楓菜)
ジャパンライフの元会長に、2015年に送られた、「桜を見る会」の招待状。受付票にある「60」という数字が、安倍首相の推薦であることを示しているのではと指摘されている
(撮影/写真部・高野楓菜)
国会で「桜を見る会」を巡る疑惑追及の中心となっている田村智子参院議員。疑惑にどう気付いたのか。逃げ切りを図る政権を、どう攻めるのか。AERA 2019年12月16日号では、田村議員に話を聞いた。
【写真】ジャパンライフの元会長に2015年に送られた「桜を見る会」の招待状
* * *
「桜を見る会」の問題で、安倍首相を追及する急先鋒に立つ共産党の田村智子参議院議員(54)。11月8日の参院予算委員会で質問し、議論の火ぶたを切った。田村氏自身、「ここまで大きな問題になるとは想定外」と語るが、原動力になったのは政権への怒りだという。
「元々は、予算を無視するやり方が、怒りの出発点なんです。同じ内閣府の予算で、性暴力被害の相談を一元的に受け付ける『ワンストップ支援センター』の運営費が、2018年度は予算不足という理由で計8千万円削減されました。なのに、桜を見る会だけは総理の行事だからと、来年度予算は約5729万円と今年度予算約1767万円の3倍。納得できないですよね」
国民の不信感を一気に高めたのが、野党からの資料請求があった1時間後に、内閣府が出席者の名簿を廃棄したことだ。名簿は、本当に「もうない」のか。
「ありますよ。各省庁の推薦者名簿が保存されているのに、内閣官房の『総理・長官等の推薦者』『与党による推薦者』の名簿だけが廃棄されたというんですが、例えば元国会議員は毎年ではなく年をずらして招待しており、その管理のためにも名簿は必要です。破棄したのが事実なら、安倍政権のもとで、内閣府と内閣官房は、公文書のまともな取り扱いさえできない行政府になり果てた、ということになります。
やましいところがないなら、総理の責任で電子データを復元させ、全ての名簿を明らかにすべきです」
11月25日の参院行政監視委員会では、高齢者相手のマルチ商法で行政指導を受けた「ジャパンライフ」の元会長に招待状が送られていたことも指摘した。焦点となったのが、受付票に記されていた「60」という番号。総理の推薦枠である可能性が高いことがわかったのだ。
「『60』の意味に気づいた時は鳥肌が立ちました。元々、この招待状はわが党の大門実紀史(みきし)議員に消費者庁の職員から内部告発の文書として送られてきたものです。名簿と招待状の番号が符合すると気づいたのは11月22日金曜日の夜。20番台は公務員、50番台は功績功労者という具合に最初の2ケタは属性を示している、と。
翌土曜日に、予算委員会の理事懇談会に各省庁からの推薦名簿がドサッと提出されていると知って、秘書に確認のお願いをしたところ、その日のうちに秘書から『60が総理だと証明できそうです』というメールが、選挙の応援で高知にいた私に来ました。日曜日に参議院議員会館のこの部屋で資料をつくり、翌25日の質問に備えました」
ただ安倍首相は質問に対し、元会長を招待したかどうかを明らかにしなかった。田村氏は、「安倍総理は、元会長個人に関する情報のため『回答を差し控える』と答弁を拒否しましたが、元会長は、その招待状をチラシに載せて顧客を勧誘し、それで多くの被害者が出ています。個人情報でも何でもありません」と憤る。
「60」が総理推薦枠だと、別の問題も浮かび上がるという。(編集部・野村昌二)
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